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2007年3月29日 (木)

Brottag (パンを焼く日)

3度の食事はもちろんのこと、午前と午後の間食でも食べられていた黒パン。私、この黒パンが結構好きでして、今でも時々買ってきてはハムやチ~ズをのっけてButterbrot にしています。

P6010037例によって、1930年代のバイエルン北部のお話です。農家でパンを焼くのは主婦やおばあちゃん仕事だったそうな。2、3週間に一度、「パンを焼く日 (Brottag)」があり、前日に仕込んで寝かせておいた黒パンの生地をパン焼き釜 (Backofen) で一気に焼いたんだそうです。レシピはその家庭の秘伝のもの。門外不出だったそうですよ。暖かいキッチンで十分寝かせた生地を20~30個の塊にわけ、それぞれ浅い専用のカゴに入れて二次発酵。十分ふくらんだらカゴから出して専用のシャベル(Brotschaufel) にのせ、パン焼き釜 (Backofen) へ。釜は家の外の小屋 (Backhäusl)にありました。ドイツトウヒ(Fichte) やブナの木材で300度まで熱し、1時間以上かけて皮がパリパリになるまで焼きます。焼けたパンは次のBacktag までもたせなければいけません。ネズミにかじられないよう、専用の棚に立てて保管したんだそうです。昨日も書きましたが、パンを焼いた後の余熱を利用し、リンゴやナシなどを保存用に乾燥させたとか。

P6020040_1 我々日本人がお米を大切にしたように、ドイツの農家の人たちもパンを大切にしたそうです。パンを無駄にするのは罪(Sünde)だ、食べられる分だけを切るように、と子供たちも小さい頃から言われて育つんだとか。切れ端も余すことなくパン粥に使ったそうです。

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P3290046余談その1:パン生地を入れるカゴ→。これは円形ですが、楕円形のほうがポピュラーかも。これにライ麦粉をふり、生地を入れて発酵させます。カゴからひっくり返すとアラ不思議。ぐるぐる模様が生地の表面につきます(って、当たり前ですよね。)それを壊さないようにオーブンに入れて焼きます。一時、手作りドイツパン食べたさに家で焼いてました。それっぽく焼けます♪

余談その2:映画「U・ボート」に、黒パンに生えたカビを削っているシーンがありました。黒パンは日持ちするものなのですが、その黒パンにカビが生えてしまうくらい過酷な環境だったんですね・・・

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「ドイツの食品」カテゴリの記事

コメント

次席仕官が「カビは美しいですね」と言いながらナイフでカビを削るところ、あれも名シーンですねぇ。

投稿: なすび | 2007年3月31日 (土) 09時00分

★なすびさん

「ヒヤシンスみたいです」ってね。どんなカビだったんでしょう、ヒヤシンス状態って。

食パンをうっかり食べ忘れて、ビニールを開けてのけぞったことがあります。青カビ、黒カビ、白カビ… カラフルなカビのオンパレードでした。あれには参った…。

投稿: ありちゅん | 2007年3月31日 (土) 10時01分

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