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2007年10月27日 (土)

Teekanne 社の Teebombe (お茶爆弾)

Pa270025 先日、ドイツのお土産をいただき、つい「わ~い♪」という記事を書いてしまいました。その中にあったフルーツティ。Teekanne 社 (テーカンネ、ティーポットの意味です)のお茶です。懐かしいわ~ 懐かしすぎる! 昔の思い出話ばかりで恐縮ですが、わがドイツ母はコーヒーを全く飲まず、紅茶かハーブティを好んで飲んでいたのです。決まってこのTeekanne 社のティーバッグで、Kandis (氷砂糖)をチャリ~ンと入れていました。

 このTeekanne 社、歴史を調べると面白いのです。お茶を販売する会社がドレスデンに設立されたのが1882年。今年は125周年なんだそうです。ドイツ人というとコーヒー好きというイメージがあるのですが、お茶も好きなんですね。

 1913年にはTee Fix というブランド名のお茶を販売し始めます。翌1914年に第一次大戦が勃発すると、Teekanne 社は茶葉を1杯分ずつガーゼにくるみ、兵士に提供したんだそうです。その形状からか、兵士たちは Teebombe (お茶爆弾)と呼んで喜んでいたんだとか。

ティーバッグの変遷(← クリックしてみてね。一番上の写真が、兵士が戦場に持って行ったといわれる Teebombe)

 この「お茶爆弾」、色だけはよく出たんだそうですが、ガーゼの臭いがきつくてお茶の香りが損なわれ、美味しいものではなかったらしいです。ティーバッグの前身はアメリカやイギリスで作られていましたが、一人分ずつ布でくるむ発想はこの会社が最初だったそうです。

 その後、硫酸紙などを使用したティーバッグがアメリカで開発されるものの、今度は糊の臭いが紅茶に移り、なかなかうまくいかなかったんだとか。粗悪な茶葉を混ぜ込む業者も現れ、ティーバッグ=安くてまずい紅茶、というイメージが定着してしまったそうです。

Pa270026  1949年に Teekanne 社が糊を使わずに折っただけのティーバッグを開発。しかも Doppelkammerbeutel といって、お茶が入っているところが2重になる仕組みが画期的だったんだとか。今でも目にしますよね、これ。これだと糊の臭いが移ることもなく、また袋が2重になって出がよくなるという利点があるんだそーです。今回のハーブティも同じDoppelkammerbeutel になっていました。

 話は前後してしまいますが、1945年のドレスデン爆撃で同社も大きな被害を受けたそうです。終戦後の1946年にニーダーライン地方へ移転。その後の1954年、デュッセルドルフに社屋を移し現在に至っています。

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 余談ですが、Teekanne 社のHPを見てみたら、懐かしいお顔が・・・。シュテフィ・グラフがイメージキャラクターを務めているみたいですね。なんだかとっても美人になっていてビックリ。 HP はコチラ

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「ドイツの食品」カテゴリの記事

コメント

わたしの知人では、いつもFruechteteeを飲んでいた人がいましたね。ちょっと酸っぱいあの味は何の味だったのか?風邪気味の時非常に美味しく感じました。

最近知人からハロッズ(?)の紅茶を頂きましたが、あの辺になるとディバッグでもなかなか良い香りがしますね。紅茶の上等なヤツは、なんだか上等なパイプ煙草をよく似た匂いがしました。

投稿: 樅の木 | 2007年10月27日 (土) 21時50分

↑ もちろん、ディバッグではなくティーバッグの間違いでした f(^^;)

投稿: 樅の木 | 2007年10月27日 (土) 21時51分

はじめまして。いつも楽しく読ませていただいております。
私もTeekanneをよく自分用のお土産に買ってきます。ちょっとびっくりする色のときもあるのですが(笑)、それもご愛嬌ですよね。
私のドイツ語は、“旅行で使えるサバイバルドイツ語”程度の実力ですが、このブログの内容は、目からウロコのものが多く、本当に楽しんでいます。
実は最近、私もブログを始めました。
http://einepausemachen.blogspot.com/
まだまだ手探り中ですが、よかったらお立ち寄りくださ~い。

投稿: あいねぱうぜ | 2007年10月27日 (土) 22時38分

お茶爆弾、面白いですね!
写真で見る限り、ふつうのガーゼにお茶。なんか自分にも作れそうな感じですが、そんなに不評だったんですかね~。こんなものにも、開発に絡む長い歴史があったんですね。
いつも勉強になります。ありがとさんです。

投稿: なすび | 2007年10月28日 (日) 06時02分

★樅さま

コメントありがとうございます。樅さまもやっぱりFrüchtetee をお飲みだったんですね!私もコーヒーがちょっときついかな、というときはこういったお腹に優しいTeeを飲んでおりました。ちなみにこのティーバッグの袋に載っているのは、ハイビスカス、ハーゲブッテン、オレンジ、ぶどう、リンゴみたいですね。酸っぱいのはハーゲブッテンの味かも。ちょっとだけ砂糖を入れると甘味がでておいしいですよね。

>紅茶の上等なヤツは、なんだか上等なパイプ煙草をよく似た匂いがしました

これ、禁煙に使えるかも(笑) 最近のティーバッグって、昔ながらの四角い袋じゃなくて、ピラミッド形のものとかもありますよね。あれで淹れると、確かに香りがいいような気がします。袋の素材も紙じゃなくて、布っぽかったりして。

★あいねぱうぜ様

はじめまして!ようこそおいでくださいました。ブログをやっていらっしゃるんですね。昨夜、お邪魔したのですがコメントを残さず読み逃げで大変失礼いたしました。改めてお邪魔しますね。Würzburg の写真を載せていらして、懐かしく拝見いたしました。あそこにはイロイロ思い出が…(遠い目)

私もTeekanne 社の紅茶って色が濃いな~と思った記憶があります。第一次大戦のTeebombe も、色だけはよく出たと、あちこちに載っておりました。あの会社のお茶は色自慢なんでしょうか・・(笑)

★なすびさん

いつも本当にありがとうございます。私も最初、ガーゼだったらそんなに臭くないんじゃないかしら…と思ったのですが、今のように漂白された素材ではなかったでしょうから、繊維そのものの臭いがあったのかもしれませんね。読んでて一番最初に頭に浮かんだのが、小学校の体育で使ったマット。独特のにおいがしたでしょ。あの類のにおいがしたお茶は、確かにあんまり美味しくないかも・・・

投稿: ありちゅん | 2007年10月28日 (日) 10時48分

テーボmベだったんですか、おかしい~(笑)!
ティーバッグにも、人類の汗と涙と努力があったんですね。テーカンネ社の、私もよく買ってました~。
グラフのテニス、好きでした~!!ドイツ女子顔なところも好きですにゃ~

投稿: あむ | 2007年10月28日 (日) 17時28分

ありちゅんさん、ためになる情報!ありがとうございます。紅茶の香りがガーゼの香りだったら、イヤだなー。糊のにおいもやだなー。

私が先日買って帰ったものに、樅の木さんがおっしゃっているFruechteteeが!!
えーっとですね、中身は
ハイビスカス、野いばらの実、りんご、苺・ラズベリー香料、オレンジの皮、ニワトコの実?
です。
最初はあまりに真っ赤でびびりました。
確かに酸味も美味しい、Fruechteteeです。

投稿: まがり | 2007年10月28日 (日) 20時31分

★あむぴょん

テーボンベ、すごいネーミングですな。リンクさせた画像で見るかぎり、タグがついていて何となくおしゃれなんだけど…。戦後に開発されたという二重のパックってあちこちで見かけますよね。Teekanne社が考案したなんて知らなくてビックリです。

ところでドイツ人ってみんな急須を持ってたりしません?取っ手の部分に竹がぐるぐる巻いてあるヤツ。でも柄は西洋風だったりするヤツ。あれを見て、何とも不思議な気分になりました。

シュテフィ・グラフってホントにドイツ人顔ですよね。ボリス・ベッカーとシュテフィが全盛のころにドイツにいたので、あの二人を見ると懐かしくて。

★まがりさん

コメントありがとうございます。ホント、まがりさんのおかげです…。

ガーゼも今の時代みたいな白いやつだったら大丈夫だったんでしょうが、画像で見る限り、木綿木綿してますよね。さぞかし木綿の臭いがしたんでしょう(ってどんな臭いか分からないのですが)

ところでFrüchtetee にはニワトコの実も入っているんですか?ドイツ語でなんて言いましたっけ? …今、辞書で引いてみたら出てきました。Holunderですね。ブドウだと思っていたのはHolunderだったんだ~。氷砂糖を入れると、チャリ~ン、プチプチ…(割れる音)って音がしますよね。あれがとっても懐かしいです。

投稿: ありちゅん | 2007年10月28日 (日) 21時52分

ああっ、すみません、ありちゅんさん。
ありちゅんさんの「Huettenzauber」は、以下の通りです。

りんご、ハイビスカス、野いばらの実、オレンジの皮、ラムレーズン、オレンジ香料、シナモン

箱に書いてありましたが、袋には抽出時間くらいしか書いてなかったのですね。気づいていませんでした。ごめんなさい。

先ほど書いたのはまさに「Fruechtetee」という名前の別のお茶のものです。これも買ったんです。
Fruechteteeの方が、ぎょっとする赤さでした。

投稿: まがり | 2007年10月28日 (日) 22時09分

★まがりさん~

ありがとうございます。あの絵、やっぱりブドウだったんですね。だけど、ただのブドウではなく、ラムレーズンでしたか…。すごい!手が込んでる!!確かに右端にシナモンスティックも映っていますね。芸が細かいな~。 ところでFrüchteteeのほうが真赤だとか。赤色の正体は野いばらの実でしょか? 野いばらの量を多めに配合してあるとか? あれって赤いですもんね。

まがりさんのおかげで楽しめています♪ ありがとうございます♪♪♪

投稿: ありちゅん | 2007年10月28日 (日) 22時19分

Historie Teebeutel のリンク興味深かったですにゃ。
やはり、1908年のNew Yorker Thomas Sullivanが定説なんですにゃ。以前何気に訪れた
http://www.tea.co.uk/index.php?pgId=4
でも
紹介されてました。

イギリス人の10代の若い人の中にはTea Bagのお茶=紅茶、
ポットに入れるお茶=Chinese Teaって頑なに勘違い
してる子がいてショックを受けたものでしたぎゃ、
もしかしてドイツの子もそうなのでしょうきゃ??

投稿: みー | 2007年11月 3日 (土) 21時45分

☆みーしゃん

コメントありがとうですにゃ。みーしゃんはイギリスがご専門でしたよね。(あれ?アメリカでしたっけ?)だから紅茶にはお詳しいと思うんですにゃ。リンクしていただいた記事、ありがとうございます。同じことが書いてありますにゃ。サンプルとして従来の箱ではなく袋に詰めて送ったところ、それをそのままボチャン!したのが始まりだったとか・・・。1杯分をくるむという発想はこのTeekanne社が思いついたみたいですぎゃ、一番最初はやっぱりThomas Sullivan みたいですにゃ。

ドイツの若者がティーバッグ=紅茶と思っているかどうか分からないのですぎゃ、カフェで紅茶を頼むとガラスの器にティーバッグで来ることが多いような気がしていましたにゃ。日本人の感覚だと、お金を払って飲む以上、やっぱりお茶っ葉で出てきて欲しいと思ってしまうんだにゃ。ティーバッグ=手抜きというイメージがあるからだにゃ。

(これを読んでくださっている方々は「にゃ」とか「ぎゃ」とかに驚かれるかも・・・。みーさんはネコ語を使っておられますが、実はすごい方なんです・・・学者さんですよね、みーしゃん)

投稿: ありちゅん@おお~ | 2007年11月 4日 (日) 08時21分

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