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2007年5月

2007年5月30日 (水)

Wie schmeckt der Mond? (お月さまってどんなあじ?)

 いつもお世話になっている spatz さんからコメントをいただきました。何かお月さまの本はないかしら、と。うっしゃー!よくぞ聞いてくれましたっっ とばかりに絵本を探してきましたよ~♪Wie_schmecht

Wie schmeckt der Mond?

日本語版 (内容の紹介です)

 数年前、「東欧世界の絵本展」という催しで原画を見て、すっかり気に入ってしまった絵本です。日本語版ではなくてドイツ語版が欲しいっ!と思い、さっそく購入。

作者はポーランド生まれで現在はアメリカで活躍するMichael Grejniec (マイケル・グレイニェツ)。特殊な吸い取り紙に水彩で色をつけたものだそうで、和紙のような風合いが何ともいえない味を出しています。動物たちの顔もかわいらしい。展覧会のカタログにある解説を一部引用させていただきますと:

『「お月さまってどんな味?」という問いには、経験や理屈からは答えることができない。それでも何とかして知りたいというのが、カメをはじめとした動物たち。カメの上にゾウが乗り、ゾウの上にキリンが乗り、そんなふうに力を合わせて高いピラミッドを作るのだが、ピラミッドが高くなった分だけ、月がいつもほんの少し上にずれるので、なかなか手が届かない。さらにシマウマが乗り、ライオンが乗り、キツネが乗り、サルが乗り、最後にてっぺんにネズミが乗って、ようやくつきの端っこを取ることに成功。』(引用終わり。「国境を越える 子どものためのアート 東欧絵本の世界展カタログより)

 中身をお見せできないのが残念。眺めているだけで心がポッと明るくなるような、なごみ系の絵です。Schon lange wunderten sich die Tiere, wie wohl der Mond schmeke.  War er süß?  Oder salzig?  Nur einen ganz kleinen Happen wollten sie von ihm kosten. で始まります。お月さまって太陽とはまた違った魅力がありますよね。満ち欠けするのもその魅力の1つかしら。ちなみに絵本では、動物たちがかじってしまったためにお月さまが三日月の姿になってしまいます。でも大丈夫。また何日かしたら満月になるもんね。

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2007年5月27日 (日)

Pfingsten (ペンテコステ/聖霊降臨祭)

 今日は Pfingsten、聖霊降臨祭です。ペンテコステとも呼ばれるみたいですね。復活祭から50日目のことで、翌日の月曜日は Pfingstmontag (聖霊降臨祭の月曜日)と呼ばれ、ドイツやオーストリア、スイスでは休日となっています。der Geburtstag der Kirche (教会の誕生日)とも言われますよね。本当はもっと詳しく調べたいところなのですが、時間がないので横着しちゃいます。例によってウィキペディアから引用させていただきますと・・・

『ペンテコステ(Pentecoste)は、聖霊降臨(せいれいこうりん)または聖神降臨(せいしんこうりん)とも呼ばれる新約聖書にあるエピソードの1つ。イエスの復活・昇天後、祈っていた使徒たちの上に神からの聖霊が降ったという出来事のこと、およびその出来事を記念するキリスト教の祝祭日。教派により訳語は異なり、聖霊降臨祭聖神降臨祭五旬節(ごじゅんせつ)、五旬祭(ごじゅんさい)ともいう。』(引用終わり)

・・・これだけで、申し訳ないです。また改めて調べてみますね。牛に花輪をのっけるとか、イロイロあるらしいのですが・・・。

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2007年5月25日 (金)

Versessen auf Essen (食に夢中)

 拙宅に遊びに来てくださったドイツ在住の音楽家仁さんが、ドイツで放映された番組を紹介してくださいました。

Versessen auf Essen (ZDF) (右上の板前さんをクリックすると、番組が見られます。ドイツ語です)

番組の説明が面白いのです:Von Sushi bis Dashi, von Soya bis Goya - die japanische Küche steckt voller Überraschungen und Geheimnisse, und sie gilt als gesuendeste Kueche der Welt. (スシからダシ(出汁)まで、ゾーヤ(大豆)からゴーヤまで ― 日本食にはサプライズと秘密がいっぱい。日本食は世界で最もヘルシーな料理と見なされているのです。)まだ冒頭部分しか見ていないのですが、日本の食材が紹介されているようです。それも、かなりマニアック。versessen (夢中)というより、besessen (とりつかれた)と言えるくらい。

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 今のドイツにおける和食事情を私は知らないのですが、ドイツ映画ではちょくちょく和食や日本文化を見かけます。南部鉄瓶でお茶を飲んでいたり(南部鉄瓶がドイツで人気だと日本の新聞で読んだことがあります。お湯が柔らかくなって美味しいって。)、お箸の使い方がミョ~に慣れたものであったり(一昔前のような、ぎこちない使い方じゃないのです)、ラーメンをすすっていたり。今年のドイツ映画祭で公開される「FCヴィーナス」では、クリスティアン・ウルメンが文字通り体当たりの演技!裸になって、お寿司を体にのっけています(いわゆる「男●●り」・・・この演出、必然性はないのですが。)

 仁さん、ありがとうございました。せっかくコメントしようとしてくださいましたのに、なぜか書き込みが受け付けられず、すみませんでした。このごろココログはトラブルが多くて・・・

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 余談ですが:「FCヴィーナス」、なかなか面白いですっっ 映画祭での上映なので、関東にお住まいの方でないとなかなか見られないのが申し訳ない!リンクさせていただいている mako さん宅の情報によりますと、フィンランド映画のリメイクとか。昨年のワールドカップ便乗作品なのでありますが、「ぷぷっ」と吹き出しながら見られます。出演者が豪華。上のクリスティアン・ウルメンのほか、フローリアン・ルーカスもいい味を出しています。「ありえない」シチュエーションなのですが、なぜか「こんなのって、あっていいかも」と思わせてくれる作品です。

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2007年5月23日 (水)

Katzenzungen (猫舌)

P5190030 先日、デパ地下でプンパーニッケルを買ってしまったお話は書かせていただきましたが、その際に懐かしや~のお菓子を見つけ、ソク買い。

Katzenzungen (カッツェンツンゲン・・・猫舌)

その名のとおり、ネコの舌の形をした薄型のチョコレート。ウィーンの老舗、デメルのものが有名ですよね。これはブレーメンに本社を置くチョコレート会社 Hachez のもの。有名な猫舌チョコ、どこの誰が最初に作り始めたのか知りたいのですが、検索しても出てこないのです・・・。頼みの綱の Wiki にも出ていません。オリジンはどこにあるんでしょ?

P5190031 ちなみに、箱の裏には各国語の「猫舌」が記載されております。英語は Cat Tongues、フランス語は Langues de Chat。ラング・ド・シャってクッキーですよね。

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 せっかく拙宅にお寄りいただいたのに、猫舌の由来などについて書けなくて申し訳ないので、耳にしたことのある「Zunge」の表現を書き出しちゃいました。こうして幾つか拾ってみると、結構面白い・・・

eine scharfe Zunge haben (直訳:鋭い舌を持っている → 毒舌である)
eine böse Zunge haben (直訳:悪い舌を持っている → 口が悪い)
eine feine Zunge haben (直訳:繊細な舌を持っている → 舌が肥えている)
mit zwei Zungen reden (直訳:二枚の舌で話す → 二枚舌)
mit gespaltenen Zungen reden (直訳:裂かれた舌で話す → 二枚舌)
sich (3格) die Zunge verbrennen (直訳:舌を火傷する → 舌禍を招く)
etwas auf der Zunge haben (~を舌の上に持っている → (ある言葉が)喉まで出かかっている)

などなど。ホントはもっとたくさんあると思うのですが、ちょびっとだけご紹介。日本語の表現と似ていて面白いにゃ~と思ってしまったのでありました。

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2007年5月21日 (月)

またまたソーセージ番組のご案内

 先週の土曜日に続き、ソーセージ番組のご案内です。おそるべきアマチュア様に教えていただきました。今度は全国で放映されるのだそうです。

5月22日(火)16:00~ 「レディス4」(テレビ東京系)
番組 HP より引用:

『身近な食品ソーセージの知られざる姿に迫る : 身近な食品ソーセージ。日本で最初に作られたのはいつ?魚肉ソーセージ誕生のきっかけは?スタジオではソーセージを手軽に華やかに変身させる飾り切り職人の技を披露いたします』

この番組案内を読む限り、ソーセージの伝来についてどこまで詳しく迫ってくれるのか分からないのですが(もしかしたら、ほんのちょびっとだけかもしれない・・・)ご興味がありましたら、ご覧になってみてくださいね。

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P5210037_1 土曜日の「食彩の王国」、とても面白かったです。関東のみのOAだったとのことで、関東以外にお住まいの方には申し訳なかったです。第一次大戦で捕虜となったドイツ人が各地の収容所でソーセージを作っていたこと、習志野俘虜収容所にいたカール・ヤーンら5名が日本の農商務省の技師にソーセージ作りを伝えたこと、終戦後も日本の地にとどまったドイツ人がいて、日本人の口に合うソーセージを苦労の末に作り出したことなどが当時の写真とともに紹介されておりました。広島の似島俘虜収容所にいたヘルマン・ヴォルシュケさんもその一人。食品会社に勤めてソーセージ作りを軌道に乗せたのち、独立したとのこと。跡を継いだ息子さんがインタビューに答え、お父様の苦労を語っていました。

P5210038 番組では、この息子さんがソーセージ作りも披露していました。挽いた肉にスパイスを加え、機械で練っていくのですが、「常に肉の状態を手で感じなさい」が父の教えとのこと。教えどおり、息子さんは手で感触を確かめ、練り上がりを判断していました。「感触」というのは機械では判断できないところですよね。こういったところに彼らの職人気質とソーセージ作りへの愛を感じました。あ~~~美味しいソーセージが食べたくなってきた・・・。

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2007年5月20日 (日)

Pumpernickel (プンパーニッケル)

P5200034 昨日、所用でデパ地下へ。そこで懐かしや~の Pumpernickel (プンパーニッケル)を発見。買っちまいましたぜ。ヴェストファーレン地方生まれの真っ黒いパン。ヴェストファーレンはドイツ西部の地方です。これ、ちょっとクセがあるし甘いのであんまり好きではなかったのですが、懐かしさのあまり購入。

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例によってWikipedia で調べてみました。

P5200035_1プンパーニッケルとは:ライ麦の粗挽き全粒粉で作られた、ヴェストファーレン地方伝統的なパン。伝統的なレシピでは、熱い湯でふやかした全粒粉を型にいれて蓋を閉め、200度で焼く。その後、約100度で16~24時間蒸し焼き。その際、穀物に含まれるデンプン質が焦げてキャラメル状になり、独特の黒い色とほんのり甘い風味が加わる。イーストやサワー種を加えないため、ずっしりとして固く、もろい。

・・・謎が解けました。だからプンパーニッケルって甘いんですね。しかもボロボロっとしていて、モソモソ。もっとも、最近では製造工程の手間を省くためにイーストやサワー種、小麦胚芽などを加え、シロップを加えて甘みを出しているんだとか。保存性が極めて高いのが特徴で、缶に入ったものは2年も持つんだそうです。

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 日本でも時折「ポンパニッケル」とか「プンパニッケル」といった表示でパンが売られていますが、どう見ても本物と違う・・・。和製ポンパニッケルのほうが日本人の口には合うと思いますが、本物と違うと思うと少し抵抗が。Wiki によると、この名前の由来には諸説あるとのこと。furzender Nikolaus (●っこきニコラウス(すみません、お下品で))が語源であるとか、ナポレオンの兵士が、„bon pour Nickel (こんなの、馬の食うもんだ!Nickel はナポちゃんの馬の名前だそうです)“と言ったことに由来するとか・・・イロイロ。コミスブロート(兵士用のパンなんだそうです。後日もっと詳しく調べたいな♪)の別名として言われることもあるんだとか。別のサイトによりますと、このパンを口にしたヴォルテールが「硬くて黒くてベトベトした石」と言ったとか言わなかったとか。

 誰も食べないでしょうから、私が明日からせっせと毎朝食べることになりそうです・・・。そういえばドイツ人が「プンパーニッケルが好き」と言うのも聞いたことがありません。保存性や栄養には優れているのでしょうが、いかんせん食感と味が・・・

おまけ:こっちのほうは美味しそう → フロインドリーブ
(Freundlieb (「フロイントリープ」という表記のほうが原語に近いかも)さんも第一次大戦のときの俘虜だったと前に伺いました

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2007年5月18日 (金)

Seeohren (アワビ)

 ちょっとバタバタしているので、ゴールデンウィーク中に書いていた記事を今頃載せてしまいます。セミやカブトムシの記事を書いた勢いでこちらも書いたのですが、生き物のことばっかりじゃ恥ずかしいよなぁと自制心が働き、UPしていませんでした。この際だから載せちゃおっと。

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 先日、ぼんやりテレビを眺めておりましたら、アワビの料理が出てきました・・・(旅番組です、よくありがちな。)。いやしい私はついつい Mir läuft das Wasser im Munde zusammen.(ヨダレが・・・)ふと「そういえばアワビってドイツ人は食べないよなぁ・・・ドイツ語で何と言うんかいな?」 好奇心がムクムクと・・・

・・・Seeohr (海の耳)って言うんですね、知らなんだ。確かに殻が耳の形に見えなくもない。

 ドイツ語のWiki で調べてみましたところ、Kreiselschnecke (巻き貝)に分類されるんですね、アワビって。日本語で「貝」と言うと、二枚貝も巻き貝も含まれてしまうのですが、ドイツ語でMuschel というと二枚貝しか含まれなくてビックリ、というのは以前書かせていただきました。ドイツ語ですと、サザエなどの巻き貝は、むしろカタツムリに近いんですね・・・確かに彼らもエスカルゴは食べるけど、日本人的には巻き貝とカタツムリをいっしょくたにするのは抵抗があります、ハイ。「セミ」「Zikade」の例がそうであったように、ドイツ語=日本語では必ずしもないんですね。ということは、アワビはMuschel ではないのかな。

ちなみに国語辞典で「貝」を調べますと:
『貝殻をもつ軟体動物。ハマグリなどの二枚貝、サザエなどの巻き貝、ツノガイなどの堀足類を主にいう』

DUDEN で「Muschel」「Schnecke」を調べますと:
『Muschel:
a in zahlreichen Arten in Gewässern lebendes, z.T. essbares Weichtier, dessen Koerper von zwei durch Muskeln verschliessbaren Kalkschalen umschlossen ist(意訳ですが:水の中に生息する軟体動物。多数の種類があり、一部は食用に適す。体は筋肉によって閉じることができる、カルシウムでできた
2枚の殻で覆われている)

b Schale von Muscheln (貝殻)』

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 話はそれてしまいましたが、アワビって二枚貝じゃないから、生物学的にはMuschel ではないようですね。ところでドイツの海岸に岩場ってあるのでしょうか?砂浜ばかりのイメージがあるのですが・・・。引き潮のときに磯遊びとかしないのかな?イソギンチャク(Seeanemone、海のアネモネ)にそっと指を入れたり、ウニ(Seeigel、海のハリネズミ)を手のひらに載せて吸いつかせたりするの、ものすごーく楽しいんですけど・・・

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2007年5月17日 (木)

ODE AN DIE FREUDE (バルトの楽園) その2 訳を追加♪

 またまた「バルトの楽園」の話題で失礼いたします。昨日、ハンブルクの日本映画祭で上映されたはずですが反応はどうだったのかしら。検索したところ、このあと7月12日から一般公開されるようですね。どのくらいの規模で公開されるのかは不明なのですが、多くの方が観てくださるといいな、と期待しています。ところで日本語のセリフは吹き替えかしら?それとも字幕?ドイツの方々は吹き替えを好みますよね。そのあたり、どうなっているのかしら・・・

映画 Info (ドイツ語ですが)

上映 Info

同サイトの内容紹介より引用 『1914, inmitten des Ersten Weltkrieges. Rund 4.700 Deutsche werden von den japanischen Heertruppen im chinesisches Qingdao gefangen genommen und als Kriegsgefangene ins japanische Bando Camp nahe Naruto City gebracht. Lagerführer Toyohisa Matsue (Ken Matsudaira), ein Gerechtigkeit liebender Militär, will für Ruhe und Frieden zwischen den Einheimischen und den fremden Europäern sorgen und gewährt den Kriegsgefangenen deshalb viele Freiheiten wie die Herstellung einer eigenen Zeitung oder das Musizieren auf Instrumenten. Das Camp galt daher als das „Paradies für Kriegsgefangene“. Als im Jahre 1918 der erste Weltkrieg für die Deutschen verloren und ihr Heimatland zerstört war, verlieren die deutschen Kriegsgefangenen fernab in Japan jede Hoffnung auf eine Rückkehr. Generalmajor Kurt Heinrich (Bruno Ganz) kennt nur einen Ausweg: Selbstmord. Doch Lagerführer Toyohisa Matsue gelingt es, den gebrochenen Mann davon zu überzeugen, dass nur er seine Leute sicher in ihr Heimatland zurückbringen kann... Basierend auf wahren Begebenheiten erzählt der japanische Meisterregisseur Masanobu Deme in "Ode an die Freude" eine aufwühlende Geschichte, die beweist, dass Menschlichkeit, Respekt und Hilfsbereitschaft unter Kriegsgegnern auch in Zeiten höchster Anspannung möglich sind - mit dem Bando Camp als Symbol dafür. Höhepunkt war der Gesang der deutschen Gefangenen beim Abschied von Lagerleiter Toyohisa Matsue, zu dessen Ehren erstmals "Freude schöner Götterfunken" aus Beethovens Neunter Symphonie auf japanischem Boden zu hören war. Neben Japans Superstar Ken Matsudaira als Lagerführer Toyohisa Matsue und Actrice Reiko Takashima als Utako sind der schweizer Schauspieler Bruno Ganz als Generalmajor Kurt Heinrich und seine deutschen Kollegen Oliver Bootz als Soldat Carl Baum und Kostja Ullmann als Soldat Hermann Lake zu sehen. 』(引用終わり/出典:Buena Vista)

ざざっと訳したいところですが、時間がなくて引用だけですみません・・・。そのうち映画評なども出てくると思います。見つけましたらご紹介いたしますね。

…と書きましたら、おそるべきアマチュア様がお忙しい中、上の解説文を訳してくださいました。僭越ながら私も加筆させていただき、下に貼り付けました。おそるべきアマチュア様、いつもご親切にありがとうございます。

『第一次世界大戦真っ只中の1914 年。およそ4,700 人のドイツ人が中国・青島の日本軍によって囚われ、捕虜として鳴門市近郊の板東収容所に連行される。収容所長松江豊寿 (松平健) は、正義感の強い軍人であり、土地の日本人とよそ者のヨーロッパ人の間に安寧と平和を取り計ろうとする。そのため、捕虜に多くの自由、例えば彼ら自身の新聞の発行や器楽の演奏といったことを許したのである。こうして同収容所は"捕虜の天国" と見られるようになった。

1918年、第一次大戦はドイツの敗北に終わり、彼らの故国は崩壊した。はるか日本で囚われの身となっていたドイツ人たちにとって、帰国は絶望的なものとなる。クルト・ハインリッヒ少将 (ブルーノ・ガンツ)に残された道はただ一つ。それは自殺であった。しかし松江豊寿所長の説得が功を奏し、失意にあったこの少将も、部下を確実に彼らの故郷に帰還させることが出来るのは自分だけだと確信する。

この”Ode an die Freude (バルトの楽園)の中で、日本の名監督出目昌伸が伝えているのは史実である。掘り起こされた歴史、それは敵対する者同士が人間性、尊敬、そして扶助を持つことが、もっとも緊張の高い時であっても可能であることを証明している。板東収容所は、その象徴なのだ。

クライマックスは、収容所長松江豊寿との別れに際し、その栄誉を称えて歌われるドイツ捕虜の合唱だった。ベートーヴェンの第九交響曲から「うるわしき神々の火花よ」が初めて日本の地で響いたのである。

松江豊寿所長に扮する日本のスーパースター松平健、妻うた子の女優高島礼子と並んで、スイスの俳優ブルーノ・ガンツがクルト・ハインリッヒ少将、ドイツ人俳優オリヴァー・ブーツが兵士カルル・バウム、それにコスティア・ウルマンが兵士ヘルマン・ラーケ役で登場する。』

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2007年5月16日 (水)

ドイツ語電子辞書 その後

 先日、「わ~い♪ 独和大辞典入り電子辞書を買っちゃった~♪」と書きましたのち、「げっ 用例にミスが・・・」と不具合発覚について書きました。「その後どうなったかな?」とご心配いただいた方、ありがとうございました。その後日談です。こういう内容をブログに書くのもどうかな~、セコいヤツだと思われちゃうかな~と少し不安に思ったのですが、ドイツ語関係者にとっては話題の辞書ですし、購入をご検討中の方や興味のある方もいらっしゃると思いますので、ユーザーの立場から書かせていただきますね。

不具合について CASIO EX-word XD-GW7150 (小学館独和大辞典入り)

 購入して1ヶ月ほど経ちましたが、購入直後からずっと毎日活用しております。とっても便利。もうこの辞書なしでは考えられない!って言うほど使っております。特に、「小学館独和大辞典 → DUDEN のジャンプ検索」、「独和大辞典 → 国語辞典」、「独和大辞典 → 独英辞典 → 英和辞典」のパターンが多いです。辞書のコンテンツや機能がとても優れているだけに、今回の886箇所の「不具合」はちょっと残念。ドイツ語で仕事をしている我々にとって、冗談抜きで「辞書は命」。

 購入をご検討中の方は、こうした不具合が修正されていることをご確認いただくといいと思います。修正さえされれば、とってもよい辞書です。買ったことは全く後悔していませんし、これからもず~っと愛用しようと思っています。類語辞典などもオプションで入れられるといいな~(ボキャ貧なのが悩みの種)。探せばあるかな。

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2007年5月15日 (火)

ODE AN DIE FREUDE (バルトの楽園)

 いつも大変お世話になっている「おそるべきアマチュア」様から教えていただきました。映画「バルトの楽園」がドイツで上映されることになったそうです。いつもいろいろ教えてくださり、ありがとうございます。

ODE AN DIE FREUDE (結局、ドイツ語のタイトルはそのまま「歓喜の歌」になったんですね・・・)

Ⅷ. Japanisches Filmfestival Hamburg (第8回ハンブルク日本映画祭)

同 HP より引用:『Zur Eröffnung des 8. japanischen Filmfestes am 16. Mai 2007 im Streits Kino wird nicht nur Bruno Ganz (u.a. bekannt aus „Der Untergang“) persönlich erscheinen, sondern auch eine hochrangige Delegation der Produktionsfirma Toei bestehend aus dem Präsidenten Herrn Okada, dem Regiesseur Masanobu Deme, der Produzentin Riuko Tominaga sowie der sehr berühmten Schauspielerin Reiko Takashima.』(引用終わり)

この作品が映画祭のオープニングを飾るみたいですね。上映日は5月16日。ブルーノ・ガンツさんがいらっしゃるみたいですよ。さらに監督や東映の社長さん、プロデューサーさん、それに高島礼子さんも。豪華な顔ぶれだな~

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2007年5月14日 (月)

Wurst (ソーセージ) の番組のご案内

P5060003  ソーセージに関する番組のご案内です。残念なことに、放映は関東のみだそうです。関東にお住まいで、Wurst がお好きな方はご覧になってみてくださいね。「ちゃん・りん・しゃん」のお姉さん(古っ トシがばれる・・・お分かりになる方は、バブル時代の経験者ですね)のナレーションみたいです。急いで書いたので、記事に誤字脱字がありましたら、すみません。

番組HPより引用:『外はパリッと中はジューシー!今回の主役はソーセージです。ホットドッグに、夕食に、食卓の人気者のソーセージ。ソーセージの歴史には、ある秘話がありました。時代に翻弄されながらソーセージを日本に伝えたドイツ人の物語です。』

テレビ朝日 「食彩の王国」 
2007年5月19日(土曜日) 午前10時55分~

ソーセージに関する備忘 こちらもご覧くださいね。ご本人のご了承を得てリンクさせていただきました。ソーセージ伝来の経緯などがまとめてあります。学術的でとっても詳しいです。

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おまけ:Wurst で検索しましたら、かの有名な鉄血宰相ビスマルクの言葉にヒットしました。

Je weniger die Leute davon wissen, wie Würste und Gesetze gemacht werden, desto besser schlafen sie!

直訳:「ソーセージと法律が作られる工程を知らなければ、それだけよく眠れる」 これってどういう意味でしょう?「あまりにドロドロしていてグロテスクなので、見ると興ざめしてしまう。見なければありがたく思えるのに」ってことかしら?要するに、ソーセージも法律も、作られる工程は見ないに越したことはない!ってことかいな。

 ソーセージの話題からそれてしまうので、また後日改めて書きたいと思うのですが、ビスマルク語録って名言の宝庫ですね。彼の言葉を集めたサイトを複数見つけてしまいました。有名なものもありますが、知られていない言葉の中にも「うまいっ!」と言いたくなっちゃう名言が。

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2007年5月12日 (土)

Muttertag (母の日)

 明日5月13日はドイツでも日本でも「母の日」です。そもそも「母の日」の起源ってナンジャラホイ?ご存じの方も多いと思いますが、ウィキペディアから引用させていただきました:

母の日は20世紀初頭にアメリカで始められた。1907年、ウェストバージニア州で教師をしていたアンナ・ジャービスが、自分の教会学校の教師であった亡き母親を覚えて、教会で記念会をもち白いカーネーションを贈ったのが始まりといわれている。』(引用終わり)

 Muttertag については、ドイツ語の Wikipedia にも詳しく載っています。アンナ・ジャービスの行為に感銘を受けた人たちがこの運動を広めた結果、「母の日」が制定されるようになったとのこと。その後、この動きはアメリカからヨーロッパにも伝わりました。ドイツでは花屋さん協会が1922年に「母の日をドイツでも!」というキャンペーンを始めたとか。ショーウィンドーに「Ehret die Mutter! (お母さんを敬いましょう!)」というプラカードを掲げて宣伝に努めたんだそうです。その翌年、すなわち1923年5月13日がドイツで初めての母の日となったとのこと。花屋さんの団体が始めた、と聞くと日本のバレンタインデー商戦を連想してしまいます(チョコレート屋さんが広めたんですよね、確か)。ま、いっか。素敵な習慣だもんね。

 Wiki によりますとナチスの時代、「母の日」は積極的にお祝いされたとのこと。1938年には Mutterkreuz (ムッタークロイツ)なる勲章も導入され、翌年から母の日に授与されるようになったみたいです。反対に、旧東ドイツでは母の日を祝うことはせず、5月8日の国際女性デー(internationaler Frauentag) を盛り上げていたんだそうです。ちょっと検索しただけでも「Muttertag はナチスを思い出させるから祝うべきではない」とか、「保守的な母親像を押し付けるものであり、けしからん!」といった記事が、いくつか出てきました。ドイツらしいと言えばドイツらしいですね。

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114160yos ところで。日本ではカーネーションが定番ですが、ドイツでは何を贈るんでしょ? 花屋さんのHPを覗いてみたところ、バラの花束が多いような気がしました。気持ちがこもっていれば、何でもいいんですよね、きっと。(写真は、知り合いに贈った花束。以前も一度ご紹介しましたが、ネットで花束を注文すると、ここのお店は発送前に撮った写真を依頼主にメール送信してくれます。希望すれば同じ写真がこの花束にも添付されます。看板に偽りなし、という証明のようですね。配送状況はネットで確認。ドイツでもこういった細やかなサービスを提供するお店が出てきたんですね。)

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2007年5月11日 (金)

Gottesanbeterin (神を崇拝する女性)

 何だかんだとバタバタしておりました。いつもに増して頭が働かないので、先週書きかけて放置していた記事をそのまま載せちゃいます。また虫の話ですみませんです。

 先週、キリギリスやらセミやらを検索していてヒットしたのがコレ。Gottesanbeterin。直訳すると「神を賛美する女性」。ご存じの方も多いと思いますが、カマキリちゃんなのでありました。あの前足が、祈っている姿に見えるからこう名づけられたそうなんですが・・・

Wiki の写真です (日本のカマキリとソックリ)

 Wikipedia によりますと、この Europäische Gottesanbeterin は中央ヨーロッパ(Mitteleuropa)に生息する唯一のカマキリで、いまやその数が激減。保護下にあり、捕まえることも飼うことも禁じられているんだそうです。

 幸い、日本ではまだよく見かけますよね。目が合うと、あの前足を振り回して威嚇してきませんか?(カマキリと目を合わせようとする私も私だけど・・・)敬虔な女性ってイメージはあまりないんだけどなぁ・・・。

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 話は飛んでしまいますが、近いうちに目黒の寄生虫館に行こうと思ってます♪ 前から行きたいと思っていたのですが、サナダムシ(Bandwurm)のTシャツが密かな人気、というニュースを昨日見まして、行きたくてたまらなくなりました。後日、またドイツ語などを調べて載せちゃっていいでしょか?長い虫系が苦手な方もいらっしゃいますよね・・・私だって決して好きではないんです、ハイ。でもちょっと見たい。コワいもの見たさってやつです。でも、こんな話題でみんなに嫌われたらどうしよう。

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 さらに話題が飛ぶのですが、6月のドイツ映画祭で上映されるクリスティアン・ヴァーグナー監督の「戦争の子供」(翻訳は別の方が担当なさっています)、とてもいい映画です!!昨日、監修作業をしながら思わず涙。この映画については後日、またゆっくり書かせてくださいね。ユーゴの内戦で生き別れ、戦争孤児になったわが子を捜し求める女性の話です。関東にいらっしゃる方は是非是非ご覧になってくださいね。

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2007年5月 8日 (火)

懐かしのベルリン

 この連休はずっと家にいたのですが、最終日は所用で実家へ行ってきました。昨年、何冊かアルバムを持ち帰って古い写真をブログに載せちゃいましたが、まだあったんですね。私もすっかり忘れておりました。「開かずの間(どこのお宅にもあるでしょ、開けると物がどどどーーーっとなだれ落ちてくるようなお部屋が。)」にまだアルバムが何冊か・・・。

 ベルリンを訪れた人なら誰もが行く場所なので、私と同世代の方々は同じような写真をお持ちだと思ったのですが、懐かしいのでついつい載せちゃいました。冷戦時代のものです。

Brandenburger_tor_1

壁崩壊前のブランデンブルク門。ACHTUNG!Sie verlassen jetzt West-Berlin (注意!西ベルリンはここまで)という有名な立て看板。「ご注意!ここであなたは西ベルリンを出ることになりますよ!何があっても知りませんからね!」といった含みのある表現です。学生時代に初めてここを訪れたときは驚きました。そういえばここはいつも人だかりができていましたよね。

Photo_24

国境付近の検問所、チェックポイントチャーリー。アメリカ、フランス、イギリスの管轄化にありましたよね。この写真からは物々しさは伝わってこないのですが、とにかく小心者の私はビクビクしていました。(アルバムには、どの検問所か書いていなかったのですが、別のアングルで撮った写真を日記に載せていらっしゃる方に教えていただきました。同じ建物ですね。焼きそうせいじ様、教えてくださり、ありがとうございました。)

Photo_25

同じくチェックポイントチャーリー。目をこらして見てみると、向こうのほうにペプシコーラの看板が。アメリカっぽい。最近の写真を見ますと、一部だけ残されているみたいですね。

P5060027_1チェックポイントチャーリーにあった博物館の入場券。アルバムにべったりくっついて(涙)剥がれなくなってしまいました。裏面にはRivarol という人の言葉が:
Die Politik gleicht der Sphinx der Fabel.  Sie verschlingt alle, die ihre Raetzel nicht loesen.  Rivarol. (政治はスフィンクスに似ている。謎が解けなかった者をすべて飲み込んでしまうのだ。)

Musium

博物館の中の展示物。有名な写真です。 焦土と化したベルリン。このあともベルリンの苦難の道は続きましたね。

Photo_26

西ベルリン内にあったソ連戦勝記念碑。ここはソ連の管轄下でした。ネットで最近の様子を見ましたが、もう鉄条網なんてないんですね。当たり前といえば当たり前だけど・・・。当時は一種異様な雰囲気がただよっていたような記憶があります。近寄りがたかった・・・。

Photo_28

こういった十字架に胸が痛んだものです。「DDRに7年間拘束されたのち、逃亡中に東ベルリンで射殺」

 初めてベルリンを訪れたのはこれより前でしたが、それまで書物を読んだり、話を聞いたりして想像していたものより実際の雰囲気ははるかに物々しく、強い衝撃を受けました。同じ思いをされた方も多いと思います。かつて1つの都市だったところに2つの体制が存在し、しかもその間は非情な壁で仕切られているという不自然な状態。そんな現実をまざまざと見せつけられたように感じました。西ベルリンでも東ベルリンでも友人宅にお世話になったのですが、どちらもその状態に不思議と慣れてしまっているような印象も受けました。20年前の話。大昔とも言えますし、つい最近とも言えますし。

 ちょうどこの時期、東ベルリンで歌が流行っていたのを今思い出しました。全部は覚えていないのですが、サビの部分で「Berlin, Berlin.  Die Mauer muss weg!」という歌詞が入るのです。どなたか覚えていらっしゃいませんか?もとは西側の歌だったんでしょうか・・・?東ベルリンの友人がこの歌を聴かせてくれて、「Das stimmt! Sie haben recht! (そのとおり!彼ら(=歌手たち)の言うとおりよっっ!」と。こんな歌を聴いてていいんだろうか、密告されてたらどうしよう・・・と真剣に心配しました。

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2007年5月 6日 (日)

ゴ~ルデンウィ~クの収穫

 「昆虫」関係の記事で皆様からいろいろコメントをいただき、ありがとうございました。ゲーテの「ファウスト」にまで Zikade が出てきていたとは存じませんでした。ドイツ語と日本語はまったく違う言語ですから、「=(イコール)」はありえないんだな、と改めて感じた次第です。Zikade = セミではないし、Grille = キリギリスでもない。Heuschrecke = バッタではないし、 VW Käfer も、おそらくカブトムシではない・・・(かといって、フンコロガシでもないけど(^m^))。翻訳するときは、固定観念にとらわれない柔軟な頭が必要だということを再認識しました。皆様、いろいろありがとうございます。

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東京地方は朝から雨。連日のホコリっぽさがとれ、いいお湿りになりました。

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2007年5月 5日 (土)

Zikade (セミ) と Grille (キリギリス)

 連日昆虫の話ばかりで失礼いたします。コメント欄でもちょこっと書いたのですが、日本に住んで数年のドイツ人に、「そろそろセミが鳴き始める季節になったね~」と言ったところ、「へ?」と言われたことがありました。「知らない?毎年夏になると『ジジジジ・・・』って鳴いてるでしょ、ほらアレよアレ」と言ったのですが、「へ?そういえば何か鳴き声は聞こえるけど・・・」といった返事が。「Und? (それが何か?)」といった反応でした。よくよく聞いてみると、イソップ童話の『アリとキリギリス』の「キリギリス (Grille)」と「セミ (Zikade)」の区別もついていない模様。というか、そんなこと区別してどうするの?といった反応でした。

 ちぇっと思ってその後、家族に聞いてみましたところ、「あの話はもともと『アリとセミ』って言うんだよ」

えっ ホント?と思いつつ、そのまま数年が経ってしまいました。無知であることが皆様にバレバレになるかも、と思ったものの検索してみたところ・・・

『イソップ童話の有名な「アリとキリギリス」の話は、本来の南欧である地中海沿岸のギリシアで編纂された原話では「アリとセミ」の話であった。セミは元来、熱帯系の昆虫で、日本より緯度が高いヨーロッパや北アメリカではセミの種類も少なく、小型で迫力がないので、知名度が低い。そのため、より分かりやすいようにキリギリスに置き換えたもので、日本にはこの置き換え版が入ったと言うことである。』(ウィキペディア「セミ」より引用)

『明治維新の時、日本にやってきたヨーロッパ人はイタリアや南仏などの地中海沿岸地域出身者を除くとセミを知らないものが多く、「なぜ木が鳴くのか」と尋ねたものもいたという。現在でも、日本のドラマを欧米に出すとき、夏の場面ではセミの声を消して送るという。日本ではいかにも暑い盛りのBGMと感じられるが、あちらでは妙なノイズが乗っていると思われる場合が多いという。』(同じくウィキペディア「セミ」から引用)

Zikaden という言葉を聞いてもドイツ人はピンと来ないのかな。DUDEN で Zikade を調べてみると・・・

Zikade:(lat. cicada, aus einer Mittelmeerspre.)kleines, der Grille ähnliches Insekt, bei dem die männlichen Tiere laute, zirpende Toene hervorbringen. (ラテン語はcicada、地中海の言葉。キリギリスに似た小さな昆虫。オスは大きな声で鳴く。)

 え?セミとキリギリスは見た目も違うんですけど・・・鳴き声だってかなり違うんですけど・・・。彼らにとっては同じようなものなのかしら。
Zikaden (Wikipedia) 
これによると、セミを含めた様々な虫を幅広く指す包括概念らしいですね・・・他にも Zikaden という言葉で検索してみましたが、「どう見てもこりゃ違うでしょ~」と思える虫もヒットしました。

 もしかしてヨーロッパ言語を学んだ人なら皆さんご存じのことかもしれません。だとしたら、今更こんな話題ですみません。少なくともドイツ人たちからすると、Zikade だろうが Grille だろうが、大した差じゃないんですよね、きっと。

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午後追記:ちょこっと検索しただけなのですが、「アリとキリギリス」のドイツ語、「Die Grille und die Ameise」という題と「Die Ameise und die Heuschrecke」というのがありました。前者ですと「キリギリスとアリ」。後者ですと「アリとバッタ」。よく分からなくなってまいりました・・・昆虫に対する考え方が根本的に違うのかしら・・・。学名だったら同じはずだけど。

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2007年5月 3日 (木)

カブトムシのドイツ語が知りたい!

 昨日から Käfer の話ばかりですみません。いわゆる「カブトムシ」のドイツ語が知りたいな~と思うのですが、なかなか見つからないのです。仕事とはまったく関係なく、ただ個人的な興味なのですが・・・。クワガタムシが Hirschkäfer ということは昨日判明したのですが、カブトムシのドイツ語が不明。ヨーロッパにはああいった昆虫はいないのかしら。ひょっとしてコーカサスオオカブトならドイツでもメジャーかしら、と思ってウィキペディアで調べました。ところが! コーカサスという名がついているけどアジア産なんですってね。ちぇっ 経歴詐称みたいな名前。

勝手に見当をつけ、Hornkäfer で検索してみたところ(Horn は「角」)、Blatthornkäfer という単語にヒット。ちょっと期待しながらクリックしてみたら・・・

Blatthornkäfer

フンコロガシでした(涙)。日本のカブトムシをドイツ人に見せたら、彼らはどう反応してくれるのかしら。知りたい!

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後日追記:コメント欄で なおこさん が教えてくださいました。Nashornkäfer (ヨーロッパサイカブト。直訳しますと:サイの甲虫)というのがヨーロッパに生息しており、これが日本のカブトムシに近いんじゃないかしら・・・と。
写真はコレ。なるほど、サイに似ています。 でも残念ながら、ドイツ人の間ではそれほどメジャ~ではない様子です。どうやら Käfer といえば、テントウムシ(Marienkäfer) やコガネムシ (Maikäfer)のほうが一般的のよう。VW の ビートル(Käfer)も、彼らはカブトムシを連想しているわけではなさそうですな。詳しくはコメント欄をご覧になってくださいませ。なおこさん、ありがとうございました♪

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2007年5月 2日 (水)

Maikäfer (コガネムシ)

 5月の声を聞くと、Maibaum のほかに Maikäfer (写真です) を思い出してしまいます。直訳すると「5月の甲虫」。コガネムシの一種みたいで、ドイツでは春を告げる使者とされているとのこと。この虫をかたどったチョコレートをよくお菓子屋さんで見かけました。今でも売っているのかな。広く親しまれている一方で、大量発生すると農作物への被害が深刻となってしまうようです。

 例によって、またまた『ドイツ民俗学小事典(同学社)』から引用させていただきますと:

『Maikäfer:「こがね虫」。ドイツでは春の使者。フランスやスイスでは畑からこがね虫を追い払う呪文があるが、シレジアでは、この虫の多い年はじゃがいもの収穫が多いといわれる。バターでいため、パンに塗ると万病に効く。』

 「5月の甲虫」があるなら、「6月の甲虫」とか「7月の甲虫」もあったりして・・・と、冗談半分に検索してみましたら・・・なんと!あったんです。

Junikäfer (6月の甲虫)

Julikäfer (7月の甲虫)

いずれもコガネムシの仲間ではあるようですね。それぞれ活動時期が異なるようで・・・。

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Käfer って・・・

 Maikäfer (5月の甲虫)を調べたついでに、Käfer 関係をちょこっとだけ。実は数年前、オオクワガタを何匹か飼っておりました。菌糸瓶(シメジの菌糸を培養したもの。昆虫専門店で安く売っているのです)に幼虫を入れ、成虫になるまでそのまんまほったらかし(菌糸が減ってきたら瓶を交換しますが)。瓶の中で、勝手に大きくなってくれます。しばらくして蓋を開けるとアラ不思議。黒光りする成虫が「出してくれ~」と言わんばかりにこちらを見ているのでありました。

 そういえばクワガタムシってドイツ語で何と言うのかしら?と思って調べましたら・・・(既にご存じの方、すみません)

Hirschkäfer (Hirsch は鹿、Käfer は甲虫)、確かに鹿の角に似ていますよね。厳密にはヨーロッパミヤマクワガタを指すのだそうですが、立派な顎を持つクワガタをまとめてこの名称で呼んでしまうこともあるようです。ウィキペディアによると、「ヨーロッパに生息する唯一の大型種」なんだとか。Schröter という言葉もあるのですが、これですと厳密には「クワガタムシ科」という意味。立派な顎がついていない地味~な甲虫も含まれるみたいです。

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 じゃ、カブトムシってドイツ語で何と言うんでしょ?Käfer?でも、これだと「甲虫」という意味しかないしなぁ・・・

 そもそも、フォルクスヴァーゲンの「Käfer」と聞いて連想する昆虫は、ドイツ人と日本人では一致するんでしょうか・・・?私は今の今まで、高速道路などでKäfer が走っているのを見ると、「あ~!カブトムシだ~」と思っていたのですが、ドイツ人は「あ~!甲虫だ~」と思っているんでしょうか。それは畑でよく見るコガネムシかもしれないし、ブ~ンと飛んでくるカナブンかもしれないし・・・。お詳しい方、どなたか教えてくださいまし。

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2007年5月 1日 (火)

Maibaum (五月柱)

 今日は5月1日、メ~デ~です。5月と聞くと、私は五月柱 (Maibaum)を思い出しちゃう。きれいに飾った木を立てるお祭りです。
Wikipedia の Maibaum (様々なMaibaum の写真が載っていますので、よろしければクリックしてくださいね♪)

 本当はいろいろ詳しく調べたいところなのですが、時間がないので横着しちゃいます。「ドイツ民族学小辞典」から引用させていただきますと:

『Maibaum:「五月柱」。病気や悪霊から家や家畜を守るため緑の枝や木をおく風習は全ヨーロッパに見られる。とくに5月1日には白樺または樅の五月柱に飾り付けをして、その周りを踊りまわる。村をあげての楽しい行事がある。』

 上でご紹介した Wikipedia によりますと、地方によってそれぞれ独自の風習があるとか。村の中心となる場所にこの柱を立てるのですが、立てるまでが楽しいみたい。ビールや焼きソーセージを食べながらブラスバンドの音楽に耳を傾け、柱を立てる様子を眺めるそうです。楽しそ~~。

 ライン地方には、若い男性が女性の家にミニ五月柱を「好意の印」として立てる風習があるそうです(現物を見たことあります!)。白樺に色とりどりのリボンのような飾りをつけたもの。お目当ての女性の名前を書いたハートのプレートもいっしょに結びつけたりするそうですよ。しかも、ライバルがその柱を抜いたりしないよう、しばらくは気が抜けないんだとか。だけどうまくいけば、お目当ての女性のハ~トをわしづかみ! でもね、これってちょっと残酷かも。モテる女性はいいけど、誰からも柱を贈ってもらえない女性はどうすればいいんだ?寂しげな玄関が世間のさらしものに?!?つ、辛すぎっっ。

五月柱を注文するサイトみたいですよ ← こういったサイトで彼女に贈る五月柱を注文することも可能。「Last-Minute-Bestellung (ラスト・ミニッツ・オーダー)」とかで、4月30日まで注文を受け付けてくれ、夜中に配達してくれるみたい・・・。恋人をゲットするには涙ぐましい努力が必要なのはどの国も同じ。もっとも、本当に射止めたいのなら手作りのほうが効果があるんじゃないかしら。

ちなみにこの柱を立てる日Maitag も同書から引用させていただきました:

『Maitag:5月1日、五月祭。家畜の最初の追い出しの日。五月柱を立て、害虫や病気封じ、生命の若枝や水かけによる豊饒儀礼が各地で行われる。』

家畜の追い出しって何だ?すみません、今は時間がないので、またあらためて調べてみます・・。

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