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2007年1月10日 (水)

習志野俘虜収容所 ある日のお献立 (その5)

この記事は昨年9月に書いていたのですが、もう少し調べよ~と思っているうちに、ついつい塩漬けにしてしまいました。以前UPしたお献立の記事の「ケーニヒスベルガー・クロプセ」を作ってくださった方がコメントしてくださいました。それについつい気をよくした私。「おお、そうだ、書きかけの記事があった!」と思い出し、UPさせていただきました。長く本場のドイツ料理を食べていない私がエラそうに書くのもおこがましいのですが。

<初めてoder 最近このブログに来てくださいました方へ>
昨年、ドイツ兵の捕虜収容所を舞台にした映画にかかわる機会がありました。このブログでそれについて触れましたところ、この分野に大変お詳しい方が、当時 千葉県の習志野にあった習志野俘虜収容所のメニューをご好意で送ってくださいました。私は全くの素人なのですが、食いしん坊というだけで、記事を書かせていただきました。詳しくはコチラを。下のほう(古い記事)にいろいろと書かせていただいております。

1月9日(水曜日)
Tomatensuppe
Leberknödel mit Bayrisch Kraut
Pellkartoffeln

<Tomatensuppe (トマトスープ)>
トマトの水煮か何かを使ったスープでしょうか。何となく想像つきますよね。でも第一次大戦当時、トマトって日本で一般的だったのかしら・・・

・・・そう思い、ケチャップで有名なカ●メのHPを覗いたら、ありました。
トマトの歴史
明治時代には栽培が始まったものの、当時はイマイチ評判がよくなかったみたいですね。あの青臭い臭いがダメだというのはよく聞きました。このサイトによりますと、1903年にはトマトソース(今のトマトピューレ)が、1905年にはトマトケチャップとウスターソースが製造開始された、とありますから第一次大戦当時は入手可能だったでしょうね。もしかしてカ●メのトマトピューレを使ったのかしら・・・(すみません、私の勝手な想像です。根拠はありません)

P1090033<Leberknödel mit Bayrisch Kraut(レーバークネーデル、バイリッシュ・クラウト添え>
レーバークネーデルは、レバーの入ったお団子。バイエルンやプファルツ、チロル地方で有名だそうです。ドイツ料理屋さんの定番メニューですよね。右の写真は一例です。レシピを幾つか見てみたのですが、これが一番シンプルでした。主な材料は牛のレバー。これを牛乳に浸したパン、タマネギ、塩コショウと一緒に肉挽き器などで挽き、つなぎに玉子を入れて丸めます。この団子を煮立てたコンソメに落とし、火を通して出来上がり。後日、くわしいレシピをUPさせていただきますね。収容所で出されていたクネーデルがこれと似ていたかどうか私には分からないのですが(トマトスープのあとに再び汁物が出るはずないですよね)、イメージということでご了承くださいませ。添え物もあったし、油で揚げるタイプだったのかも。

バイリッシュ・クラウトは前にも書かせていただきました。極細の千切りにしたWeisskohl(キャベツ。向こうのWeisskohl は日本のキャベツより肉厚だと思います)をベーコンやタマネギと共にラードでいため、砂糖・酢・塩を加えてブイヨンで蒸し煮にしたもの。Sauerkraut(ザウアークラウト)にも似ていますね。でも、塩漬けされていないキャベツを使うようです。

<Pellkartoffeln(皮付き塩茹でジャガイモ)>
Wikipedia (写真です) によると、小ぶり~中くらいの大きさのジャガイモを皮付きのまま茹でたものを指すようです。皮をむかずに茹でることから、栄養分や味が損なわれないんだそうです。にゃるほど。その際、煮崩れしにくい、固めの品種(日本でいうとメークイーンかしら)を使うのがポイントとか。ちなみに、普通の Salzkartoffeln (塩茹でジャガイモ)はコチラ

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コメント

またまた板東収容所新聞『ディ・バラッケ』からのご紹介ですが、収容所内や収容所の柵の外に借用していた土地で農業をしたり豚・鶏・アヒル・ガチョウ・鳩・うさぎなどを飼育している俘虜たちがいました。(もちろん食用にするためにです。)借用していた土地(借用代金は俘虜たちが自分たちで払っていたのですが)で、スポーツ(サッカー、テニス、ドイツ式野球やバレー等)クラブを作り、スポーツを楽しむ俘虜たちの横で、60㎡の土地で農業に励むパウル氏を記事にしたものがあります。
彼は収容所で農業にめざめるのですが失敗ばかり・・でもくじけない・・その楽天主義に励まされ自分(執筆者)も来年は45㎡の土地を借りて農業をする・・という記事。
その中でパウルは、トマトの苗を60本用意して植え、トマトピューレ、真っ赤に熟れたトマトサラダ、マカロニを詰めたトマト、トマト・スープ、トマト・フリカッセ、トマト焼酎まで作るつもりだと語り・・でもこの年は結局失敗してしまい、ほんの少しのトマトときゅうりとハツカダイコンのサラダが2,3回口に入っただけ。そして同じように農業を愛する俘虜たちにトマトの肥料や水遣りについて教えを受けている様子が・・。
記事のパウルは農業初心者でしたが、西洋野菜の栽培や加工を地元の人々に指導した人もいましたよ。レタスやトマト、キャベツなどの栽培を教えてもらったようです。
この記事とは別に他の記事の中でも出てくるのはやはり皮付き茹でジャガ。そして日本語訳ではチューリンゲン地方の団子に姿を変えたジャガイモ・・というのがありました。これがマッシュして団子状にしたものでしょうか・・・。

投稿: ろこちゃん | 2007年1月11日 (木) 21時07分

★ろこちゃんさまっっ

ありがとうございます!すごーーーーく面白かったです。こういうお話、大好き。俘虜の方たち、よくぞDie Baracke として当時の貴重な記録を残してくれました!!もともと郷土料理に興味があったのですが、こうしたお話と伺うと、ますます好きになってしまいそう。さっそく記事にUPさせていただきました。ご覧になってみてくださいね。なんともモッチリしたお団子です。ジャガイモの香りがするお餅みたいな・・・

それにしてもトマトの栽培、最初は失敗だったみたいで気の毒。映画でも収容所の雰囲気はほのぼのとしていましたよね。「収容所」と聞くと、私はどうしても第二次大戦の強制収容所を連想してしまうのですが、当時は本当にのんびりしていたんですね。ろこちゃんさん、本当にありがとうございました。

投稿: ありちゅん | 2007年1月11日 (木) 23時46分

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