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2007年10月11日 (木)

Hänschen klein - 蝶々(その1)

 「Westerwaldlied (ヴェスターヴァルトの歌)」で U99さんがコメントを寄せてくださいました。「蝶々(ちょうちょ、ちょうちょ、なのはにとまれ~♪)」の歌が、モトはドイツの歌だったということ。さすがU99さん、こういったテーマが私のツボにぴったりハマってしまうことをよくご存じで・・・。かすかな記憶を頼りに検索してみましたら・・・

  

・・・あった、あった。「Hänschen klein」。「ヘンスヒェン」は「ハンスちゃん」ですね。メロディは古くから存在したそうですが、この歌詞をつけたのはドレスデンの教師、Franz Wiedemann (1821-1882)だそうです。訳は後日、またあらためて。小さなハンスちゃんが旅に出、7年も放浪した末にたくましくなって母の元へ帰ってくるストーリー。ハンスちゃんったら、すごすぎ。男のロマンですな。メロディは18世紀初頭からあるらしい、とWiki には出ていました。

1. Hänschen klein  (ソミミ♪)
Geht allein (ファレレ♪)
In die weite Welt hinein. (ドレミファソソソ♪)
Stock und Hut (ソミミ♪)
Steht im gut, (ファレレ♪)
Ist gar wohlgemut. (ドミソソド 最後がちょい違うみたい)
Aber Mutter weinet sehr, (レレレレレミファ♪)
Hat ja nun kein Hänschen mehr! (ミミミミミファソ♪)
"Wünsch dir Glück!" (ソミミ♪)
Sagt ihr Blick, (ファレレ♪)
"Kehr' nur bald zurück!" (ドミソソド 同じく最後がちょい違う)

2. Sieben Jahr
Trüb und klar
Hänschen in der Fremde war.
Da besinnt
Sich das Kind,
Eilt nach Haus geschwind.
Doch nun ist's kein Hänschen mehr.
Nein, ein großer Hans ist er.
Braun gebrannt
Stirn und Hand.
Wird er wohl erkannt?

3. Eins, zwei, drei
Geh'n vorbei,
Wissen nicht, wer das wohl sei.
Schwester spricht:
"Welch Gesicht?"
Kennt den Bruder nicht.
Kommt daher die Mutter sein,
Schaut ihm kaum ins Aug hinein,
Ruft sie schon:
"Hans, mein Sohn!
Grüß dich Gott, mein Sohn!"

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 じゃ、「蝶々」は誰が作詞したんでしょ?検索してみると、この歌はもともとスペイン民謡だった、という説と、ドイツ民謡だったという説が出てきました・・・どっちなんだ?また、私はてっきりドイツ直輸入かと思っていたのですが、そうでもないようです。

 アメリカに「Lightly Row (軽やかに漕ごう)」という歌があるんだそうです。このモト歌は、上述の Hänschen Klein。井沢修二という教育者が留学先のアメリカからこの歌を持ち帰り、野村秋足に歌詞をつけさせたのが「ちょうちょう」ではないかとする説を発見。その後の明治14年、「小学唱歌 初編」に載ります。
Lightly Row から ちょうちょう へ Lightly Row の歌 (いきなり音楽が鳴ります ご注意!)
アメリカ経由で日本に入ってきた?

  

<別の説>
「ちょうちょう」について(←クリックしたとたんに音楽が鳴りますのでご注意!)

「ちょうちょう」(野村秋足作詞/スペイン民謡)の謎

 上述の伊沢修二の命令により、野村秋足が尾張地方周辺の民謡を収集したんだそうです。その中にあったのが地元に伝わるわらべ歌「蝶々」。野村秋足がこの歌詞を現在の歌詞に近いものに改作したとのこと。そして明治14年、この歌が「小学唱歌 初編」の3番目に掲載されたんだそうです。その後、昭和22年に文部省が「いちねんせいのおんがく」を発行するにあたり、現在の歌詞になったとのこと。尾張に伝わっていたわらべ歌が、たまたま似ていたのかしら。それで、外国の曲に当てはめたんでしょうか・・・。そのあたりの経緯がよー分からんのです。

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  余談ですが、「蝶々」で検索したら「ミヤコ蝶々」もヒットして一人でウケてしまいました。ぐふふ♪ 急いで検索し、急いで書いたので支離滅裂かも。ごちゃごちゃと書き連ねてしまいました。読みにくいかもしれませんね。すみません。

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「ドイツのこと」カテゴリの記事

コメント

ありちゅんさん、こんばんは。
「蝶々」の記事に惹かれて初めて書き込みさせていただきますが、いつも楽しみに拝読しています。
ところで、この「蝶々」の元になったドイツの童謡ですが、米国製の戦争映画「戦争のはらわた」(原題「Cross of Iron」)という作品の中で、残酷で悲惨な戦場の光景に対比するようにBGMとして使われていたのがとても印象的でした。
残念ながら、ビデオを実家に置いてきちゃってるので、記憶があやふやなんですが…映画の冒頭、あどけない子どもの声でドイツ語で歌われていたのが鮮明に思い出されます。
あ、蛇足ですが、私も大昔、「オルフェウスの窓」というマンガでドイツに転んで、以来、細々とドイツ語勉強しています。
ありちゅんさんのブログはとても勉強になります。
お忙しいでしょうが、これからもいろいろなドイツ語&ドイツ関連の話題をよろしくお願いします。

投稿: トモコ | 2007年10月11日 (木) 19時09分

★トモコさん

はじめまして!ようこそお越しくださいました。コメントもありがとうございます。いつも遊びに来てくださっていたんですね。素人のブログですのに本当にありがとうございます。

「蝶々」の歌、「戦争のはらわた」で出てくるんですか・・・!この映画の字幕翻訳をなさった方は存じているのですが、映画自体は未見でした。そんな演出だったんですね。印象に残りそうです。ご紹介ありがとうございます。今度ぜひ見てみたいと思います。

ところでトモコさんも「オル窓」がお好きだったんですね。しかもこれでドイツ語にハマってしまわれたなんて、私とおんなじ!いつかドイツへ行って、イザークかクラウスみたいな人を見つけるぞ~~~!と一人で息巻いていたのですが、不発に終わりました…。でも、あのマンガとの出会いがあったからこそ、今でもこうしてドイツ語にかかわっていられるので、私にとっては大切な作品です。トモコさん、ドイツ語つながりということで、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。よろしければ、またお寄りくださいね。

投稿: ありちゅん | 2007年10月11日 (木) 21時26分

オル窓・・・でましたねー
横からすみません。
私も好きでした。それでドイツ語の道へ・・・というほどの入れ込みようではなかったのですが、いや、というより、はまったのがもう少しあとのことだったのですが。やっぱり私にとってすごーーいと思ったのは、なんといっても カイソウラスプー朕!(こればっか 爆)
冗談っぽいですがほんとうにそうなのです。
いろんな意味ですごい作品ですよね。不朽の名作。
これでドイツ語の道にはいった人ってもしかして結構いるのでしょうか・・・

投稿: spatz | 2007年10月11日 (木) 22時30分

「戦争のはらわた」ですか、ペキンパーの傑作ですね。 私も持っています。
10月初めに知人の結婚式が在り、二次会で仮装パーティー(コスプレパーティに近いです)で男子は世界各国の軍の礼服に身を固め、女性陣はドレス着用のパーティでした。
マニア揃いでしたので、途中では起立して。「アイン・ブロージット」や{ヴェスターヴァルト」。
果ては「ホルスト・ヴェッセル」まで合唱しました。 一番受けたのは、一人が左右を見渡した後で、踵を床に打ちつけながら「パンツァー・リード」を歌いだすと二人三人とそれに和し、最後は大合唱になるという、某映画の名シーンの再現でした。 会場が「銀座ライオン」でしたので、ビアジョッキを片手にドイツの歌を歌うのは亦格別の物が有りました。

投稿: AIRSHIP | 2007年10月12日 (金) 00時08分

☆シュパちん

私、某mix●で「オル窓」のコミュに入っています。自己紹介のトピでは皆さん、「この本に出会ってドイツに行き、今のダンナ(ドイツ人)と結婚しました」とか、私みたいに「この本のお陰で、私は今もドイツに関係する仕事をしています」という方が大勢いらしてびっくり。お会いしたこともないのに、妙な連帯感。とにかくハマりました、あのマンガには。そのうち記事に書いてしまおうっと。フリデリーケが亡くなるシーンでは涙を流し、キッペンベルク夫人の理不尽な仕打ちに腹を立て、怪僧ラスプーチン暗殺のシーンでは「そなたの美しい肉体を前にしては食欲も滞りがちじゃ」のセリフにドキドキし(笑)・・・。当時の私(中学~高校生)には、まだ「革命」とか「ボリシェビキ」などを理解するのは難しかったんだけど、だいぶ経ってから意味がつながり、感心いたしました。あれは不朽の名作じゃ~~

投稿: ありちゅん | 2007年10月12日 (金) 07時26分

☆AIRSHIP さま

コメントありがとうございます。結婚式の二次会がコスプレパーティ・・・(絶句) 新郎新婦もコスプレがお好きなのでしょうか。大勢で歌を歌うと連帯感も生まれますし、陽気になれますし、楽しいですよね。しかもアルコールがお腹に入っているわけですから無礼講で盛り上がれますし・・・。洋の東西を問わず、どの国でもこういった文化はあるのだと思います。

私はドイツ語翻訳を仕事にしておりますので、当然ドイツの文化や歴史に興味を持っております。でも、残虐で非人間的な行為を伴う戦争を行ったという過去は、やはり「教訓として学ぶべきもの」であると思ってしまいます・・・。どうかご理解くださいね。

投稿: ありちゅん | 2007年10月12日 (金) 07時42分

嗚呼、レーゲンスブルク・・・

というわけで、今日はこれから、ずっと持ち越されてきた「善ソナ」いってみます!

投稿: spatz@ユーカリのど雨! | 2007年10月12日 (金) 10時30分

☆シュパちん

・・・セバスティアン・コッホったらカッコいい。渋いわ、渋すぎる。知的な雰囲気も持ち合わせてるし・・・。今後も楽しみですな。やっぱり韓流じゃなくて独流です!

投稿: ありちゅん | 2007年10月13日 (土) 09時13分

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