« Lebkuchen (レープクーヘン) 見っけ! | トップページ | Karlsbader Oblaten? Karlovaske oplatsky? (カールスバートのオブラ~テン) »

2007年11月19日 (月)

Oblate (オブラ~ト)

 先日、「レープクーヘンの種は柔らかいので、オブラートの上にのっけて焼いてある」と書いたのですが、そこでふと思ってしまいました。オブラートって、ボンタンアメ(懐かしい!)などをくるむのに使う透明なフィルム状のものだようなぁ・・・と。子どもの頃、粉薬を飲むとむせるので、母がオブラートに包んでくれました。また、優しい人はきついことを言わず、オブラートに包んだ表現をしてくれますよね。レープクーヘンの台じゃ硬すぎてくるむことができない・・・ だからドイツ人は何でもストレートに言うのかしら。

Oblateを小学館の独和大辞典で調べると(他にも別の宗教的意味もありますが、省略します):
Ⅰ1 a)(丸型の)ウェファース、ゴーフル b)オブラート(剤)
  2(カトリック)(ミサの)未聖別ホスチア

 ところが、ドイツのサイトを検索しても、私がイメージするような薄いオブラートが出てこない・・・。ウィキによると、日本語の「オブラート」の語源はふるへっへんどなオランダ語 Oblaat なんだそうです。もともとはレープクーヘンの台のような、硬質のものを指すんだそうですね。ドイツ語と同じ。そこから日本の医師が薄いものを発明したんだそうです↓

柔軟オブラートと小林政太郎 (「発見!三重の歴史」サイトより)

『小林政太郎は、柔軟オブラートを発明し、日本だけでなく、世界にその商品を供給した。今やオブラートと言っても知らない人がいるかもしれない。ジャガイモなどのデンプンで作られた薄い紙状のもので、苦い粉薬を包んで飲むのに使われ、飴菓子の包装用にもなった。オブラートは19世紀後半になって日本に輸入されたが、その頃は硬質オブラート(せんべいオブラート)で、水の入った小皿に浮かべてその上に粉薬を盛り、軟らかくなるのを待って水と一緒に飲んだらしい。もっと簡単に飲めないかということから、透明で薄く、粉薬を包むのに適した柔軟オブラートを小林政太郎が苦心の末に発明した。1902年のことである。』(以上「発見!三重の歴史」サイトより)

 日本語でいう「オブラート」って、日本人の発明だったんですね。知らなかった・・・ そういえばドイツ人って粉薬は飲みませんよね。錠剤かカプセル、あるいは水に溶かして飲む薬。今でもそうかしら?日本の粉薬は麻薬と間違えられる可能性があるから気をつけろ、と以前はよく言われたのですが、今でも同じでしょうか。日本でよく見る粉薬は、漢方の影響なのかなぁ?とにかく粉末状だと飲みにくいからオブラートがあると便利ですよね。キャンディーも、高温多湿の日本ではオブラートに包まないとくっついちゃう。乾燥しているドイツではオブラートって不要なのかしら。それとも、ドイツでも使われているけど単に私が知らないだけ?ドイツでオブラートに包まれたお菓子類をご覧になったことがある方、ご教示くださいませm(_ _)m

 そんなわけで、ドイツ人やオランダ人は、「Oblate」「Oblaat」と聞くと固いお煎餅状のものを連想するんでしょうね、たぶん。DUDEN の独独辞典では Oblate の例として、Karlsbader Oblate (カールスバーダー・オブラーテ、複数はオブラーテン)が挙げられていました。そうだ、思い出した! チェコの温泉保養地 カルロヴィ・ヴァリ(ドイツ語名 カールスバート)の名物オブラーテン。見た目は風●堂のゴーフルにソックリ。チョコクリームをはさんだ2枚の薄焼き煎餅です~。あれを見たとき、「なんでコレがオブラートなの?これってゴーフルじゃん」と思ったのですが、疑問はそのまま。十ン年後に謎が解けた~~~

カールスバートのオブラーテンの画像は → コチラ

おまけ:お気に入りの袖珍獨和新辭林(1896年発行)で調べてみましたら、かわいらしい説明が:

Oblate:扁餅、御供餅(オソナヘモチ)

******************************

 ・・・たかがオブラート、されどオブラート。すんません、私ったら一人で納得して喜んでいます。

|
|

« Lebkuchen (レープクーヘン) 見っけ! | トップページ | Karlsbader Oblaten? Karlovaske oplatsky? (カールスバートのオブラ~テン) »

「ドイツのお菓子」カテゴリの記事

コメント

ありちゅんさん、おはようございます。
愛娘さん、写真を撮ったり加工するのが上手ですね。とてもかわいい「あり公」ですよ♪
うちの息子もしてくれないかしら?
ぼんたんあめとは懐かしいです。
実は一時帰国した時にぼんたんあめとキオスクとかによく売っている塩昆布みたいのを買い込んでドイツに持っていってました。
なぜかそういうものが欲しくなるんですよね。
オブラートってドイツっぽいと思ってたのに
違ったんですね。子供の病気でよく病院に行きましたけどアポテケでオブラートは見たことないです。
カールスバートのオブラーテンの柄って刺繍したらかわいいなあと思ってしまいました♪
食べるのもったいない!
ではお仕事がんばってくださいね。

投稿: みみ | 2007年11月19日 (月) 09時32分

またひとつ賢くなってしまいました。ありちゅんさん、ありがとーう!
オブラート、大事です。うちの三歳児は粉薬をやっとオブラートごとごっくんと上手に飲み込むようになってくれました。のんだよ!とstolzな様子で笑います。これまでは嫌がって口のなかでplatzenして惨事になっていたのに。

特許ってないかなーとoblateって単語でひいたら、oblate shaped なんとか(motorとか一杯でてきた!)というのばっかりヒットしてしまいました。英語の扁平型のていう言葉かしら。
リンクの写真は私も「○月堂!」と思った。

御忙しいと思いますが、御忙しいときこそブログがなぜか更新されていたり・・・・するのも楽しみにしとります(笑)

投稿: spatz | 2007年11月19日 (月) 12時06分

ぼんたんあめ! 今でも大好きです!

キオスクでみかけると、つい買ってしまう・・・・。やめられない。

投稿: なすび | 2007年11月19日 (月) 19時22分

★みみさんっ

いつもコメントありがとうございます。私もてっきりオブラートってドイツ語由来かと思っていたのですが、オランダ語だったんですね。蘭学からの流れでしょうか。カールスバートのオブラーテン、私も久々に画像を見て、あの柄を思い出しました。おしゃれですよね。しかもチェコ語って英語やドイツ語とも違う、独特のつづりなので魅力的。ホント、あの柄を刺繍で刺すとおしゃれですよね。書いているうちに思い出しましたが、ゴーフルのようには簡単に2枚にはがれなかったような…。クリームがゴーフルより若干固めだったせいかもしれません。(ゴーフルをいつもはがして食べて、母にお行儀が悪いと怒られておりました…。2枚重ねのお菓子はどうしてもはがしたくなっちゃう…。

画像をほめてくださり、ありがとうございます♡。携帯で作ってくれたのですが、子供はこういう機能を使いこなすのが早いですよね。というか、日常の家事などがないからヒマなんでしょうが。

★シュパちん

コメントありがとうございます。私も検索して「おおっ」と思ってしまいました~。日本のお医者さんが発明したとは…。既存のものからヒントを得て、発展させるのって日本人が得意とするところですよね。ドイツ人に言わせると、「マネばかりでオリギナリテートがない」そうですが…。私も子供が小さいころはオブラートを愛用していました。円錐状になったやつもあるでしょ。あれは便利です。ただし、飲む前に水を口にふくませておかないとオブラートごと喉にはっついてしまうのよね。でもって、オブラートがとけると薬が露出し、大騒ぎに…。「ボンタンアメ」はホント懐かしい…。あと、甘ーいゼリーってあったよね。赤とか緑で直方体に切ってあるやつです。あれもオブラートで包んであったな~

★なすぴょん

えっ 今でも売ってましたっけ?懐かしいな~。でも大人には甘すぎません?(…と、連日甘いもの三昧の私が言えたギリではないのですが…。調子に乗ってドイツのお菓子をついつい買ってしまい、家じゅうお菓子だらけです)ボンタンアメとか、サイコロキャラメル(今でもありますよね)とか、クッピーラムネなどは昭和の時代から庶民に愛されたお菓子ですね。

投稿: ありちゅん | 2007年11月19日 (月) 21時29分

Oblate がそんな来歴とは知りませんでした。
ドイツの薬って、牛でも治りそうな錠剤が多いですもんね。あと発泡性で水に溶かして飲むのが多いかな。

投稿: takuya | 2007年11月19日 (月) 22時57分

★takuyaさん

コメントありがとうございます。
そうですよね、錠剤が多いような気がしました。粉薬は覚せい剤とソックリだから空港で疑われる可能性があるから気をつけろ、と当時はよく言われたのですが、今でもそうなのでしょうか?日本に遊びに来てくれたフランス人(ドイツに長くいた人です)が「頭痛がする」と言うのでいわゆる頭痛薬を渡したところ、水に入れようとしたので驚きました。向こうは頭痛薬といえば水に溶かしてしゅわしゅわ~っとさせて飲みますもんね。

投稿: ありちゅん | 2007年11月20日 (火) 09時13分

オブラートってゴーフルだったんですね~、知りませんでした。目からウロコ!(あれ、用法が違う・・・?)セロハンみたいのが日本独自のということも初耳!あれ子供の頃は上あごに貼っつくので苦手でした。
ホスチア、西洋おそなえもち、なかなか良いですね~
ゴーフル、私もはがして食べましたよ~。中×屋のあんまんも、まず一番うえの薄い皮を食べますの、ホホホ・・・

投稿: あむ | 2007年11月20日 (火) 19時11分

★あむぴょんっ

コメントありがとうございます~。そうです、カールスバーダー・オブラーテンってゴーフルにそっくり。でもって、ドイツのアイスヴァッフェルは本高砂屋のエコルセにそっくり。(知ってるかにゃ~エコルセ。今でもあるのかしら。)じゃあ、泉屋のクッキーは何に似てるのかしら・・・?

オソナヘモチ、なかなかいい線いってますよね。当たらずとも遠からず。明治の人たちってすごい。

ところでやっぱりゴーフルをはがして食べるんですね。●村屋のあんまんだけでなく、草津温泉の温泉まんじゅうも広島銘菓もみじまんじゅうも剥がして食べますし、オレオも剥がします。人前ではやらないように気をつけているのですが、つい油断するとやっちゃいます。ホホホ…

投稿: ありちゅん | 2007年11月20日 (火) 21時11分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« Lebkuchen (レープクーヘン) 見っけ! | トップページ | Karlsbader Oblaten? Karlovaske oplatsky? (カールスバートのオブラ~テン) »