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2007年8月

2007年8月31日 (金)

Hamster の語源はスラブ系言語だったらしい・・・!

 毎度ハムスターの話題ばかりで失礼いたします。初めて当ブログに来てくださいました方、よろしければハムスター記事 その1ハムスター記事 その2をご覧になってみてくださいね。「ほお袋を持つげっ歯類」が先か、「買いだめ/買い出し」が先かを調べているうちに、ハマってしまいました・・・アホな奴だと思われそう。

 いつもお世話になっている「おそるべきアマチュア」様が検索してくださいました。Etymologie (語源学)のサイト
これによりますと、Hamster はスラブ系言語(ロシア語)由来だとのこと。むむっ スラブ?そう来たか!確かにハムスターってロボロフスキーにしてもしかり、ジャンガリアンにしてもしかり、あっち出身が多いのです。カザフスタンとかシベリアとかモンゴルとか。ナルホド。

 某所でグリム兄弟が編纂した辞書を調べていらした方がいたので、「おお、その手があったか!」と思い、私もネットで検索してみたところ・・・(Nさん、ありがとうございます)

Deutsches Woerterbuch von Jacob und Wilhelm Grimm =Hamster=

 長いので一部だけ。19世紀末から編纂が始まった有名な辞書です。これによると、古いスラブ系の言語 chomĕstar からの借用じゃないか、とありました。やっぱりスラブ系の言葉であったか・・・!なお、この辞典には“borstig wie ein hamster (ハムスターのように怒りっぽい)” “gierig, gefräszig wie ein hamster sein(ハムスターのように欲張りで食いしん坊)”というように使う、という説明も。だけど「買い出し」とか「買いだめ」といった意味は見当たりませんでした。

そして20世紀。1935年に出版されたBrockhaus の独独辞典では、Hamster も hamstern も載っています。ご参考までに:
Hamster:1) ein Nagetier mit Backentaschen: Sinnbild fuer Zusammentragen, Sammeln und Vielfresserei 2) Kornwurm
hamstern:ich hamstere → speichere auf, suche (Lebensmittel oder Geld) einzuheimsen
(Hamster:1)ほお袋を持つげっ歯類。収集したり、ため込んだりする行為や大食いを象徴する言葉 2)穀物につく虫
hamstern:ため込む、(食糧や金を)手に入れようとする

 私の勝手な想像ですが、グリムの辞書が編纂され始めた19世紀の末から1935年までの間に hamstern という言葉が Hamster から派生したんだろうな~と思います。第一次大戦後のインフレの頃かしら・・・?値上がりする前に買っとけ!ということで買いだめしたでしょうから。

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  話は前後しますが、スラブの言葉 chomĕstar がドイツで Hamster になり、この形で英語圏にも伝わったのではないかと思って検索してみたら・・・あった、あった。

Etymology Dictionary =Hamster= 

これ↑によると、1607年に、中高ドイツ語の hamstra から来たとのこと。そしてこのhamstra はロシア語のchomiak とリトアニア語の staras が合わさった chomestoru から来たのかも、と。

コチラのサイトによりますと、1607年に「ドイツのネズミ」ということで、このHamster という言葉が初めて登場したとあります。引用させていただきますね。
Hamster turns up first in English in 1607 as a new name for what had been called the German rat. The name comes from German Hamster, in Middle High German hamastra, which probably was borrowed from Old Church Slavonic chomestoru "hamster" -- the animal is native to southeastern Europe. The Slavic word is perhaps a blend of Russian chomiak and Lithuanian staras, both meaning "hamster."

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 たかがハムスター、されどハムスター。私ったら一人で何やってるんでしょう・・・。アホな奴だと思われてしまいますよね、きっと。昨日今日と仕事もなく、のんびりしながら過ごしました。mit Nickerchen♪ 明日からまたお仕事に入ります。秋は映画祭シーズンでワクワクドキドキ♪

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2007年8月30日 (木)

hamstern (買い占める、買い出しに行く)の語源が知りたい!

 先日のハムスター夫人(買い占め夫人)の続きです。バンケンさんが「ハムスターと買い占め/買い出し問題」を提起してくださいまして、私の頭の中ではいまだにハムちゃんがくるくるくるくるくるくるくる・・・回り続けております。

 日本の検索サイトで「ハムスター」「語源」で検索しますと、いくつかの記述がヒットします。どれも「ハムスター(Hamster)は、ドイツ語のhamstern (買い占める、買い出しに行く)から派生した言葉」となっておりますが、この説が疑問に思えてなりません。やっぱり動物のハムスターが先で、そこからhamstern という言葉が派生したんじゃないかと。ドイツ語の検索サイトでいろいろ検索してみたのですが、語源についてバッチリ記されたサイトは残念ながら見つけられませんでした。

代わりに分かったもの・・・ゴールデンハムスターはシリアに生息していた野生のものが飼いならされたものだそうですが(Wikiによると、初めてイギリスに持ち込まれたのは1938年、ドイツには1948年)、ドイツには昔からもっと大型のハムスターが生息しているということ。その名も Feldhamster 、和名はクロハラハムスター。お腹が黒いからそう呼ばれているみたいです。毛皮目的で乱獲されたり、畑を荒らすということで駆除されたりで、今では数が激減。絶滅の危機に瀕しているそうです。

Feldhamster のサイト (見た目はカワイイですが、気が荒くてペットには不向きらしいです)
ウィキペディアのクロハラハムスター

 「ハムスター」というと、ゴールデンハムスターやジャンガリアンハムスターを連想してしまうのですが、世界にはほかにも多くの種類がいるみたいですね。モルモットの大きさから、子供の手のひらサイズまで。Hamster という言葉は、ほお袋を持つげっ歯類の総称とのことで、ゴールデンが入ってくる以前から存在したようです。先日ご紹介した明治時代の独和辞典(初版の発行年度1896年)にも「ヤマネヅミ(当たらずとも遠からず(笑))」として載っておりましたし、1935年発行のBrockhaus 独独辞典にも「ほお袋を持ったげっ歯類」となっておりました。「買い占め/買い出し」が先か、「ほお袋を持つげっ歯類」が先か。ドイツ語のWiki で Hortung (買い占め)という言葉を調べてみましたら、次のような説明が載っていました:

==============Wiki より引用====================
Unter dem Begriff Hamsterkauf versteht man Kaufvorgänge, die einzig und allein dem Zweck der Hortung, also dem Anlegen von Vorräten, dienen. Hamsterkäufe können oft, müssen aber nicht als massenpsychologische Phänomene auftreten. Heute wird diese Bezeichnung oft abwertend verwendet, da heute insbesondere Lebensmittel ständig verfügbar sind und eine Hortung als unnötig angesehen werden kann. Der Begriff selbst ist auf das Säugetier Hamster zurückzuführen, der Vorräte in den Backentaschen mit sich herumführt.

下線:“Hamsterkauf” (買い出しに行くこと)は、ほお袋に食料をためて動き回る哺乳類のハムスターに由来する。

=============(引用終わり)=====================

 このWiki によると、やっぱり動物のハムスターが先のような気がするんだけどなぁ・・・。Wiki だけで結論付けることはできないのですが、ほかに有力な記述が見つからなくて、よ~わかりません。ゴールデンハムスターが初めてドイツに持ち込まれたのは1948年ということなので、先日ご紹介したポスターのハムスター夫人はゴールデンではないですね。だけど腹黒くないしなぁ・・・どのハムスターだったんでしょう。

・・・それでもやっぱりハムスターってカワイイ。バンケンさん、いろいろ問題提起をしてくださり、ありがとうございます♪

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2007年8月27日 (月)

Hamstern (買いだめ、買い出し)

P8040034 いつも親切にしていただいているバンケンさんが拙宅の記事ハムスター夫人、恥を知りなさいでコメントを寄せてくださいました。昨夜以来、私の頭の中でハムスターが回し車をくるくるくるくるくるくる…

 ご存じの方も多いと思いますが、買い占めや買いだめ、買い出しすることを hamstern といい、電車などで農家まで買い出し(物々交換ですから「買い出し」って言うのかしら)に行くことを Hamsterfahrt と言います。バンケンさんが書いてくださったおかげで興味がわき、検索しちゃいました。

Hamsterfahrt:言葉自体は戦前からあった模様ですが、食料などの調達のために田舎に行く行為が頻繁になったのは終戦直後だそうです。特に都会の食糧事情がひっ迫していたようですね。暖房用の燃料も不足しており、貨物列車から石炭を盗む人もあとを絶たなかったとか。ドイツの冬は寒いしなぁ・・・。洋服や貴重品(宝飾品、高級じゅうたん、マイセンなどの高級食器、カメラ、高級時計など)を持って満員列車に乗り込み、農家へ行ってはジャガイモやバター、ベーコンと取り替えてもらうというタケノコ生活を余儀なくされていたようですね。農家の人たちも足元を見たわけではなかったのでしょうが(いや、足元を見たひともいたかも・・・)交換比率はよくなかったとのこと。皮肉を込めて「Perserteppich im Kuhstall(牛小屋にペルシャじゅうたん)」と陰口をたたいたそうな。「Die Bauern legen ihre Kuhställe mit Perserteppichen aus und essen schon wochentags von Meissner Porzellan(農家の人たちは牛小屋にペルシャじゅうたんを敷き、ウィークデーでもマイセン陶器で食事をしている)」という記述も見つけました。

 もう一つ興味深い言葉を発見。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、私は知らなかったのでご紹介しちゃいます。fringsen。ケルンのフリングス大司教から派生した動詞だそうで、独和大辞典には「生きるためにやむを得ず法を犯す」とあります。具体的には、「食糧や石炭がなくなってどうしようもなくなったら、生きながらえるためには盗むのもまたやむなし」という意味のようです。ヨーゼフ・フリングス大司教が1946年の大みそかに行った説教が元になっているのですが、ウィキペディアによると、フリングスは「やむなし」と言ったあとに「しかし多くの場合は行きすぎであり、盗んだものをすみやかに返さない限り神の許しは得られない」と言ったそうなのですが、この部分は無視(!)されてしまい、「困って食糧や暖房用の燃料を盗む」イコール fringsen となってしまった模様。大司教は「そ、そんなつもりで言ったんじゃ・・・」と困ったことでしょう。

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2007年8月12日 (日)

Deutscher Herbst (ドイツの秋)

 先日、RAF(ドイツ赤軍)の映画がクランクイン、という日記を書きました(コチラ)。よくよく考えてみましたら、今年は1977年の Deutscher Herbst (ドイツの秋)からちょうど30年経った節目の年だったんですね。私ったらRAF についてはほとんどと言っていいほど知らないので偉そうなことは言えないのです。だからご紹介だけ。お詳しい方にとっては「今頃何を・・・」という内容です。私が何かウソを書いておりましたら、ご指摘くださいねm(_ _)m。

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Deutscher Herbst (ドイツの秋):1977年の秋に世間を震撼させたテロ事件が相次ぎ、のちに「ドイツの秋」と呼ばれるようになったそうです。RAFは9月にドイツ工業連盟会長シュライヤー氏を誘拐。10月にはルフトハンザ機をハイジャック。ミュンヘンオリンピック襲撃事件の苦い経験から創設された対テロ特殊部隊GSG9(元Grenzschutztruppe9)の強行突入により、人質86名は無事解放されたとのこと。RAFの要求は獄中にあるメンバーの解放でしたが、政府(当時はヘルムート・シュミット首相でした)がそれを断ったためにシュライヤー氏は突入の翌日、他殺体で発見されます。突入の直前、RAFのメンバーが相次いで獄中にて自殺。その中にアンドレアス・バーダーも含まれるとのこと。

なお、RAF の中核メンバーであったアンドレアス・バーダーは「不遇な人々の弁護を引き受ける有能な正義派弁護士」だったとのこと。同じく中心メンバーであったウルリケ・マインホフは「女性ジャーナリストとして雑誌「コンクレート」で健筆をふるう」人物だったそうです(三島憲一著 岩波新書「戦後ドイツ」より)。マインホフは前年の1976年、独房の中で首を吊って自殺しています。

Stern誌の写真1967~1998 ← コメント欄でもご紹介したのですが、Stern誌の記事です。テロ関連の写真が32枚。1977年4月に起こった検事総長ブバック氏殺害事件に関する写真もあります・・・見ていて背筋が寒くなりました。あの頃、日本でもいろいろありましたが、世界的に激動の時代だったんだな~と改めて認識いたしました。

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2007年8月11日 (土)

買っちゃいましたぜ♪

 一昨日、所用で出かけた際に成城●井に寄ってしまいました。残念なことに時間があまりなく、大急ぎで目についたものをカゴに入れて購入。ホントはゆっくり店内を回りたかったのですが・・・残念!

<その1>
P8090012_2 アイスクリームにかけるとアラ不思議。チョコレートソースがパリパリのチョコに早変わり(チョコが固まるのは当たり前っちゃー当たり前なのですが)。バニラアイス色の容器にチョコっぽい蓋が geil。その名も Eis-Wunder(アイスの奇跡)。さすがドイツのチョコだけあって、お味もチョコレートチョコレートしておりました。

<その2>
P8090010先日購入したプンパーニッケルと同じメーカーのMehrkornbrot(メアコルンブロート)、「複数の穀物のパン」。
穀物の割合は55%なんだとか。その内訳は:
Roggen(ライ麦)38%
Haferflocken(カラス麦のフレーク)6%
Gerstenflocken(大麦のフレーク)6%
Weizen-Vollkorn(全粒粉の小麦)5%
こうして割合まで表示してあるところが cool。

<その3>
P8090006大昔、カスピ海ヨーグルトが流行ったころ、私も家で育てておりました。そのとき凝っていたのがこの「Waldfruchtgrütze(森のフルーツのグリュッツェ」というフルーツのソース。その後、近所の輸入食品店では扱わなくなってしまい、寂しく思っていたところでした。数年ぶりにご対面し、ソク購入。その内訳は:
Sauerkirschen(サワーチェリー)
Hinbeeren(ラズベリー)
Heidelbeeren(ブルーベリー)
Boysenbeeren(ボイゼンベリー)
Brombeeren(クロイチゴ)
Preiselbeeren(クランベリー)
P8090007チェリーの香りが結構強め。皮やへた(?)らしき物が少々口に当たりますが、これも「森の味」と思えば風流だわ~と思えます。瓶と蓋がかわいいのです。うちではこの空きビンに梅干し(!)を入れています~♪

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2007年8月 2日 (木)

間違えました、Föhnでした m(_ _)m

 すみません、またウソ書いてしまいました~。先ほどの記事(ethnische Säuberung) のところで、フェーンをFön(ドライヤー)と書いてしまいましたが、私の勘違いでした~すみません!!!

フェーン現象のフェーンはFöhn で、「h」が入ります。でもって、ドライヤーのフェーンはFön。大変失礼いたしました。こうしてよくウソを書いてしまいます、すみませんm(_ _)m

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 今日は忙しいので、夜はドイツソーセージとジャガイモだけ。茹でるだけだから簡単なのだ。で、この記事を書きながらジャガイモを茹でていたのですが、うっかりして放置してしまいました・・・。今、あわててお鍋を覗いてみたら・・・ぐにょぐにょ、溶け溶け。Salzkartoffeln (粉ふきイモ)にしようと思ったのですが、急遽変更してKartoffelpüree(マッシュポテト)にします。ま、いっか。

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