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2006年7月 2日 (日)

Gouvernante (家庭教師)

数日前、ルビッチのサイレント「男だったら」の翻訳を終えました。その中に、Gouvernante という言葉が出てきました。Hauslehrerin (家庭教師)のことみたいですね。

日本では、「家庭教師」というと、大学生のアルバイトってイメージがありますが、ドイツの「家庭教師」は少し違うみたいですね。お金持ちの家に住み込み、その家の子弟の教育やしつけを担当していた「家庭教師」が、第二次大戦前までは結構いたとのこと。数少ない女性の「知的な職業」だったそうです。ただし口うるさく、子供たちから煙たがられる存在だったことから、この「Gouvernante」という言葉にはネガティブなイメージもあったとか。

そこで思い出したのが、「アルプスの少女ハイジ」に出てくるロッテンマイヤーさん。彼女の肩書きは「女執事」だと聞いていましたが、クララやハイジを厳しくしつけていたところからすると、実は彼女はGouvernante だったんじゃないかしら。

さらに思い出したのが、国は違いますが ヘレン・ケラーの恩師、サリバン先生。無知をさらけ出すようで恥ずかしいのですが、昔のヨーロッパやアメリカでは、こうした「家庭教師」が一般的だったんでしょうか?

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「ドイツのこと」カテゴリの記事

コメント

ミュージカル「エリザベート」にこの言葉Gouvernanteがでてきたっけなあ、というのが私にまずうかんだ考えでした(趣味の問題ですねーー笑)
宮廷とかでもいたようですね、家庭教師というかお目付け役というか・・・

投稿: spatz | 2006年7月 2日 (日) 00時54分

戦前のドイツでは家庭教師や執事などのニーズはかなり多かったみたいですね。ディビッド・アーヴィングの「ヒトラーの戦争」(ハヤカワ文庫)には、「彼(ヒトラー)が時すでに遅くなるまでゲルマン"支配者民族"の総動員をやってみたがらなかったため、軍需工場では労働力不足を叫んでいるのにドイツの有閑夫人たちが家を掃除し家具を磨く50万もの召使を雇っていた」と書いてありました。

投稿: なすび | 2006年7月 2日 (日) 05時07分

ところでこのあいだBSをつけていたら、「アルプスの少女ハイジ」をやっていて驚きましたよ。見入ってしまいました。クララがアルプスで暮らし始めるところでした。あの感動的なシーン、「クララが立った」はもう少しあと。
ロッテンマイヤーさんもついてきましたが、なんだか日本人が想像する、「勤勉で厳格なドイツ人」のように描かれていますね。子供の頃見たときは「この人、嫌い」と思った記憶がありますが、今見ると、根はいい人なんだなと思いました。

投稿: なすび | 2006年7月 2日 (日) 05時33分

ヘルダーリンはチュービンゲン大学を出て牧師にならず、家庭教師になりました。で、いくつか勤めたうちのひとつの家の奥様と恋仲になり、最終的にそれが破れて精神を病みました。で、チュービンゲンの「ヘルダーリンの塔」で手厚く看護されて亡くなりました。家庭教師は結構一般的だったんじゃないかと思います。

投稿: Auty | 2006年7月 2日 (日) 09時44分

Spatzさん、コメントありがとうございます♪ そうですか、エリザベートで出てきたんですね。当時はごく当たり前の存在だったんでしょうか。頭がよければ誰でもなれたんでしょうか?それともそれなりの家柄が要求されたのかしら・・・宮廷にもいたんですね。いずれにしても、家庭教師を雇えるのは、やっぱり富裕層に限られたんでしょうね。

投稿: ありちゅん | 2006年7月 2日 (日) 13時06分

なすびさん、ヒトラーの時代にも家庭教師って存在したんですね。「ハイジ」の再放送、ずっと録画して見ていました。子供の頃は、ただ単純に感動したり、怒ったりしていたんですが、大人になってから見ると、細かいところに感動してしまいます。おっしゃるとおり、ロッテンマイヤーさんって実はいい人だということがよく分かります。彼女の立場では、ああするしかないよなーと今になると理解できちゃう。でも、子供の頃は単に意地悪なオバサンとしか思えませんでした。おそるべし、宮崎駿。

投稿: ありちゅん | 2006年7月 2日 (日) 13時09分

Autyさん、いつも感心しておりますが、物知りですよね~。こういうヨーロッパの習慣とか文化って、Auty さんはお詳しいのでは、と思っていました。ちなみにこのサイレント映画で出てくるGournante も、口うるさくヒステリックな感じ。黒っぽいロングの服を着て、頭を団子に結って、ロッテンマイヤーさんにソックリです。

投稿: ありちゅん | 2006年7月 2日 (日) 13時10分

ありさんの記事を「『「Gouvernante』どこかの歌にあったな~」と思いつつ読み進んでいたところ、spatzさんのコメントですぐに解決! spatzさん、ありがとうございます。spatzさんのコメントがなければ今日一日悶々と過ごさなければならないところでした(笑い)。「エリザベート」の「Wie du」の歌詞を見てみると、”Doch, die Gouvernante läßt es nicht zu.”「(外出したいけれど)でも家庭教師が許してくれない。」とありますので、うるさい存在なんでしょうね。
家庭教師と言えば、サウンド・オブ・ミュージック(ちょっと古くてスミマセン。このブログにお越しになる方は、ハイジやガッチャマンの世代が多いようなので、許してもらえるでしょう)のマリア役のジュリー・アンドリュースがそうだったのかなと思い出し、早速セリフをチェック!
(マリアが初めてフォン・トラップ家を訪れ、自己紹介するシーン)I'm the new governess, Captain.(私が今度の家庭教師です。大佐)。
governessを手元の英独辞典で引くとErzieherin f, Gouvernante fとあり、まさしくマリア役をGouvernanteと言うんですね。
マリアの自己紹介の後、トラップ大佐の長女が自己紹介します。
I'm Liesl. I'm sixteen years old, and I don't need a gaverness.(私はリーズル。16歳で、家庭教師はもう必要ないわ。)
やっぱり家庭教師はうんとんずる存在なんでしょうね。でも最後はうち解けて母になる話ですが。
「Wie du」はよく意味もつかまず何となく聞いていましたが、今日はとても勉強になりました。ありさん、spatzさんありがとうございました。1日1語で3年で1000語、牛の歩みですがドイツ語の勉強を続けていきたいと思います。

投稿: Happiness裕之介 | 2006年7月 2日 (日) 13時33分

ちょっとズレますが、イギリス&19世紀末の女性家庭教師の状況をまとめた「ガヴァネス(女家庭教師)-ヴィクトリア時代の<余った女>たち」(川本静子、中公新書)という本は面白かったです。既にご存知でしたらごめんなさい。

投稿: mau | 2006年7月 2日 (日) 15時40分

Happiness裕之介さん、コメントありがとうございます。エリザベートは残念ながら見たことがないのですが、「サウンド・オブ・ミュージック」は何度見たことか・・・!そうですよね、彼女は家庭教師でした。すっかり忘れていましたが、そうです、そうです!クックー♪ こうして皆様からコメントを頂戴してみて、あらためて「Gouvernante」が実は有名だということに気づきました。ありがとうございます!すっきり♪

投稿: ありちゅん | 2006年7月 2日 (日) 20時46分

mau さん、コメントありがとうございます~♪ 面白そうな本ですね。「余った女たち」というのが気になります。英語もそうなんでしょうが、Gouvernante というのは、ネガティブな意味も含まれていたとか・・・。家庭教師側としては、お金をもらっているわけですから厳しくしつけようと思いますよね。でも、子供たちからすると、煙たいしうるさいし・・・ ご紹介いただいた本、知りませんでした。是非読んでみたいと思います。ありがとうございました。

投稿: ありちゅん | 2006年7月 2日 (日) 20時48分

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