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2007年9月

2007年9月30日 (日)

Verein gegen betrügerisches Einschenken (ビールがジョッキに正しく注がれているか監視する団体)

 ちょっと古い話題になってしまいますが、恒例のオクトーバーフェストが現在開催中だとか。ネットで関連記事を読んでいて、Verein gegen betrügerisches Einschenken なる団体が出てきました。何コレ? お詳しい方、いらっしゃいますでしょうか。ミュンヘンへは観光でしか行ったことがないので詳しくなく、この団体は初耳でした・・・。団体名を訳すのは難しいのですが、ジョッキに注がれる量が適切かどうか監視する団体のようです。設立は何と1899年。ナチ時代には禁止されたものの、その後復活。メンバーは現在4000人ほどいるらしく、ビアホールやオクトーバーフェストのような催しで、ジョッキに正しい量(古くから伝わる単位で「マス」と呼ぶそうです。昔は1.069リットルだったそうですが、現在は1リットル。)が注がれているかどうか目を光らせるんだとか。ビールって泡が多いので、どのくらい入ったか分かりにくいですよね。ましてや、Keferloher(陶製のジョッキ)だとさらに分からない。それを悪用して、樽からジョッキに注ぐ際、決められた「マス」に満たない量しか入れない店が多かったとのこと。そういった「詐欺行為」に業を煮やした人々立ちあがってこの団体を結成したらしい…。

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 そういえばリモ(Limonade、清涼飲料水)などを頼んだ場合もそうでしたが、コップに量を示す印が付いていることが多いですよね。それに達していないと Betrug (詐欺)になっちゃうんだろうな~。さすがドイツなのだ。

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2007年9月25日 (火)

Kakerlak, Schabe, ごきかぶり (ゴキブリちゃん)

 す、すみません・・・最初にお詫び申し上げます。ゴキブリの話なんて持ち出しちゃって、苦手な方には大変申し訳なく…。このトシで「いや~ん、こわ~い♪」などとやるつもりは毛頭ないのですが、それでもやっぱりゴキブリって苦手。実は昨夜、ゴキちゃんと格闘するハメになったのでありました。納期前で、いつものように焦って真夜中まで起きていたのです。ワンコが急に「うーーーがるるるるるる・・・」とやるので、何だろうと思って居間に行ったら近年まれにみるデカさのアレが壁に・・・!すっかり眠気も吹っ飛び、右手に殺虫スプレー、左手にワンコを抱え、縦横無尽に飛びまわる敵を相手にわたしゃ戦いました。ええ、戦いましたとも!(あ、すみません。縦横無尽というのは大げさ。)

   

・・・すみません、前置きが長くなりました。ゴキブリのドイツ語は、ご存じ Kakerlakカーカラクって嫌な響き。でもね、Küchenschabe とか、Schabe といった呼び名もあるんですよね。どう違うの?と素朴な疑問を抱き、ついつい調べてしまいました。

Schabe:ゴキブリ目(網翅目)のことみたいですね。ゴキブリやその仲間の総称のようです。
Küchenschabe:キッチンに出没するゴキブリの類を指すようです。中央ヨーロッパには3種類しかいないんですって。
Kakerlak:Küchenschabe の通称だとのこと。生物学上の名称ではないんですね。

なお、この言葉を明治時代の独和辞典獨和新辭林で調べてしまいましたら:
Schabe:(漢字が判読不能なのでルビだけで失礼します)ゴキカブリ
Kakerlak:滑蟲、油蟲

滑蟲や油蟲は分かるとして、「ゴキカブリ」って何?検索したらビックリ。もともとは「ゴキカブリ」と呼ばれていたのに、誤植で「ゴキブリ」となったのが定着しちゃったんですね。私の手元の辞書は初版が明治29年に出ていますが、ここではまだ「ゴキカブリ」だったんだ~

ウィキペディア「誤植」

<以下、ウィキペディアより引用>
ゴキブリは、かつては「御器囓り(ゴキカブリ)」等と呼ばれていた。しかし、1884年(明治17年)に岩川友太郎が書いた日本初の生物学用語集『生物學語彙』では、最初の記述には「ゴキカブリ」とルビが振られていたものの、2ヵ所目には「ゴキブリ」と書かれ、一文字抜けていた。この本は初版しか発行されず、間違いを訂正することができなかった。その後1889年(明治22年)に作られた『中等教育動物学教科書』にも「ゴキブリ」と記述されてしまい、この間違いは以降の教科書や図鑑にも引き継がれてほとんど全ての文献に「ゴキブリ」と書かれ、和名として定着してしまった。(引用終わり)

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 余談ですが、上にご紹介したウィキペディアの「誤植」記事、面白いです。聖書の誤植が不謹慎ながら笑える・・・。ドイツ語聖書の誤植について、またあらためて調べてみたいと思ってしまいました。

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2007年9月21日 (金)

Rätsel (なぞなぞ) その2

 なぞなぞ第2弾でございます。ヒトラー・ジョークと抱き合わせにしちゃう。検索したら出てきたなぞなぞです:

Wer es macht, der sagt es nicht.
Wer es nimmt, der weiss es nicht.
Wer es kennt, der nimmt es nicht.

(それを作る人は、そのことを言わない。それを受け取る人は、そのことを知らない。それが何であるか知っている人は、それを受け取らない。)

この es (それ) とはなあに? というのが問いです。
答は・・・ Falschgeld (偽造通貨)

ナルホド。日本語で読むより、ドイツ語で読んだほうが分かりやすいですよね。wissen と kennen の違いも分かって勉強になりますな。

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Hitler-Witz (ヒトラー・ジョーク) その2

 先日、ちょこっとだけご紹介したヒトラー・ジョーク。これはとっても有名なので、おそらく皆さんご存じとは思います。日本語で読んだことが何度かあったので、見当つけてドイツ語で検索したらすぐ出てきました:

So soll der Arier sein : blond wie Hitler, groß wie Goebbels und schlank wie Göring.

(アーリア人とはかくあるべき。ヒトラーのように金髪で、ゲッベルスのように長身で、ゲーリングのようにスマート。)

 当時の状況からすると、決して笑ってはいけないのですが、でも思わず「うまいっ」と言いたくなるような。ヒトラーは金髪じゃないし、ゲッベルスは小柄だし、ゲーリングは太っちょだし。

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2007年9月20日 (木)

Rätsel (なぞなぞ)

 夕方、ドイツから電話がかかってきました。大昔ホームステイしたときにお世話になったドイツ人の老夫婦からでした。私はドイツのお父さん、お母さんと呼んでいます。このお父さん、昔からダジャレやオヤジギャグ、なぞなぞの類が大好き。「先日、和ろうそくを見つけたから、ろうそく好きのお母さんに送るね~」と言ったところ・・・

Welche Kerze brennt länger, eine dicke oder eine dünne?
(太いろうそくと細いろうそくでは、どっちが長く燃える?)

・・・と聞かれました。うーん、芯の長さが一緒だから同じかな~。いや、ろうの量が関係するから太いほうが長く燃えるかな・・・などと一応言いましたところ、お父さんは嬉しそうに、

Beide brennen kürzer, nicht länger!
(両方とも燃えれば短くなる。長くなることはな~い!)

・・・脱力しました、ハイ。ドイツ語ネタですが、分かりやすいですよね。お父さんと話していると、この類のなぞなぞやらオヤジギャグやらがたくさん出てくるのです・・・。ご存じの方も多いとは思いますが、また思い出したら紹介いたしますね。

9月21日追記:
このお父さん、本当にお茶目なおじいさんです(瞳は緑色ですが)。敬虔なクリスチャンで、年金生活に入ってからはボランティアや寄付などもたくさん行っていて感心します。本当は牧師さんになりたかったんだそうですが、本人いわく「成績が悪く、Abi(大学入学資格)が取れなかったから、牧師になれなかった」 そっかー 成績がよくないと牧師さんにはなれないんですね。「牧師にはなれなかったけど、一市民として協力したい」と言って、老人ホームなどを回っては得意のなぞなぞやギャグを披露しているようです・・・。憎めないおじいさん。

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2007年9月18日 (火)

Hitler-Witz (ヒトラー・ジョーク)

 第三帝国については私ったら全くの無知。仕事で出てくるたびに詳しい方に泣きついています(皆様、いつもすみません)。ちゃんと日頃から本などを読んでいればいいものを、本を買い込んでも本棚に入れっぱなし。少しずつでも読まなくちゃ。岩波新書の「ナチ・ドイツと言語 -ヒトラー演説から民衆の悪夢まで-」は面白く読めました。一応ほにゃく者なので、「言葉」は大好きです。この本の中に、「地下の言語」としてヒトラー・ジョークが紹介されていました。第三帝国当時のジョークはとっても有名だということで、ご存じの方も多いと思います。Hitler‐Witz の検索ワードで検索してみました↓この本にも載っているジョークです。

Hitler-Witz (ワーグナー礼賛者として知られるヒトラーが「ニーベルンゲンリング」ならぬ「ニーゲルンゲンリング」を発表することになった、とのジョーク)

Die vier Teile des neuen "Niegelungenringes" werden heißen:
Keingold, Willkür, Niefried und Gettodämmerung.
  
タイトル:
Niebelungenring (ニーベルングの指輪) → Niegelungenring (一度も成功しなかった指輪)
  
4部作の内訳:
Das Rheingold (ラインの黄金) → Keingold (黄金ナシ)
Die Walküre (ワルキューレ) → Willkür (横暴、恣意)
Siegfried (ジークフリート) → Niefried (平和にあらず)
Götterdämmerung (神々の黄昏) → Gettodämmerung (ゲットーの黄昏)
 
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 なかなかキツいジョークですね。思わず唸ってしまいました。既にご存じの方、すみません。人は抑圧されればされるほど、風刺のセンスに磨きがかかるんですね。

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2007年9月17日 (月)

RAF (ドイツ赤軍) その2

 先日、ドイツの秋について、ちょこっとだけ書いたのですが(Deutscher Herbst (ドイツの秋))、その後もネットで調べ物をしていますと、ちょくちょくそれに関連する記事を見かけます。当時(1977年)からちょうど30年という節目であることも大きいのでしょうね。

 いつ書かれたものか分からないのですが、Stern 誌の記事を見つけました。「30年前の“ドイツの秋”で・・・云々」と書かれていますので、今年の記事でしょうね。RAF(ドイツ赤軍)の元メンバーがドキュメンタリー番組の中で証言したそうです。メンバーは当時のヘルムート・シュミット首相や、ゲンシャー外相もターゲットにしていたと。もっとも、警護がかなり厳しくて実行には至らなかったとのこと。ゲンシャーさんの名前を耳にする(目にする?)のは久しぶり。

RAF hatte Schmidt und Genscher im Visier

 物心ついたときは(←ドイツ語を学び始めた時期です)既にコール政権になっていたので、実はシュミット首相についてはあまり覚えていないのです。でもゲンシャー外相は長かったので、よ~く覚えております。ドイツ外相=(イコール)ゲンシャーさん、といったイメージでして・・・。

ご参考までに:

ヘルムート・シュミット(社会民主党(SPD))、第5代連邦首相(1974年~1982年)
ヘルムート・コール (キリスト教民主同盟(CDU))、第6代連邦首相(1982年~1998年)
ハンス・ディートリッヒ・ゲンシャー(自由民主党(FDP) 外相(1974年~1992年)

P9090011 内容とはま~ったく関係ないのですが、うちの壁につかまっていたオンブバッタ。ほかのオスにとられないよう、普段からお目当てのメスにしがみついているんだそうです・・・バッタの世界もタイヘン。彼女をゲットするのに涙ぐましい努力をするんですね・・・(涙)

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2007年9月14日 (金)

Thomasevangelium (トマスによる福音書)

 しばらく放置してしまいました…。ほかの方々の充実したサイトや本などを読むにつけ、駄文を人様にさらしている自分が恥ずかしくなってきたり、「もう潮時かなぁ~」と思ってみたり。そんなこんなで更新を躊躇しておりました。

 その間、イギリスのドラマのお仕事をしていたのですが、聖職者が口にする聖句がどうも耳慣れないのです。馴染みの聖書とはちと違うな~と。検索してみましたら、「トマスによる福音書」なるものでした。えっ?福音書って「マタイ」「マルコ」「ルカ」「ヨハネ」以外のもお祈りに使うの?と驚いたのでございます。カトリックやプロテスタントでは、いわゆる「正典」しか使わないのに対し、「外典」も使う宗派があるんですね。知りませんでした。

 トマスの福音書に興味をお持ちの方は、下の参考サイトをご覧くださいませ↓

The Gospel of Thomas (英語)

Das Evangelium nach Thomas (ドイツ語)

トマスによる福音書 (日本語)

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 4つの福音書のほかに、いくつあるんだろ・・・最近何かと話題のウィキペディアで調べてみましたら:

『福音書ふくいんしょ、ギリシア語:ευαγγέλιον、ラテン語:Evangelium)とはイエス・キリストの言行録のこと。通常は新約聖書におさめられた福音書記者による四つの福音書(マタイによる福音書、マルコによる福音書、ルカによる福音書、ヨハネによる福音書)を意味する。その他にトマスによる福音書などがあるが、正典として認められなかった外典文書である。(ウィキペディアより引用終わり)』

『新約聖書におさめられた福音書以外にも「福音書」と冠される著作が存在するが、これらは外典福音書と呼ばれる。外典福音書のほとんどは正典のものより後の時代に成立し、一部の信徒によってのみ用いられていたと考えられる。これらの外典福音書の記述の一部は正統派キリスト教徒によって異端的な思想であるとみなされることになった。

外典福音書といわれるものには以下のようなものがある。
トマスによる福音書
フィリポによる福音書
ペトロによる福音書
(マグダラの)マリアによる福音書
エジプト人の福音書
ヘブライ人の福音書
真理の福音書
ユダの福音書
(以上ウィキペディアより引用終わり)』

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 日独英の聖書を読み比べるたびに思います。聖書の訳ってすごい。1字1句、それこそ前置詞や冠詞にいたるまで大切に大切に訳しているのが伝わってきます。意訳せず、勝手な解釈なども交えず、そのまま自国の言葉に置き換えようとしている。私はクリスチャンではないのですが、翻訳者として感心してしまうのでありました。

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