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2007年6月

2007年6月30日 (土)

明治時代の独和辞典

 果物の種について書きだしちゃいます~とか言っておきながら、別のお話です。読んでくださいます方、ありがとうございます。 

 某所で古い辞書を見つけてしまいました。ポケットタイプで小型ではありますが、優れもの。一目ぼれです、ハイ。ゲットしちゃいました。辞書って大好きなんです・・・だけどあまりに安く入手したので、もしかして復刻版?ニセモノ?という疑問も実は払拭できないのです・・・。横書きの文字が左から書かれているし。本物じゃなかったらお恥ずかしいのですが・・・

 

P6300001_2三省堂 獨和新辭林 第9版
ドクトル高木甚平・保志虎吉 共編 
初版明治29年発行、第9版明治32年発行

もちろんヒゲ文字ですし、解説の日本語も文語体。それでも名詞の性は m/f/n で区別されているし、2格に S がつくものは ‐s となっています。複数形も書かれているし、派生語もバッチリ。意味も豊富。しかも当時の日本ではそれほど一般的ではなかったものについては内容の説明まで記されています。本当に明治の辞書なのかなぁと私は疑っているのですが、古い辞書であることは間違いなさそう。後日あらためて面白そうな語彙をピックアップしてしまいますね。

P6300007_1 冒頭の編者の言葉が面白いのです。今の時代にも通じる苦労が語られています。辞書は簡単で分かりやすいのが一番だけど、その両方の要件を両立させるのは大変だ、といった内容のようです。獨逸語は語をどんどん連ねて単語を作っていきますが、それを全部網羅するとワケわかめちゃんになっちゃう。ある程度絞ると引きやすくはなるものの、意味を調べる際に「載ってない!!」と困ることにもなる・・・。編者の苦労が伝わってくるような言葉です。明治の学生たちもこういった辞書を手に、獨逸語と格闘していたんですね。(余談ですが、文語って漢字が多くて読めましぇん。漢字とヒゲ文字のダブルパンチ。ドクトルすごすぎ。)

P6300006_1『辞書の要訣は簡潔明確にあり、されども簡なれば則(すなわ)ち明ならず、明なれば則ち簡ならず、世間辞書の類多しと雖(いえど)も、能(よ)く簡にして明なるは罕(まれ)なり、殊に獨逸語の辞書にして簡明ならんを望むは較や難事なりとす、是れ獨逸語の性質たる、語に語を聯(つら)ぬれば則ち新たに語を成し其数殆んど無蓋なればなり、今若し其語数を淘汰し其骨子のみを摭(ひろ)はんとせば簡に失するの恐あるべく其訳字を減じ其解釈を省略せんとせば明を欠くの憂あるべし・・・(中略)・・・恐らくは遺脱誤謬(ごびゅう)多からん、是等は他日再鐫(さいせん)を待ち訂正增補(ぞうほ)する所あらんとす、唯だ之に因(よ)りて多少初學者に裨益(ひえき)する所あれば幸甚なり。』(獨和新辭林 冒頭部分より引用)

それにしても・・・。この辞書が使いこなせた人って、間違いなく漢字をよく知っている人でしょうね。上のを書き出すだけでタイヘンでしたわ~。だけどこれ、本当に本物かなぁ?お詳しい方いらっしゃいませんか?見た目も中身もかなりボロボロなんですが・・・。

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2007年6月28日 (木)

Campher (樟脳/カンフル剤)

 いつも拙宅に遊びに来てくださり、ありがとうございます。先日、Motten (幼虫が衣類に虫食いを作ってくれちゃう小さなガ) のことについて書いた際、久しぶりに樟脳のことを思い出しました。大正生まれの祖母が着物の保存にこれを使っていたのです。箪笥から漂う独特の香り。これっててっきり日本独自のものかと思ったら、そうでもないんですね。私の中では、着物イコール樟脳だったもので。

樟脳について (樟脳を作っている会社のサイト。これによりますと、元禄年間に琉球から作り方が伝わったとか。)

 ご存じの方もいらっしゃると思うのですが、ご参考までに。今じゃ●シューダとか、タンスに●ンが一般的なので、ビニールに2個1組で入っている白い碁石みたいなナフタリンすら見たことがない方もいらっしゃいますよね、きっと。(そういえば、トイレによく円筒形のナフタリンみたいなのが下がっていたな~。穴のあいた缶に入っているやつ。だんだん小さくなっていくのよね。)

 原料はクスノキ(漢字だと「樟」で、「楠」は本当はタブノキという木を指すんだとか・・・出典:ウィキ)で、ドイツ語だとCampherbaum もしくは Kampferbaum。この木のチップを蒸留させて得た結晶が樟脳なんだとか。樟脳はドイツ語で Campher。実は強心剤や蘇生薬としても使用されたとかで、ここから「カンフル剤」が来ているんだそうです。国語辞典で「カンフル」を引いてみると、語源がオランダ語(Kamfer)となっていました。ってことは、強心剤としてのカンフルも江戸時代に入ってきたのかなぁ?(ふるへっへんど研究家のおそるべきアマチュア様、このあたりお詳しいのでは・・・)今でも、何かを立て直す際に投入する手段を「カンフル剤」っていいますよね。私はこれにプチ感動したのですが、皆様すでにご存じでしたら、すみません。

話は防虫剤に戻りますが、ドイツ語のサイトを見ても、樟脳が虫よけに使われた、とありますからドイツでも同じ用途に使用したみたいですね。

 こうして書いてみると、それほど大したことじゃないのですが、まいっか。プチ感動だったもので、つい・・・

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2007年6月26日 (火)

Milchreis (ミルヒライス/ライスプディング)

 Milchreis (ミルヒライス)ってご存じですよね、きっと。私が子供だったころ(ほんの数年前よっ)、家にケーキの本がありました。白黒で写真もほとんど入っていない、古ーーい本。そこにミルヒライスにチョコレートを加えたレシピが載っており、「外国では一般的です」と書いてあるのを見て、「げげっ」となりました。どう考えてもおいしくなさそう・・・

 ドイツの人も時々食べるみたいですね。これが好き、とドイツの人が言うのを聞いたことはないのですが、お米といえばやっぱりミルヒライスよね~というのは時々耳にしました。実は Brei(お粥)を調べていたらミルヒライスが出てきて、久しぶりに思い出してしまったというわけなんです。

ご参考までに(何の参考だ?)スタンダードなレシピを:

Zutaten:

1 Liter Milch
1 Päckchen Vanillezucker
1 Prise Salz
250g Milchreis


Zubereitung:

1 Milch, Venillezucker und Salz in einen großen Kochtopf geben.  Der Kochtopf muss so gross sein, dass die Milch auch etwas hochgehen kann beim Kochen.

2 Die Milch aufkochen lassen.  Dabei möglichst am Herd stehen bleiben, da die Milch leicht ueberkocht.

3 Den Milchreis in die kochende Milche geben und den Milchreis umrühren.  Die Milch noch mal mit dem Milchreis aufkochen.

4 Den Milchreis jetzt auf kleiner Hitze 30 Minuten fertig garen lassen.

5 Beim Servieren den Milchreis mit Zucker und Zimt bestreuen.

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<材料>

牛乳1リットル、バニレツッカー(バニラエッセンスと砂糖で代用できると思います。1袋にバニラ味の砂糖が8グラムほど入っているみたいですよ)1袋、塩1つまみ、お米250グラム(細長いインディカ米 Langkornreis ではなく、丸いジャポニカ米 Rundkornreis のことを Milchreis と呼ぶこともあるんだそうです)

<作り方>

1 大きめの鍋に牛乳とバニレツッカーと塩を入れる。牛乳が吹き上がってくるため、大きな鍋を用意すること。

2  牛乳を煮立たせる。吹きこぼれやすいため、できるだけレンジのそばから離れないこと。

3 煮立たせた牛乳に米を加える。かき回してからもう一度煮立たせる。

4 弱火で30分煮て火を通す。

5 ミルヒライスを出す際、砂糖とシナモンをまぶす。

おわり♪ 

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 友人はこれにチョコレートか、フルーツのソースを加えると言っていました。レシピによると、温かいままでも美味しいし、冷やしてもオッケ~♪とありました。う~ん、正直な話、まずくはないけど日本人の口にはイマイチかなぁ・・・。英語だと Rice Pudding というんですね。

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2007年6月24日 (日)

チョウとガ

 またまた虫の話で大変失礼いたします。ドイツにおけるチョウとガの区別って、日本のそれと違うな~と思っておりました。チョウやガを表す言葉っていろいろありますよね。Schmetterling、Falter、Tagfalter と Nachtfalter、Motte。どれがチョウでどれがガなのか、よく分からないのです。だもんで検索した結果・・・

Schmetterling鱗翅目(りんし目と読み、チョウ目、ガ目などとも呼ぶそうです)に含まれる、鱗粉がついた2対の羽とストロー状の口をもつ昆虫を指す言葉みたいです。チョウもガも含まれてしまうんですね。
(Insekt mit zwei mit feinen Schuppen bedeckten, meist mannigfach gezeichneten, farbigen Flügelpaaren u. einem Saugrüssel/ Duden Universalwörterbuch より)

Großschmetterling :大型鱗翅類(チョウと大型ガ類)・・・生物学上の用語ではないのですが、昔から一般的に使われている、と Wiki にもありました。大きいチョウやガ(よ~するに、ヒラヒラ系)がこれに入る模様。

Kleinschmetterling:小型鱗翅類(メイガ以下の小型ガ類)・・・上のGroßschmetterling に対する言葉で、衣類につくガとか、家の中で時々飛んでいる小さくて粉っぽいガみたいなのを指すみたいですね。

Tagfalter:独和辞典には「チョウ」とありましたが、Wiki を見るかぎり、昼行性のSchmetterling の総称だそうです。これも生物学上の用語ではなく、口語のようです。
(Schmetterlinge
aus verschiedenen Familien, die hauptsächlich tagsüber fliegen, zusammengefasst. Diese Einteilung hat willkürlichen und nicht wissenschaftlichen Ursprung /Wikipedia より引用)

Nachtfalter:独和辞典には「ガ」とありましたが、Wiki によると、「大型鱗翅類(Großschmetterling)で、Tagfalter に含まれないもの」とありました。夜行性のSchmetterling のほか、柄が地味だったり、保護色だったりで昼間活動していても目立たないSchmetterling も含むとありました。いわゆる「ガ」が多いのでしょうが、この中には地味な柄のチョウもふくまれそう。
(die Vertreter der Großschmetterlinge bezeichnet, die nicht zu den Tagfaltern gehören. Keineswegs alle Nachtfalter sind tatsächlich nachtaktiv, die Widderchen beispielsweise fliegen nur bei Sonnenschein. Die meisten Nachtfalter zeichnen sich durch eine unscheinbare, düstere Färbung aus, durch die sie bei der Ruhe tagsüber gut getarnt sind. /Wikipedia より引用)

Motte:小さくて体に毛がびっしり生えているSchmetterlingで、幼虫はウールや毛皮などに穴をあける、とDuden にはありました。Wiki によると、口語でNachtfalter をMotte と呼ぶことがあるが厳密には正しくないとありました。でも一般的に、いわゆる「ガ」をMotte と呼ぶ人が多いのでしょうね。
(kleiner Schmetterling mit dicht behaartem Koeper, dessen Raupen bes. Wollstoffe, Pelze o. Ä. zerfressen:/Duden Universalwörterbuch より)

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余談ですが:Großschmetterling と Kleinschmetterling を調べていたら、「Großschmetterling は昔から愛好家が採集して標本にするが、Kleinschmetterling に興味を持つのは研究者だけだった」といったことが書いてありました・・・。

余談ですが その2:モンシロチョウは Kleiner Kohlweißling (=小さなキャベツのシロチョウ)、アゲハチョウの仲間の総称は Ritterfalter というんだそうです。キアゲハは Schwalbenschwanz (=ツバメの尻尾)。やっぱりモンシロチョウはドイツでもキャベツが好きなんですね♪

余談ですが その3:セセリチョウ(目が大きくてスティッチみたいな顔をしたチョウ)は、ドイツ語でDickkopffalter というんだそうです。ガンコ(=Dickkopf)なチョウというわけでなく、頭が大きめだからそういう名がついたそうですよ。いわゆる頭でっかち。

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2007年6月23日 (土)

Raupe (チョウやガの幼虫)

 すみません、虫系の話ですので、お嫌いな方には申し訳ないです。スル~してくださいね。

 先日、玄関先に置いていた植物に巨大な毛虫ちゃんがおりました。哀れなことに、植物は丸坊主・・・。食われていたことに気づきませんでした。その毛虫、ものすごーく毛深くて、しかもフサフサ。1本1本が長いのです。でもって瞳がつぶら・・・。毛虫ってドイツ語で Raupe ですが、お肌つるつるの芋虫も確か Raupe。ドイツ人って区別しないのかしら?

・・・・と思い、ついつい調べてしまいました。すみません、こんな話題で。決してヒマなわけではないのです。やることいっぱいあるのですが、好奇心が勝ってしまいまして・・・。「セミ」や「カブトムシ」を調べたときも感じたのですが、虫系になると概念が違う言葉が多いんだな~

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Raupe を Duden で調べましたら:
Larve des Schmetterlings mit borstig behaartem Koerper, die sich auf mehreren kleinen Beinpaaren kriechend fortbewegt (チョウやガの幼虫で、体に毛が生えているもの。複数の対になった小さな足で這うように進む)(borstig というのが笑えます。「剛毛の」「もじゃもじゃの」。もじゃもじゃペーターみたい。)

この説明を読んで Raupeって毛虫だけを指すの?と思ったのですが、ドイツ語のWiki を見ますと、毛があろうが無かろうが、チョウやガの幼虫全般を指すみたいです。その中にケムシ・イモムシ・アオムシ・シャクトリムシも含まれるみたい。勇気のある方はクリック(Wiki の Raupe)

ついでに Larve を辞書で引いてみましたら(説明が長かったので独和で引きました):
幼生、幼虫、(不完全変態昆虫の)若虫

私はLarveといえば「幼虫」だと思っていたのですが、両生類の「幼生」(オタマジャクシ(Kaulquappe))もLarve なんだそうです。知らなかったのは私だけ?これに感動したのも私だけ?

さらに Schmetterling もWiki を覗いてみたところ、この言葉はガとチョウの両方を含むみたいですね。以前に別記事でも書いたのですが、ドイツではガとチョウを区別していない模様。日本でも、実はチョウとガって線引があいまいなんだそうです。世間で一般的に思われているガの特徴(柄が美しくない、胴が太い、触覚が太い、羽を広げて止まるなど)を示すチョウもいれば、その逆もあるとのこと。

最後に Tier も独和辞典で引いてしまいました。
Tier:動物(人間は含まないことがある一方、昆虫・クモなどごく小さなものでも Tier として意識される)

 日本語の「動物」って昆虫まで含むのかなぁ?カブトムシ飼っている人が「うちに動物がいるのよ~」とは言いませんよね。一般的には、やはり哺乳類などの生き物を指すんじゃないかしら。で、「動物」「Tier」 だと思ってしまった次第です。すでにご存じの方、今頃すみません。

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余談ですが:私が見つけた毛虫、マイマイガというガの幼虫なんだそうで、NHKのクレイアニメ「ニャッキ」のモデルといわれているらしい・・・知る人ぞ知るニャッキ。

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2007年6月22日 (金)

Schuluniform (制服)

 日本人って昔から制服になじんでいますよね。制服を見ただけで「あ、●●中の生徒だ」と思ったり、「▲▲高校のセーラー服、カワイイ♪」と思ったり。昔ながらの野暮ったい制服から、おしゃれな制服に替えただけでその学校の「偏差値」が跳ね上がるということを聞いたことがあります。「なんちゃって制服」ってご存じでしょうか?制服を定めていない学校で、特に女子生徒が自主的に着ている制服っぽい服。紺のブレザーにチェックのスカート(超ミニ)、同じ柄のリボン。制服がないにもかかわらず、みんな似たような格好をしている風景はちょっと異様ですらあります。

 私はドイツの学校に通ったことがないのですが(Sommerkurs(サマー・コース) や Volkshochschule(市民講座みたいなもの)ならあるけど・・・陶芸教室でした(^m^))映画でよくギムナジウムの風景を見ます。生徒たちは思い思いの格好をしていて、自由でいいな~と。ところが!子どもをギムナジウムに通わせているドイツ人の友人から聞いたのですが、持ち物の競争が熾烈なんだそうです。特に洋服。最近、女の子が店の前で長蛇の列を作っているため、「?」と思って見てみたら、Shibuya-Girl とかそういったロゴのTシャツを買い求める子たちだったとか。Shibuya って渋谷? cool な服を着ていないとバカにされるんだそうです。ノーブランドの品も笑われるんだとか・・・。私服だと悩みが尽きないのはどこも同じなのね。

制服に関するアンケート

↑ドイツ語なのですが、検索して見つけました。昨年5月に実施されたものです。ラジオ局が制服についてアンケートをとったところ、制服を好意的に受け止める回答者が多かったとのこと。賛成派が79.1パーセント!「朝、何を着ればいいか迷う心配がなくなり、30分よけいに眠れる」という声や、「Wir-Gefühl (直訳すると「私たちという気持ち」ですが、一体感とか連帯感でしょうね)が強まる」とか、「ある特定の学校に通えるんだ、と誇らしく思える(よーするに優越感でしょうね)」といった理由が挙げられていました。反対意見も、私が想像していたような「戦争を思い出す」とか「個性が育たない」とかそういった理由ではなく、「制服を導入したところで、子ども同士の競争意識は減らない。ケータイなど他のもので競い合うだけだ」「自由がない」というものでした。

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 ドイツ人と学校制服、ドイツ人とブランド物がどうしても結びつかない私は、何とも不思議な気分でこの記事を読みました。

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2007年6月20日 (水)

Schwarzwälder Kirschtorte (シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ/黒い森のさくらんぼトルテ)の発祥の地って・・・?

P6200052  あまり世間様には知られていないことなのですが、実は私ったらケーキが好き♪でもって、これまたあまり知られていないのですが、かつてバウムクーヘン(もちろんタワーのやつ)の恵方巻風 丸かぶり(ウソ)&一気喰い経験者。最近は忙しくて作らないのですが、以前はよくレシピ本をめくっては挑戦しておりました。高校の頃、お菓子の研究家として有名な今田美奈子さんの本でSchwarzwälder Kirschtorte を知り、「いつか本物を!」が私の中で合言葉に。念願かなって本場のを食べたときは「うほほ~い♪ 余は満足じゃ~」と悦に入ったものでございます、ハイ。

P6200050  いくつかバリエーションはあるようですが、オーソドックスなシュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテとは:

・チョコレート味のスポンジに、キルシュヴァッサー(さくらんぼのお酒)がしみこませてある
・周囲や間に生クリームがたっぷり♪(生クリームをケチるドイツ人は見たことがないです)
・その間にキルシュヴァッサーに漬けたさくらんぼが入っている
・上に削ったチョコレートがかかっている

・・・と、こんな感じですよね。でもね、誰が最初にこのトルテを考案したのかは不明なんだそうです。シュヴァルツヴァルト(黒い森)地方ではなく、ノルトライン・ヴェストファーレン州(ドイツ北西部です)にあるバート・ゴーデスベルクという小さな町の菓子職人が最初に考案した、という説が有名なんだそうですが、異論も多いとか。何よりもライン地方が発祥の地というのをシュヴァルツヴァルト地方の人は信じたくないんだそうです。うん、分かるような気はする。名前の由来についても諸説あるとのこと。Wikipediaでは4つほど挙げられていました。

理由その1)このトルテに欠かせないキルシュヴァッサーがシュヴァルツヴァルトの特産品であるため、このような名前がついた。
理由その2)上に振りかけてあるチョコレートが、黒い森を連想させるからこの名がついた。
理由その3)昔からあるというSchwarzwaldtorte(シュヴァルツヴァルト・トルテ)の発展形としてこの名がついた。

理由その4)シュヴァルツヴァルト地方の民族衣装(黒いスカート、白いブラウス、赤くてでっかいボンボンがついた帽子)に似ているからこう呼ばれるようになった。

それにしても。このケーキを最初に作ったのだあれ?とソボクな疑問はやっぱり消えません。最近になって、テュービンゲン(シュヴァルツヴァルト地方に近い、ドイツ南西部の大学都市)が発祥の地との説が浮上してきたとのこと・・・

Die rheinische Tortenlegende zerkrümelt(ライン地方のトルテ伝説が、粉々に)

Stammt die Schwarzwälder Kirschtorte aus Tübingen?(シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ発祥の地はテュービンゲン?)

 テュービンゲンの公文書館の調査員が主張しているんだそうです。このトルテは、ライン地方ではなく、テュービンゲンの菓子職人が最初に考案したものだと。ライン地方発祥説には矛盾点が多いのだそうです。ただし、この調査員も「正直言って、テュービンゲン発祥地説を裏付ける確固たる証拠はまだ見つかっていない・・・」と認めていますので、うーん、の感は否めないような。

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2007年6月15日 (金)

Uボート艦長さんの思い出

 ブログに個人的な思い出話を書くのも何かな~申し訳ないかな~と、一瞬躊躇したのですが(時々書いていますが)たまにはいいかな。某所でも書いたことなので、既に読んでくださった方には申し訳ないです。

 大昔(ホントに大昔になってしまった・・・)、日系金融機関のドイツ支店に勤めておりました。そこにドイツ人支店長さんがいたのです。金髪碧眼、背が高くてハンサムなインテリ老紳士でした。ある日、支店の方が教えてくださったのです。「あのドイツ人支店長さん、Uボートの艦長さんだったんだよ」 ところがUボートにほとんど興味のなかった私は「ふ~ん。じゃ、WW2ではお船に乗っていたのね」くらいにしか思わなかったのです。キッチンでよく誰かの差し入れのお菓子やケーキをつまんでいる甘いもの好きの一面とか、ちょい短気でカッカしやすい一面しか知らなかったものですから。あ、そうそう。女性の手の甲によくキスしていました。映画みたいに。

 いろいろよくしていただき、私が帰国する際は次の職場の世話までしていただいちゃいました。一筆書いてくださり、「ここに電話してごらん。話はつけておいたから」と。あっという間に次の職場も決まってしまいました。こんなに簡単に決めていいのかな~ま、あのおじいちゃんが言うんだからいい職場でしょ。くらいの軽い気持ちでした。実際、とてもいい職場でしたが。

 あれから十ン年。今回、「U・ボート」でU99さんにお世話になった際、このおじいさんのことを調べていただいたら、ホントに艦長さんだったのでビックリしました。あの話、本当だったんだ・・・!と。U・ボートに乗る前は駆逐艦にも乗っていらしたとか。Uボートの乗組員は4万人のうち3万人が帰らぬ人になったといいます。あのおじいさんも映画と同じノコギリエイの紋章をつけた潜水艦の中で Alaaaaaaaaaaam(警報)! とか、Fluuuuuuuuuteeeeeeen(潜航)!とか、Warschaaaaaaaaaaaau(警戒)!とか号令を出しつつ、修羅場をくぐり抜けてきたんだろうなぁと思うと胸が熱くなったのでありました。

 東京での職を世話していただいたこともあり、その後何回かお手紙をお送りしていたのですが、いつの間にか音信不通となってしまいました。元艦長さんはクリスマスになると、職場の女性にオードトワレをプレゼントなさっていました。決まってニナリッチ。私もいただき、まだ実家にとってあります。さすがに香りは飛んでしまったでしょうが、艦長さんの香水ということで、家宝として末永く大事にしまっておこっと。U99さんにお聞きしたのですが、潜水艦内の環境は劣悪だったとのこと。元艦長さんが香水好きだったのは、そういった環境にずっといらしたからかしら・・・

  

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2007年6月11日 (月)

実は・・・

…水曜日の深夜(6月13日から14日にかけての深夜0時55分より)、NHK BS2にて「U・ボート」が放映される予定です。もしご興味がありましたら、ご覧になってみてくださいませ。

 実はこの映画翻訳にあたり、U99さんに監修をお願いし、専門用語のみならず船の仕組みや独特の言い回しに至るまで、連日懇切丁寧に教えていただきました。難しい箇所は全部U99さんに丸投げ状態という、とんでもない翻訳者でした、私ってば。

 そのようなわけでして、もしよろしければ・・・

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2007年6月 4日 (月)

ODE AN DIE FREUDE (バルトの楽園)映画評 + つぶやき(ぼやき)

 「バルトの楽園」が先日ドイツで公開されましたが、その映画評が載っているサイトを教えていただきました。おそるべきアマチュア様、いつもご親切にありがとうございます。本当は簡単にでも訳したいところですが、時間がなくてご紹介だけですみません。

Filmkritik その1 Filmkritik その2 Filmkritik その3

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以下、つぶやき(というか、ぼやき)です。ダラダラと書いちゃってすみません。

つぶやき その1:
ドイツ映画祭が始まるので、ちょこっと作品についてもご紹介したいところなのですが、何だかも~バタバタしちゃって、書きかけのまま放置・・・。

つぶやき その2:
遅まきながら「パフューム ある人殺しの物語」を観ました。圧巻・・・!まいりました、トム・ティクヴァ監督。いつぞやは「変人」だなんて悪口言ってしまってごめんなさい。この映画は評価が真っ二つに割れると聞いておりましたが、私は星をたくさんつけてあげたいです。原作も『言葉で「におい」(「匂い」も「臭い」も)を伝えることに成功した小説』でしたが、映画も同じ。画と音とセリフと音楽で見事に「匂い」と「臭い」を伝えています。主役の男の子の演技も見事。目と鼻だけで演技できる数少ない若手なのでは…。ただし、公開前に話題になった750人のエキストラによる愛のシーン・・・あれはもう少しボカしてもよかったような気がします。男性の監督だからああいったストレートな映像になったのかなぁ。それまでの「目が釘付けになるような」映像から、「思わず目を伏せちゃうような映像」になってしまったような・・・(男性が観る場合は逆かな(^m^))。

 主人公が何かに憑かれたかのように女性を追うのですが、その一人の女の子は青春映画「ビター・スウィート」や「クレイジー」に出ていた子でした。当時はあまり素敵だとは思わなかったのですが、いつの間にか「雰囲気」を身につけて女優さんとして成長していました。もう一人の少女(パンフレットやポスターに出ている少女)は15歳なんだとか!赤毛ってこんなにも美しいのか、と思いました。

つぶやき その3:
コメント欄にも書いたのですが、ここ2、3日、我が家のそばにシジュウカラが3羽で遊びに来ています。最初は「わーい♪ いながらにして「野鳥の会ごっこ」ができるわ~♪」と無邪気に喜んでいたのですが、よくよく見ると常にイモムシをくわえているのです・・・ってことは、どこかにケムシが大発生しているのかいな?ちなみにシジュウカラはドイツ語でKohlmeise というんだそうですね。日本のシジュウカラはお腹が白いけど、ヨーロッパのものは黄色っぽいのだそうです。彼らは Wandervogel (渡り鳥)ではなく、Standvogel (留鳥)。これからも遊びに来てね♪

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