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2006年6月18日 (日)

Max und Moritz (マックスとモーリッツ)

「マックスとモーリッツ」というタイトルは聞いて知っていたのですが、それがどういう話か、どういう顔かまでは知りませんでした。先日、近所のドイツソーセージ屋さんで見かけたKinderwurst(子供用ソーセージ)に、その絵が載っていたのです。

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なんじゃ、この絵は? と最初は思いました。片方は「まことちゃん」か「ワカメちゃん」の髪型だし、もう一人に至っては、ちょんまげが。ベルリン在住のkio さんが以前、コメントしてくださいましたが、このキャラクターは子供用のグッズに結構登場するとか。日本でいえばドラえもんみたいなものかしら?それで興味を持って、調べてみました。

マックスとモーリッツの絵本はコチラ

作者はWilhelm Busch (ヴィルヘルム・ブッシュ)、この絵本が最初に出版されたのは1865年だそうです。文章は韻を踏んでおり、軽快です。マックスとモーリッツの二人が、いろいろイタズラをする、という話なのですが・・・

・・・・こりゃ、“本当は残酷なグリム童話”を生んだ国だけある、と思う結末になっています。こんな結末だったとは、知らなかった・・・!穀物の麻袋を切るイタズラをしていた二人は、水車小屋で挽かれて粉にされ、最後はガチョウに食べられてしまうのです。悲しい・・・。上でご紹介したサイトはドイツ語ですが、絵だけでも分かりますので、ご興味のある方は「7」をクリックしてみてください。イタズラの代償はあまりにも大きかった・・・って、教訓なんでしょか?こんな悲しい話が子供用品のキャラクターによく使われるなんて、あたしゃビックリしましたです、はい。

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「ドイツのこと」カテゴリの記事

コメント

マックスとモーリッツ可愛いですね。ドイツ絵本の原点です。日本だと「ドラえもんソーセージ」みたいなもの?

投稿: Papagena | 2006年6月17日 (土) 23時57分

Papagenaさん、でも私は無知なことに、彼らが最後は挽かれてしまうってこと、知らなかったんです~ ちょっとショック。ま、グリム童話で慣れていますが。

投稿: ありちゅん | 2006年6月18日 (日) 08時49分

木炭車の件、お役に立てたなら光栄です。
さて、今日の話題、マックス&モーリッツですが、これを聞くと私などはついつい反応してしまいます。また戦争の話で恐縮ですが、かの有名なロンメル将軍の指揮車二台にはそれぞれマックスとモーリッツの名が付けられていたと言われますし、また、Uボートでも二基あったディーゼルエンジンにそれぞれこの名前を付けていた艦もあったようです。これ以外にも、ヘンゼル&グレーテル、ロメオ&ユリアなどなど、とにかくペアのものならなんでもあり。いずれにせよ、こんなところでも彼らの文化が反映されているわけですね。間違っても貫一&お宮なんて出てきません(笑)。
それにしても、こうやって毎日話題を提供され、それに対する色々なコメントに一つ一つレスするというのは大変なことだと思うのですが、それを実行されているありちゅんさんはやっぱり文章を書くのがお好きな方なんだなぁと感心しております。これからも頑張ってください。失礼しました。

投稿: U99 | 2006年6月18日 (日) 09時15分

U99さん、いつもご丁寧にありがとうございます。ホント、こんなへっぽこブログを皆様に読んでいただき、ありがたいやら申し訳ないやら・・・。感謝で一杯です。驚くのは、皆さんとっても博識なんですよね。ドイツ語を勉強した者として、もちろん2回の大戦には興味があります。しかし機械や乗り物に弱いという致命的(?)な弱点を抱えており、戦車や潜水艦、飛行機がからんでくるとお手上げなんです。こうして皆様に色々教えていただき、この3ヶ月でずいぶん私も物知りになりました。ありがたい限りです。ネタが尽きない限り、更新を続けたいと思います。ある日突然、更新が途絶えたら、はは~ん、とうとうネタが尽きたか、と思ってくださいまし。今後ともよろしくお願いいたします。

追伸:ロンメル将軍の指揮車にマックス&モーリッツという名前がつけられたとのこと、知りませんでした。明日の命も知れぬ戦争のさなかにあっても、ユーモアや遊び心は忘れていなかった、ということでしょうか。

投稿: ありちゅん | 2006年6月18日 (日) 13時09分

ありちゅんさん、ご丁寧にレスありがとうございます。
翻訳って、本当に大変ですよね。何しろ原作者はこちらの専門なんて何も考えずに好きなように書いているわけですから(笑)。私も軍事のことならまだ分かりますが、これがありちゅんさんのご専門の金融のことだったらお手上げです。読んでも分からないものは翻訳できない。にもかかわらずそれを頼まれた日には・・・・。勉強、勉強しかありませんよね。学生時代よりマジで勉強しないと。

PS
ゲーリングの木炭車の話が出てくる本の出版を楽しみにしております。

PS×2
ロンメルの指揮「車」について一応、追記しておきます。これまでM&Mについては双方共に車両だと言われておりましたが、最近のある研究者によると片方が飛行機(偵察機)だった可能性があるようです。将来、ありちゅんさんがこの関連で翻訳される事を見込んで注意喚起まで。マニアックで失礼。

PS×3
>明日の命も知れぬ戦争のさなかにあっても、ユーモアや遊び心は忘れていなかった・・・・
私もまったく同感です。戦争という極限状況の中においては人間のいい面も悪い面も全てがダイレクトに出ます。だからこそ、その物語はドラマチックなんですね。もちろん戦争という野蛮な行為そのものは別として。

投稿: U99 | 2006年6月18日 (日) 18時52分

U99さん、いつもありがとうございます。木炭車が出てくるのは書籍ではなく、とある映画の特典映像なんです。まだ公にしてはいけないみたいなので、また後日ご案内させてくださいね。木炭車じたいはちょろっとしか出てこないのですが、分かってないと誤訳になってしまうので、お聞きした次第です。木炭や木材のチップをガスに換える装置と、自動車本来についているキャブレータがあるみたいですが、その両方とも同じ単語(Vergaser)で解説者が言っているため、???となってしまった次第です。この解説者さんは地下壕の専門家であって自動車の専門家さんではなかったので、あえて区別して話す、ということをしなかったのかも。

PSで色々補足してくださり、ありがとうございます。
戦争映画は非常に訳すのが難しく、またセリフが多いものが多いため、とてもしんどいです。兵器の名前や登場人物の階級を間違えると、クレームが来る可能性もあるため、私は訳す際はビクビクしています。もし、またバリバリの戦争映画の仕事が来ましたら、またご相談させてくださいね。すみません。

投稿: ありちゅん | 2006年6月18日 (日) 20時42分

ロンメルの指揮装甲車の愛称が「マックス」だったのは知ってましたが、「マックス&モーリッツ」からきていたのですか。知らなかったです。パウル・カレルの名著『砂漠の狐』(松谷健二訳)にはモーリッツ、出てきたかなぁ。今度調べてみよう。ちなみにマックスは元々は英軍の装甲車で、ドイツ軍が鹵獲したものです。このときロンメルは英軍の砂塵ゴーグルもいたく気に入り、以後好んでつけるようになりました。
ところで日本が誇る戦争劇画家の小林源文氏をご存知でしょうか。現在学研の雑誌『歴史群像』でWW2の戦記を連載中です。すでにロシア戦役の「バルバロッサ作戦」「タイフーン作戦」「ブラウ作戦」「クルスク」、そして「アフリカ軍団」が単行本化されています。ドイツ軍を描かせて彼の右に出るものはいないと思います。戦争ものを訳す前に、彼の作品をひとつ読んでみることをお勧めしますよ。

投稿: なすび | 2006年6月19日 (月) 10時23分

なすびさん、コメントありがとうございます。ロンメルは有名ですが、ワタシはよく知らなかったんです・・・名前だけ。数年前、映画にロンメル将軍が出てきたのですが、ちょちょっと調べただけでした。本格的に調べ始めると、何日もかかってしまいますよね。それくらい偉大な人だったみたいで。ご紹介いただいた本、メモメモしておきました。次に出てきたとき、是非読もうと思います。

U99さんからも親切にしていただいています。これも、なすびさんがUボートの掲示板をご紹介くださったからですね。ありがとうございます。

投稿: ありちゅん | 2006年6月19日 (月) 11時55分

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