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2007年1月22日 (月)

Baumkuchen (バウムクーヘン)

バウムクーヘン。大好きです。子供の頃、よく父親が結婚式の引き出物でバウムクーヘンもいただいてきました。「寿」って書いてあるやつ。あれが好きでした。

日本で初めてバウムクーヘンを焼いたとされるユッフハイム(店名は日本人になじむよう、『ユーハイム』にしたみたいですが)のことは以前もちょこっと書かせていただいたのですが、ドイツではどこの誰が最初に作ったんだろう・・・

・・・と思い、検索してみたところ・・・

ザルツヴェーデル市のバウムクーヘン物語(ドイツ語ですが)

ドレスデンのバウムクーヘン物語(同じくドイツ語)

3種類(ビターチョコレートがけ、ミルクチョコレートがけ、砂糖衣)のバウムクーヘン(ザルツウェーデルの老舗の一つ、カフェ・クルーゼのバウムクーヘンです。ドイツ語ですが、写真が美味しそうなので載せてしまいました)

色々出てまいりました。私はバウムクーヘンはSalzwedel (ザルツヴェーデル)市が発祥の地だと思っていたのですが、こういった形のケーキの起源はもっと古いみたいですね。紀元前400年ごろのギリシアで原形が焼かれていたそうです。結局、バウムクーヘンの起源については諸説あるということになってしまうのですが、せっかくなのでザルツヴェーデル市のバウムクーヘン物語を短~くまとめさせていただきました。

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P1210011<ザルツヴェーデル市のバウムクーヘン物語>
時は18世紀。Ernst August Garves (フランス系の移民だったそうで、フランス語読みが分かりません・・・ごめんなさい!)という優秀な料理人がおりました。彼はシュヴェットの辺境伯や、プロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世(フリードリヒ大王の甥)のお抱え料理人になります。ところが18世紀末、何を思ったか彼は料理長の地位を捨て、ベルリンからザルツヴェーデル市へ。そしてSchwarzer Adler (黒鷲)というラーツ・ケラー(市役所の地下にあるレストラン。この店は後にホテルになり、今も存在しているそうです)の料理人となります。

19世紀に入り、Garves の孫娘(娘の娘)Luise Lenz(ルイーゼ・レンツ)が、祖父の遺品の中からレシピのメモを見つけます。その中には、祖父が試行錯誤の末に作り出したバウムクーヘンのレシピもありました。祖父譲りの才能の持ち主であったルイーゼ・レンツは研究に研究を重ね、そのレシピを完成させます。

1841年5月26日。プロイセンのフリードリヒ・ヴィルヘルム4世がザルツヴェーデル市を訪れました。晩餐会ではルイーゼのバウムクーヘンも出されました。でもってそのお味に感激した王はベルリンで待つ妻にお土産として(!)持って帰ったそうです。(余談ですが、奥方は喜ばれたことでしょう。私の父が持ち帰る引き出物のバウムクーヘンを喜んだ私と一緒!)ルイーゼはその年のクリスマスにバウムクーヘンをベルリンの宮廷へ送りました。またたく間にバウムクーヘンは評判となり、ベルリンだけでなく、ウィーンやサンクトペテルブルクなどから注文が相次いだとか。ドレスデンやシュテッティンなどでも盛んに焼かれるようになったのは、これがきっかけだったのかしら・・(私の勝手な想像です)

当時、連日のようにルイーゼの店「Schwarzer Adler」に通い、バウムクーヘンを食べていく客がいました。Andreas Fritz Schernikow(アンドレアス・フリッツ・シェルニコフ)という男性でした。彼もザルツヴェーデル市内でカフェを経営していたそうです。「どんなに頑張ってもバウムクーヘンが美味しく焼けない!製法を教えてください!」とルイーゼに懇願したといいます。その後、どういういきさつがあったのか資料には書かれていないのですが、とにかくこの男性がバウムクーヘンの製造法を引き継ぐようになったとか。

この後がとても複雑で、読んでもイマイチよく分かりませんでした。下種の勘ぐりではございますが(汗)、バウムクーヘンは儲かる!ということでオリジナル・バウムクーヘンのレシピをめぐってイロイロあったのかと・・・。ちょっと調べただけでも、複数のカフェやお菓子屋さんが「うちが老舗です!」と言っているようなのですが。とにかくザルツヴェーデル市は、バウムクーヘンのStammhaus(発祥の店)はSchwarzer Adler であり、バウムクーヘンを広めたのは、祖父のレシピを元に作り上げたルイーゼ・レンツ、その後はシェルニコフ家のカフェがバウムクーヘンの味を伝承させていった、ということにしているみたいです。

おまけ:Plattdeutsch(低地ドイツ語)ですが、次のような言葉が残っているそうですよ。"In dei wiede, wiede Welt nerning so'n schön Baumukuchen backt as in Soltwedel."(ありちゅん試訳:世界広しと言えども、ザルツヴェーデルほど美味しいバウムクーヘンを焼く町は他にはない)

ザルツヴェーデルのバウムクーヘンは写真のように、ギザギザしているのが特徴だそうです。あのトゲトゲを出すのが至難の業だとか。一方、ドレスデンのバウムクーヘンは丸いのだそうですよ。いずれにしても、正式なものは電気やガスではなく、かまどの火で焼かれるのだそうです。

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「ドイツのお菓子」カテゴリの記事

コメント

ありちゅんさん、こんにちは。

このギザギザタイプのは初めて見ました。パッと見、餃子タワーかと思ってしまいました(我ながら情けない)。
バウムクーヘンなら、ドイツのだろうが近所のCO-OPのだろうが、なんでも幸せな気分で食べられます。これもコーヒーでガバガバです。古代ギリシャにまでさかのぼれそうな話だったとは、びっくりしました。

投稿: あむ | 2007年1月22日 (月) 13時53分

★あむさ~ん

餃子タワー・・・?さすが、発想が豊か!私はピサの斜塔を思い出しました。白いしね。バウムクーヘン、私も好きなんです。
http://www.taneya.jp/baumkuchen/
「クラブハリエ」ってお店が三越に入っているのですが、ここが美味しいのです・・・うーーー食べたい!決してこのお店の回し者ではないのですが、ついつい。私もコーヒーと一緒にガバガバいけます。でもあれってバターたっぷりなんですよね。でもいくらでもいけちゃう。

ザルツヴェーデルのバウムクーヘン、トゲトゲの部分がカリっとしていて美味しそうですよね。あー食べたい・・・

投稿: ありちゅん | 2007年1月22日 (月) 20時34分

私もバームクーヘン大好きです♪
去年クリスマスマーケットで、かまどで焼かれたバームクーヘンを食べました。 うっ・・うまかったです。フカフカのしっとりでした。やっぱりスーパーで売っているものとは違いますね!

投稿: mihana | 2007年1月22日 (月) 22時41分

★mihanaさん

やっぱりお好き?バウムクーヘンを食べると「何かめでたいことでも?」と思う自分がコワイ。(私の中では「バウムクーヘン」イコール「引き出物」、というのが刷り込まれております・・・)

>かまどで焼かれた

おっ 直火で焼いた本格派ですね。いいなぁ~私も食べたい・・・フカフカのしっとり?いくらでもパクパク?バターが多いわりにはくどくなく?体重計がコワイってやつ?

昔、ドレスデン近郊の友人から老舗のバウムクーヘンを送ってもらったことがありました。デカいのに、いくらでもいけちゃうから不思議。くせがないというか、しつこくないというか・・・うっ ケーキってば 罪なやつ。

投稿: ありちゅん | 2007年1月23日 (火) 15時34分

最近はユーハイムでも”木の幹”タイプのBaumkuchen
を売っていますよ。(古い昔風?とか言っているかも)。Plattdeutschは面白いのですがなんとなく謎解きみたいに呼んでいます。地方地方で違うので苦労します。

In dei wiede, wiede Welt nerning so'n schön Baumukuchen backt as in Soltwedel."
 
BoomkokenとかKauken と言いませんか? BaumkuchenだとHochdeutschですね。

投稿: yw | 2007年2月13日 (火) 23時39分

★yw さま

こんにちは。はじめまして。ようこそいらっしゃいました!Plattdeutsch は私も面白いと思います。が、何を言っているんだか、まったく分からない・・・。昔、メニューがすべてPlattdeutsch でかかれたお店に入ってしまい、ちんぷんかんぷんだった記憶があります。あれ?ここはドイツなのにヘンだな・・・と。オランダ語かと思ってしまいました。ユーハイムは復刻版みたいなのを出していますよね。別記事でそのサイトをご紹介させていただいています。

Plattdeutsch の In dei Wiede...は、私の家にあったドイツ料理の本からそのまま取りました。が、Pfannkuchen が「パンコーケン」(記憶不確かですが)といわれているのを聞いたことがありますので、バウムクーヘンもBoomkoken などと発音されるのかもしれませんね。失礼いたしました。

投稿: ありちゅん | 2007年2月14日 (水) 07時47分

バウムクーヘン、興味深く拝見しました。
それで、便乗質問すみませんm(_ _)m

ドイツのご家庭で、簡便なレシピなんていうのは存在
するのでしょうか?たとえば、フライパンで焼いていって
張り合わせていくようなものですが。

それとも、ご家庭では作られないお菓子なのでしょうか?
質問ばかりですみません、自分でも焼いてみたいのですが
フライパンで焼いていくのは反則かなぁ
って思いまして(^_^;)


投稿: みー | 2007年2月16日 (金) 21時59分

★みーさん

わーい♪ こんにちは~ コメントありがとうございます。家にあるレシピ本をめくっていましたら、バウムクーヘンにそっくりだけど、手軽に焼けるというレシピが載ってました。ただ、フライパンではなくオーブンで焼くみたいです。種を薄くはけで塗り、2分焼く。また取り出して生地を塗り、また2分。これを延々と続けていくみたいなので、結局は「手軽」じゃないですよね。本場のバウムクーヘンは直火でぐるぐる回しながら焼くけど、それをオーブンで型に入れて焼くだけの話で。結局は手間がかかりそうです。でもせっかくなので、あとで別記事でそのレシピをご紹介しますね。フライパンでアレンジしてもオッケ~という気がします。

投稿: ありちゅん | 2007年2月17日 (土) 10時31分

ありがとうございます\(^o^)/
別記事を楽しみにしています。

投稿: みー | 2007年2月17日 (土) 13時58分

★みーさん

載せてみて思いましたが、結構手間がかかりそう・・・。3、4段のものをフライパンで焼き、それを3枚くらい作って重ねると全部で9層くらいになるけど、どうかなぁ。チョココーティングしちゃえばくっついちゃうし。オーブンで何度も焼き続けるのは苦しいですよね。もしよろしければフライパンで試してみてくださいね(・・と、ワタシったら無責任。)

だけどバターと玉子の分量には驚かされます・・・すんごい量。何気なくパクパク食べているバウムクーヘンに、これだけのカロリーが詰まっていたとは・・・。

投稿: ありちゅん | 2007年2月18日 (日) 10時19分

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