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2007年3月11日 (日)

Lili Marleen リリ~・マルレ~ン (その2)

またまたリリ~・マルレ~ンの話題で恐縮です。いろいろ思い出がありまして。ラーレ・アンダーゼン(ラーレ・アンデルセンという表記のほうが一般的かもしれませんが)のコチラと、リリー・マルレーンの歌のofficial page (本当に公式かどうか分からないのですが)を参考にしました。

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先日ご紹介した Lili Marleen の歌詞の作者は詩人の Hans Leip(ハンス・ライプ)。彼は1915年4月、東部戦線に向かう前にベルリンの兵舎 Gardefüsilierkaserne でこれを書いたそうです。(この兵舎についてご存じの方、ひるふぇ・びって。)リリーは彼のガールフレンドですが、マルレーンについては2説あるとのこと。友人の恋人の名前という説と、当時出入りしていた看護師を指すという説。とにかく2人をくっつけて、リリー・マルレーン。作詞者にとっては甲乙つけがたかったのでしょうか。その後の1938年に作曲家 Norbert Schultze (ノルベルト・シュルツェ)がメロディをつけました。

これをレコードに吹き込んだのが歌手ラーレ・アンダーゼンです。吹き込んだ当初は話題にならず、700枚ぽっちしか売れなかったとか。ところがベオグラードに設置された国防軍の放送局で兵士向けに流されたことをきっかけに状況が一変。この放送局ははるかかなたのアフリカまで電波を送っていたとのこと。レコードのストックが少なかったこともあり、「リリー・マルレーン」は日に3度流されたこともあったそうです。そうこうするうちに兵士の間で人気に火がつき、毎晩9時55分に流されることになりました。
(この続きは後日書かせてください。決してもったいぶっているのではなく、時間がなくて。ベオグラード放送局でのエピソードに笑えるお話も・・・)

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先日、ペンディングにしていた歌詞の5番。皆様からいろいろ教えていただきまして、ありがとうございます。英語バージョンを見てみたところ、heben に free が当ててありました(ただ、この英訳はかなり意訳しているようですが。)

Like a dream you free me,
With your lips so hale.

der stille Raum というのはやはり、砲撃が止んだときの、つかの間の「静寂」「沈黙」でしょうか。あるいは夜の静寂かも。で、die Erde Grund は、AIRSHIPさんが教えてくださったように、塹壕を意味するのかなぁと思いました。そんな苦しい状況からまるで夢のように僕を引き上げてくれる(救い出してくれる)のは、僕のことを想ってくれる君のその唇・・といった感じでしょか。結局は、「救いなのは夢に浮かぶ君の唇」ってことだとは思いますが。なお、Dein verliebter Mund ですので、sich verlieben している(夢中になっている)のは彼女のほうですね。なんとな~くイメージは湧くのですが、それを訳すのは難しいなぁ(と言って逃げる・・・)

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余談その1:ネットで検索して読んだのですが、ソ連がドイツ兵の戦意を喪失させるために、「君たち、それぞれの『リリー・マルレーン』の元へ戻りたまえ」みたいなビラを撒いたとか。ホントかな?それを読んだ兵士は皆、戦闘をやめて恋人に会いたくなったでしょうね。恋人がいない兵士は辛さが2倍だったかも。

余談その2:先日、コメント欄で「おそるべきアマチュア様」が教えてくださったのですが、曲をつけたノルベルト・シュルツェさんの祖父エーミール・シュルツェさんは「お雇い外国人」として東京大学医学部で教鞭をとっていたそうです。あの森鴎外(当時は森林太郎)に容赦なく赤点をつける厳しい先生だったそうで・・・

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