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2007年10月15日 (月)

Daniel Barenboim (ダニエル・バレンボイム)

 現在、ピアノ奏者・指揮者のダニエル・バレンボイム氏が来日中ですね。いつもROM させていただいている方のブログで、感動的なコンサートだったということを知り、またなすびさんが記事を紹介してくださったこともあり(なすびさん、いつもありがとう♪)以前に某所で書いた日記を思い出しました。ちょっと古い(年初に書いたものです)のですが、転載させていただきますね。
 
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 先日、ダニエル・バレンボイムという指揮者のドキュメンタリーの仕事をいたしました。余計なナレーションなどは一切入らず、本人の独白と関係者のインタビューだけでまとめられた、「秀逸なドキュメンタリー」といった感じで好感が持てました。 なぜバレンボイムさん?と思ったら、今年ベルリン国立歌劇場の公演で来日するんですね。だからそれに合わせて注目度も高くなっているのだと。

Daniel_barenboim 恥ずかしい話、私はバレンボイムさんのことはあまり詳しくなく(というか、ほとんど知らなかった・・)慌てて色々調べました。自伝「音楽に生きる~ダニエル・バレンボイム自伝」も急いで読みました。音楽にお詳しい方は、「そんなの常識だよ~」と思われるかもしれませんが、恥を承知で書いちゃいます。ご存じの方はスル~してね♪アルゼンチン生まれのユダヤ人、両親ともにピアニストで小さい頃から両親に手ほどきを受け、めきめき頭角を現したとのこと。小さい頃から「この子は将来、指揮者になるだろう」と言われていたそうです。彼のピアノ演奏を聴くとオーケストラが聴こえてきたそうです・・・。それくらい「オーケストラ的なピアノ演奏」だったんですって。早くからそれを見抜いたご両親もすごい。
 
 感動したのは、彼がゲーテの西東詩集の題名から取った「Weat-Eastern-Divan Orchestra」というオーケストラを結成し、1999年に公演を行ったこと。主にイスラエルとイスラム圏の才能ある若い音楽家で構成されていたそうです。彼らの目的は「音楽を奏でること」であって、国籍だの宗教だのは一切関係ない。「イスラエル人とアラブ人が並んで同じ楽器で同じパート、同じメロディを奏でることのなんとすばらしいことか」と彼は語っています。また、その趣旨に賛同したヨーヨー・マもこのワークショップに参加。華やかな演奏会になったようですね。

 2001年、バレンボイム氏はイスラエルでワーグナーを演奏しました。ご存じのように、ヒトラーはワーグナー礼賛者でした。イスラエルの人たちにとっては、ワーグナーはホロコーストの悪夢を思い出させる忌まわしい音楽家。でも、バレンボイム氏は「ワーグナーの音楽のすばらしさ」を知ってもらうため、真摯な態度で聴衆を説得し、「トリスタンとイゾルデ」
の一部を演奏したのです。一部の客は演奏前に会場から出て行きましたが、ほとんどが残り、ワーグナーの調べに耳を傾け、そして感動したとのこと。小さい頃からシナゴーグに通い、イスラエルに帰化し、ドイツの楽団で指揮をしてきたバレンボイム氏にしかできなかったことだと思いました。
 
 驚いたのは、彼がスペイン語、ヘブライ語、英語、ドイツ語がぺらぺ~らなこと。ドイツ語を聞くかぎり、ほぼ完ぺき。英語も流暢でした。外国語に悪戦苦闘している私ってナンなの?と恥ずかしくなるくらい。
  
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 おまけ:お顔が何となくビリー・ジョエルに似ているな~と思っておりました。もしかしてビリーもユダヤ系?と思い、検索してみたら、ピンポーンでした。知らなかった・・・サイモン&ガーファンクルがユダヤ系だということを最近知って驚いたのですが、ビリー・ジョエルもそうだったんですね。ユダヤ人の方々の音楽的な感性ってすばらしい・・・

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「ドイツのこと」カテゴリの記事

コメント

わ~、ウソ~、感激~!
昨晩バレンボイムの振るオペラ「トリスタンとイゾルデ」を見てきて(5時間30分もかかった)、感激してバタンキューと寝てしまったあむです。で、舞台端に日本語字幕が出ていたのですが、友人が「ああいうの誰が作るんだろう?」というので、「ありちゅんさんとかかも。バレンボイムのドキュメンタリーをやったことあるそうだし。あるいはそのお師匠クラスの人かもしれないよ」などと会話していたのであります。またあとで来させていただきます。

投稿: あむ | 2007年10月15日 (月) 09時45分

★あむぴょん

げっ げげっ げげげっ 「トリスタンとイゾルデ」全部ご覧になったんですか!!!すごい、すごいわ、すごすぎる!5時間半という時間もすごいですな。で、場所はどこで?いいな~うらやましいな~。そのころ、私は家でデパ地下で買ってきた焼き鳥を食べていました・・・なんと文化のない私。

オペラの字幕と映画の字幕は多少ルールが違うので、オペラ専門の人が手がけるのかもしれません。私も一度だけDVD用のオペラ字幕をやったことがありますが、映画字幕のルールだと極端にセリフを削ることになるので、情報があまり盛り込めないのです。たとえ読み切れなくても内容重視、という趣旨の場合が多いので、オペラの字幕はほぼ逐語訳になっていますよね。たしか林真理子さんも何度かオペラの字幕をなさったとどこかで書いていらっしゃいました。

それにしても、いいな~ 生バレンボイムに生オペラ。ぜひぜひぜひ感想をブログにUPしてくださいねっっ 楽しみにしています~♪♪♪

投稿: ありちゅん@げげっ | 2007年10月15日 (月) 11時45分

あむさま
わたしも感想をたのしみにしておりまーす♪

投稿: spatz | 2007年10月15日 (月) 16時47分

ぎゃぎゃ、がんばりまーす。

投稿: あむ | 2007年10月15日 (月) 16時56分

ここにも紅葉が。秋ですねえ。
ピアニカがギターになってる・・・
これ、どうやって演奏するのか、いまいちつかめておりません。鍵盤を押せば音が出るピアニカほど単純じゃないかな。。

投稿: spatz | 2007年10月15日 (月) 19時17分

★シュパちん

秋も深まってきたので、落ち葉のテンプレにしました。昨年も使ったやつなのですが、赤、金、黒の色合いがドイツの国旗でしょ。気に入ってます。

ところでウクレレ。弦のところをドラッグしてみてね。ぽろろんと鳴ります。演奏はあまりできないけど・・・

★あむぴょん

楽しみにしてまっせ~。(プレッシャ~♪)わくわく♪

投稿: ありちゅん | 2007年10月15日 (月) 21時36分

いろんな分野で世界的に活躍されている方々の中に実はユダヤ人っていう人たくさんいますよね。才能ももちろん溢れるほど持ち合わせているのでしょうけれど、国を失った歴史の中で不屈の精神での努力もされているのでしょうネ・・・。
ところで、ワグナーやリストも愛用し世界一のピアノと絶賛したバイエルン州バイロイトのシュタイングレーバー社のピアノ。他のピアノメーカーが機械化される中、いまだにグランドピアノは月に5台しか生産しないという姿勢を頑固に守っているとか。ドイツのマイスターの心意気を感じます!このピアノ、カラヤンやダニエル・バレンボイムも絶賛したと聞いてます~。
ところでところで楽器ツールこれはウクレレ?音は確かにそれっぽい・・・けど形はギターに見えまする。

投稿: ろこちゃん | 2007年10月16日 (火) 00時38分

★ろこちゃんさん~

こんにちは~。コメントありがとうございます。映画監督でもユダヤ系の方ってとっても多いですが、感性が違うのかなぁ~。あと、ろこちゃんさんが書いてくださったように、歴史的背景も大きいのでしょうね。とくにバレンボイムさんは職業柄、世界を渡り歩いているわけですから、イスラエルという国を客観的に見ることもできるでしょうし、いろいろ複雑な思いがあるのだと思います。

シュタイングレーバーは月にたったの5台?!こういった心意気は手作りにこだわるドイツのマイスターならではでしょうね。音色もお値段もピカ一でしょう・・(すぐ金額のことを書くあたり、私ったらやっぱり庶民・・)

ウクレレ、見た目はギターですよね。これを見るとどうしても牧伸二さんを思い出してしまいます・・・あ、高木ブーさんも。あ~あ やんなっちゃった♪

投稿: ありちゅん | 2007年10月16日 (火) 12時17分

ウクレレもピアニカも音が出るんですね。面白いです。

ダニエル・バレンボイムについてはあまり知識はないんですけど (それでも演奏家かって言われそうですが)、思い出すのはもう随分以前にバイロイトのちっぽけな映画館で観た、若くして病気で命を落とした女流チェリスト、ジャクリーヌ・デュプレの私生活を描いた「Hilary & Jacky」という映画です。

イギリス映画で、ドイツ語吹き替えで観たんですが、デュプレにはヒラリーという名のお姉さんがいて、この二人の人生を描いたノンフィクション映画です。日本では「本当のジャクリーヌ・デュプレ」という題で公開されたはずです。非常にマイナーな作品だったようで、バイロイトでもたった一週間しか公開されませんでした。客も私たちを含めてほんの数人しかいなかったと思います。

幼い二人は、姉のヒラリーはフルート、ジャッキー (ジャクリーヌ) はチェロを学びますが、ジャッキーはチェロで頭角を現し、幼くして天才児としてもてはやされますが、ヒラリーは全く芽が出ず、フルートを諦めて普通の家庭を築きます。

ある時のパーティーで、ジャクリーヌが一人の若いピアニストに出会います。それがダニエル、すなわちダニエル・バレンボイムです。二人はたちまち恋に陥り、結婚もしますが、映画の中で観た限りでは、ジャクリーヌが多発性硬化症 (MS) に犯され、辛い闘病生活にも関わらず徐々に手足が利かなくなって行く中で、ダニエルはいつの間にか他の女性に鞍替えし、子供まで作っています。ジャクリーヌはそれをダニエルの家に電話した際に、受話器の向こうで新しい奥さんと子供の声がするのを聞いて知ります。つまりダニエルはジャクリーヌを裏切ったわけですね。

ネットを調べてみたら、この映画は私生活の暴露であり、賛否両論があるようです。でも私にはヒラリーとジャクリーヌの対照的な人生、そしてジャッキー自身の栄華とそのあまりにも短くはかない人生、そして二人の姉妹愛に心を打たれました。

シュタイングレーバーの工場もバイロイトですね。我が家はここでグランドピアノを一台買いました。と言ってもシュタイングレーバーではなく、シュタインウェイです。この時シュタイングレーバーの社長さんであるシュミットさんという人がとてもよくしてくれましてね。今でもよく憶えてくれています。

この夏日本から音楽関係のお客さんが我が家を訪問して下さったのですが、特別に工場内を見学させていただきました。写真も沢山撮ったので、いつかブログに載せようと思っているのですが、なかなか追いつかなくて・・・。

なおデュプレの映画については以下のようなサイトを見つけました:

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%BB%E3%82%93%E3%81%A8%E3%81%86%E3%81%AE%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8C%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%AC

http://www.amazon.co.jp/Hilary-Jackie-Emily-Watson/dp/B00000IYPP

http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/3545/hontouno.htm

既に御覧になっていた映画でしたら申し訳ありません。

投稿: Hitoshi | 2007年10月17日 (水) 00時18分

さっきニュースを見ていたら第19回高松宮殿下記念世界文化賞の授賞式の様子が報道されていました。なんと!音楽部門でバレンボイム氏のにこやかな笑顔が♪えーっつ!なんとタイムリー!もしかして知らなかったのは私だけ?
なんでも日本美術協会により設立され、絵画・彫刻・建築・音楽・演劇映像の5部門で世界の偉大な芸術家をたたえる賞だそうで、歴代受賞者はそうそうたるお名前が・・・。

投稿: ろこちゃん | 2007年10月17日 (水) 00時23分

★Hitoshiさん

こんにちは~。コメントありがとうございます!今回のドキュメンタリーや自伝では、ジャクリーヌ・デュプレのことは触れられてはいたのですが、その扱い方から、「これはバレンボイムにとってはデリケートなテーマなんだろうな…」というのが伝わってきました。「おそらく献身的に看病したことはなかったんだろうな~」というのも想像できました。彼も「難病で失意のどん底にいる妻を支えた」という書き方は一切していなく、いつの間にか妻の死後へと話題が移っていましたので・・・。もしかしましたら、今でも良心の呵責を感じているのかもしれませんね。ドキュメンタリーを見た限り、バレンボイムはその音楽性だけでなく、人間的な魅力も持ち合わせた人のようですから、周囲の女性も放っとかないでしょうね。

映画のご紹介もありがとうございます!調べ物をしたときに映画の存在を知りましたが、残念ながら未見です。でもいい映画のようですね。誰もがうらやむほどの才能に恵まれたのに、最期が本当に気の毒です…。

ところでピアノ工場の写真をたくさん撮られたとか。ブログでUPされるのを楽しみにしていますね。我が家にもピアノはありますが、庶民的なYAMAHAです~~。奥様はピアニストですもん、きっと素晴らしいピアノをお持ちなんでしょうね。子供の学校にあるピアノはベーゼンドルファーだったような記憶が…

★ろこちゃんさんっ

いつもありがとうございます!コレですね↓

http://www.sanspo.com/geino/top/gt200710/gt2007101713.html

実は今日が締切の仕事があり、昨夜からまったくニュースの類を見ていませんでした~~~あーーしまった!受賞のコメントがお茶目ですね。なかなかやんちゃな方のようですが、世界中で尊敬される音楽家ですから、きっと有意義な使い方をしてくれるのでは。それにしても来日公演に合わせて受賞だなんて…。どっちが合わせたんでしょう?単なる偶然なのかしら。

投稿: ありちゅん | 2007年10月17日 (水) 13時51分

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