« ドイツのコーヒー その2 (フリードリヒ大王の時代) | トップページ | ドイツのコーヒー その3 (Melitta のペーパーフィルター) »

2007年11月 3日 (土)

オランダ映画「ブラックブック」観ました

Blackbook_2 コーヒーの話その3を書こうと思ったのですが、前から観たいと思っていた「ブラックブック」を昨日借りてきてしまったので、そのことをちょこっとだけ。本当は劇場で見たかったのですが、時間がなくて行けなかったのです・・・。公開はとっくの前に終わってしまいましたので、今さらご紹介するのもナンなのですが、せっかくですので少しだけ。

<簡単なあらすじ>
 終戦直前の1944年、ナチス占領下のオランダ。美貌のユダヤ人歌手ラヘル・シュタインはナチスから逃れるため、謎の人物の手引きで家族やその他の裕福なユダヤ人たちとともに南へ逃げようとします。ところが罠にはまり、ラヘル以外は全員殺害され、身につけていた財産はすべて奪われてしまいます。一人逃げ延びたラヘルは髪をブロンドに染め、エリスという名でレジスタンスのスパイとして生きる道を選びます。彼女に与えられた任務は、その美貌でナチスの将校ムンツェ大尉に近づき、捕らわれている仲間を助け出すことでした。ところがムンツェの人柄に触れ、エリス(ラヘル)は彼を利用するどころか、逆に惹かれてしまいます(ミイラ取りがミイラに)。一方、エリスが仕掛けた盗聴器で秘密を聞き出し、仲間を救い出そうとするレジスタンス側の計画はフランケン中尉らに見抜かれており、囚われていた仲間は全員射殺されてしまいました。エリスはナチス側に寝返ったとレジスタンス側からも疑われ、濡れ衣を着せられることになります。そしてムンツェも陰謀によって職を追われ、死刑を宣告されてしまうのでした。
 そして終戦。ある人物から「黒い本(ブラックブック)」を入手したエリスは、本当の黒幕が誰なのかを知るのです…

***************************:

 ↑すみません、この書き方じゃ簡単すぎてよく分かりませんよね。詳しくはコチラに書いてあります。私はドイツかぶれなので、ドイツ関連のことを書かせていただきますね。

 ムンツェ大尉(Müntze なので、どちらかというと「ミュンツェ」かも)を演じたのが、「善き人のためのソナタ」で劇作家ドライマンを演じた Sebastian Koch (ゼバスティアン・コッホ)。私、この人好きなんです・・・ ・・・好きなんですが、ドライマンのほうが合っていて素敵だったように思うのは私だけでしょうか?ドライマンの役柄は、全身苦悩に満ちた感じでしたよね。苦悩が服着て歩いているような雰囲気が非常に合っていたように思えるのですが、今回のムンツェ大尉は何となく深みも渋みもないような・・・。諜報部の大尉ということなのですが、あまりに無防備でお気楽。あ、でもキレイで透け透け衣装を着たお色気全開(失礼)のお姉さんを前にしたら、男性ってみんなそうなってしまうのだろうか・・・。コッホ氏、以前よりお腹のあたりが少しお太りになられたような気もします。

 終戦直後、恥も外聞もなく連合国側にすり寄るカウトナー将軍を演じたのは、「ヒトラー最期の12日間」でシェンク教授を演じた Christian  Berkel (クリスティアン・ベルケル)。この人が悪役を演じるのを初めて見たような気がします。今まで格好のいい役ばかり演じてきたせいか、今回も「最後には善い人になってくれるんじゃないか」などと思わせてしまう何かがあるような。悪役を演じるのは難しい、ということを実感。

 主役を演じた女優さん、とっても綺麗でした。以前、この映画をご覧になった方が「バーホーベン監督は女優を美しく撮るのが上手い」と書いていらっしゃいましたが、私も同感です。監督はハリウッドに嫌気がさして母国に帰った、という記事を読んだのですが、それでもこの映画はハリウッド映画的だな~と思いました。テンポが早く、意表をつく展開が続くので最後まで飽きずに見られます。が、登場人物の心の揺れなどにはあまり触れていなかったので、「あれ?どうしてこうすぐに気持ちが変わっちゃうの?」となることも・・・。

 オランダ映画ですが、ドイツ人が多数登場するため、3分の1くらいはドイツだったような・・・。それ以外はオランダ語なのですが、ご存じのようにオランダ語はドイツ語によく似ているため、結構分かってしまったりします。

|
|

« ドイツのコーヒー その2 (フリードリヒ大王の時代) | トップページ | ドイツのコーヒー その3 (Melitta のペーパーフィルター) »

「つぶやき」カテゴリの記事

コメント

なんかB級映画っぽいパッケージですが、見てみたいです。

投稿: なすび | 2007年11月 5日 (月) 06時36分

☆なすびさん

おはようございます~。コメントありがとうございます。

> なんかB級映画っぽいパッケージ

戦争映画としてはB級映画だと思います。メロドラマっぽい作りなので、「戦争映画」だと思って見るとガッカリの内容かも。Sebastian Koch というドイツ人俳優が出てますよ~ということでご紹介しようと思って・・・。

投稿: ありちゅん@確かに・・・ | 2007年11月 5日 (月) 07時32分

なにか別の映画をみたとき(DVDをかりたとかそういうとき)に予告編を見た記憶がありますーー
とっても美しい女性のかなーりセクシィなシーンが印象的だったかも。
私もKochさますきなので、みてみようかな~

投稿: spatz | 2007年11月 5日 (月) 15時49分

★シュパちん

コメントありがとうございます。この映画、見た直後は「面白かった~」と単純に思えたのですが、時間が経って思い返してみると、あんまり覚えてない…。やっぱり心情とか描いてほしいな~とついつい思ってしまうのでありました。歌手という設定なので、歌を歌うシーンがあります。本人の声かどうか分からないんだけど、声が素敵でした。Das Boot でも、冒頭で場末のお姉さんが歌うシーンが出てきますよね。あの声が結構好き。今の時代の歌手とは発声が違うのかしら。独特の声が耳に残って心地よいって感じです。

投稿: ありちゅん | 2007年11月 5日 (月) 17時23分

DVDレンタルして見ました。私はこの映画すごくおもしろかったです。ありちゅんさんおっしゃるように展開が速くてはらはらどきどき、俳優陣も熱演していて、描写もリアル。きちんと細かく伏線が張られています。

ハリウッドで活躍していた監督さんなのでしょうし、ハリウッド的、浅い、etc.さまざまなことがいえると思いますし、批判はあたっているとも思います。

でも、映画として楽しめました。ここの常連さんたちはドイツ通ドイツ好きだから深みを求めてしまうとダメかもしれませんが、単純に頭を使わないで楽しめるという意味でも、よくできた映画だったと思います。哲学的なもの、芸術性、とか求めちゃいけないという前提で(笑)。こころみに、タイトルでぐぐってみるといろんな映画評にいきあたりますが、映画の感想を書き込むサイトは多種あるけれど、おもしろかった、って評価を沢山みました。ありちゅんさんともちょっと御話したのですが「万人が楽しめる映画」かもしれません。

あとおもしろかったのはオランダ語。似てますよねー。あ、わかる、ということがある面白さと、逆に、わかりそうなのにわからん!ともどかしく思うことも多く。オランダを旅行したときはこのパターンでした。オランダ人にドイツ語を話しますか?って聞くと必ずといっていいほど、いいえ、英語で御願いします、というこたえが帰ってきました。これだけ似てるんだからしゃべれないはずがない!と思うと同時に、オランダ人のドイツに対しての複雑な感情が表れているとおもいました(ドイツの田舎みたいなものとか言われるとそりゃ頭にきますよね、あとは歴史的なものかな)。

いつも思うのですが、わかる原語なら字幕抜きで最初にみればよいかな、と思いながらもついつい字幕でみちゃう。DVDなんだから字幕外せるはずなのに。
腐っても(いや、休業しても)私も翻訳者だったのか、ついつい言葉を追ってしまいます。で「ナチ」という単語(少なくともナチスと訳されている単語)がどーしてもオランダ語でヒアリングできないことに気付いたのです。似ているはずなのに、Nの音が聞こえてこない。もっふぇん?ときこえるのです。無意識にも注意しながら聞いてみていたようで…最後のほうで、文字でてきたところがありどうやら、"Moffen"という単語のよう。ぐぐってみると…Schimpfname für die Deutschen と解説してあるサイトがありました。とても興味深く感じてしまいました。。オランダ語ではナチスという風にはいわないんだろうか?

長くなってすみません。Kochさま、すてき。でも役がちょっとイイ人すぎ。

投稿: spatz | 2007年11月 9日 (金) 21時26分

☆シュパぴょん

コメントありがとうございます。ブラックブック、楽しんでいただけてよかった♪お勧めしたのにつまらなかったら申し訳なくて。記事上では書けませんでしたが、男性にオススメかもね(笑)生唾ごっくんのシーンがチラホラ・・・。あの女優さん、第一印象では品がないように思えたりもしたんだけど、おてんば(死語?)なキャラだから彼女が適役なんでしょう。私は仕事柄、どうしても字幕ばっかり見ちゃう。うまい表現などを盗みたいとついつい思ってしまうので。

オランダ語って面白いですよね。英語とドイツ語のちゃんぽんみたいで、かなり分かってしまうところが感激。ふるへっへんどな感じで「ふ」とか「は」とか、ドイツ語でいうch 系の息を吐いて出す音が多いけど。私が面白いな~と思ったのは、終戦後にレジスタンスの人々が英雄となり、生きるためにナチス側についた人々がさらし者になったり、売国奴扱いされたりしていたこと。主人公が受けた辱めは凄惨でしたよね。画像もかなりリアルだったし・・・。多少誇張されているかもしれないけど、ああいったことが確かにあったんでしょうね。私もあのシーンでは、げげっとのけぞりました・・・

来週は 4 Minuten を観にいく予定なのです(遊んでばっか)。感想をまたアップしますね。とっても面白いといううわさなので、楽しみにしています。

投稿: ありちゅん | 2007年11月 9日 (金) 22時17分

4 Minuten

今パソコンのむこうでせっせと、超人的スピードでキーをたたきつつコメント返ししているありちゅんさんを想像して思わずほほえんでしまっております・・・
でやっと終わったと思ったらまた書いちゃってすみません。

どっかでポスターか何かを見かけたのかなあ、と思いました。ピアノが出てくる映画?
ささっとググってみたら、Moritz Bleibtreuのママが出演しているのですね。Monikaさん?彼女も有名な女優さんなんですか?(無知でごめんなさい)。

紹介してくださるのを楽しみにしております!
いいなーアタシも映画みにいきたいのであった。。。

投稿: spatz@スリングに放り込んだら寝たから抱えたままでタイプ! | 2007年11月 9日 (金) 22時29分

★シュパちん

おはようございます~。昨夜はアンチウィルスソフトを入れながらコメントを書いていました。サブで使っているパソコンのソフトの期限が切れてしまったのです。ダウンロードまではできたのに、インストールができなかったの・・・それでウッキーーーーとなり、結局1時まで奮闘していたものの、インストールできずじまいでした(涙)今日、再トライです。ウィルスソフトとは相性が悪いのか、昨年もすごーーく苦労したのでありました。

4Minuten、評判がすごく良いので楽しみ。今日から公開のはずです。6月のドイツ映画祭で先行上映されてたんだけど、あのときは忙しくて見られなかったのです。結果はブログ上で~~。

投稿: ありちゅん | 2007年11月10日 (土) 10時17分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ドイツのコーヒー その2 (フリードリヒ大王の時代) | トップページ | ドイツのコーヒー その3 (Melitta のペーパーフィルター) »