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2006年8月17日 (木)

die Schafe von den Böcken trennen (悪人から善人を区別する)

仕事がらみで、英語の「goat(ヤギ)」を辞書で調べていましたら、separate the sheep from the goats という表現が目につきました。え?コレって聞いたことがある・・・ ドイツ語でもソックリな表現を見たことが。

さっそく辞書で調べたところ、表題の表現がドイツ語でもありました。聖書がモトですもん、そりゃ~共通していて当然ですよね。もしかしたらフランス語でも、イタリア語でも、北欧の言葉でもこういう表現があるのかも。(お詳しいかた、情報をお寄せください♪)新約聖書マタイによる福音書25章31節~。イエス様の言葉です。長くなりますので、冒頭部分だけ抜粋。

<ドイツ語聖書より>
31 Wenn der Menschensohn in seiner ganzen Herrlichkeit, begleitet von allen Engeln, wiederkommt, dann wird er auf dem Thron Gottes sitzen.
32 Alle Völker werden von ihm erscheinen, und er wird die Menschen in zwei Gruppen teilen, so wie ein Hirte die Schafe von den Böcken trennt.
33 Rechts werden die Schafe und links die Böcke stehen.

<文語体聖書 該当箇所>
31 人の子その栄光をもて、もろもろの御使いを率いたる時、その栄光の座位(くらい)に坐(ざ)せん。
32 かくて、その前にもろもろの国人(くにびと)あつめられん、これを別つこと牧羊者(ひつじかい)が羊と山羊とを別つごとくして、
33 羊をその右に、山羊をその左におかん。

<張り切って文語体聖書から抜粋したものの、イマイチ意味が分からなかったので、現代語訳で>
31 人の子は、栄光に輝いて天使たちを皆従えて来るとき、その栄光の座に着く。
32 そして、すべての国の民がその前に集められると、羊飼いが羊と山羊を分けるように、彼らをより分け、
33 羊を右に、山羊を左に置く。(その後、右にいる者たちに「さあ、わたしの父に祝福された人たち、お前たちのために用意されている国を受け継ぎなさい」などと言うことになっています。右側が善人のようですね。そして、左にいる者たちには「呪われた者ども、悪魔とその手下のために用意してある永遠の火に入れ」と言う、ということになっています。左が悪人なんですね。)

ここから転じて、「山羊から羊を分ける」 → 「悪人から善人を区別する」という意味に使われるようになったんですね。やはりドイツ語の表現って聖書抜きには語れないようです。でも、ヤギって可愛いのに・・・。どうして悪人扱いなのかな。

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ちなみに私が調べようとしていたのは、「goat」のヤギ以外の意味でした。おっ あった、あった。「助平オヤジ」。 ちなみに、ドイツ語の雄ヤギ Bock にも同じ意味がありました。雄ヤギって、そんなにスケベっぽいイメージはないんだけどなぁ~

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最後になごみ系サイトのご紹介。「ヤギ」で検索したらヒットしました。悪いイメージばかりのお話でヤギに申し訳ないので、イメージ挽回のために。ホンワカしていますので、ご覧になってみてくださいね。癒されます、ヤギの映像。

やぎ・ヤギ・山羊

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「ドイツ語」カテゴリの記事

コメント

スケープゴートのゴートですね。ドイツ語はSuendenbockですね。
これが、人の子が羊と山羊を分ける理由になるのかはわかりませんが、人々の罪を背負って野に送られる(捨てられる)山羊の話が、旧約聖書のレビ記16章に書かれていますよ。

投稿: 樅の木 | 2006年8月17日 (木) 15時33分

ありちゅんさんの先手をうってコメントです(笑)
さすが樅の木さん、書くことが違う。。。
私、マタイ受難曲大好きなのに、上智の聖書講座(誰でも参加できるオープン講座)通ってたのに・・・よくわからない。

でも、たしかにSuendenbockはよく使われる言葉ですね。私現代史をやっていたもので(一応、あまり勉強してません)この言葉には、ことあるごとに出会いましたね。Juden=Suendenbockって。

ありちゅんさんが書かれることを日々楽しみにしつつ、そうか、こういうセリフ(や背景)がでてくる映画を訳してらっしゃるのね、と想像しております。いいなあ、面白そうです。調べるごとに賢くなっていゆく。私なんてわからないこと調べても、わかった!かしこくなった、ってあまり思えないんです。だって機械技術の話その場で分かってもすぐわすれるから。駄目駄目ですね。。。(泣)

投稿: spatz | 2006年8月17日 (木) 22時37分

>樅の木さん

いつも感心するのですが、どうしてそんなによくご存じなんでしょう???歌を歌われる際、歌詞などもじっくり調べていらっしゃるのでしょうか?スゴイ!早速 聖書を調べてみます。キリスト教に詳しい方なら、きっとご存じですよね。でも恥ずかしくて聞けない・・・

>spatz さん

>そうか、こういうセリフ(や背景)がでてくる映画を訳してらっしゃるのね、と想像しております。いいなあ、面白そうです。調べるごとに賢くなっていゆく。

いーえ、これはついでに辞書で調べただけの話でして・・・。もともとは、goat の「ヤギ」以外の意味を調べるために辞書を引いたんです。で、「助平オヤジ」と出ていたので、「納得!」と思ったわけです。こういうのを「賢くなった」と言うのでしょうか・・・?ま、知らないよりは知ってるほうがいいのでしょうが。(ちなみにストーリーは:庭に侵入したヤギを見た主人が、『そのヤギを捕まえろ!』と言います。それを聞いた下男が、その家の娘に会いに来ていた若者を捕まえてしまうのです。下男は『その助平野郎を捕まえろ!』と主人が言ったと勘違いするんですね。

投稿: ありちゅん | 2006年8月17日 (木) 23時38分

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