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2007年11月26日 (月)

カルルス煎餅とカールスバートのオブラ~テン

 レープクーヘンの台 → オブラート → カールスバートのオブラーテン と話を無理につなげていたところ、いつも大変お世話になっている「おそるべきアマチュア」様からメールで「炭酸煎餅」について教えていただきました。「鉱泉煎餅」とか「カルルス煎餅」ともいい、温泉地での名物だとか・・・。これって和製オブラーテン?! あまりのショ~ゲキに、頭の中でオブラーテンと丸いお煎餅がぐるぐるぐるぐる・・・ (ただし走馬灯のようではなく、レコードのように。)以下、いろいろ教えていただいた結果です。なお、「オブラーテン」の単数は「オブラーテ」なのですが、ここではドイツでの表記に準じ、複数で表記しますね。

炭酸煎餅 (ウィキペディア)

ウィキから一部引用いたします。『(炭酸煎餅とは)チェコのカルロヴィ・ヴァリ(カルルスバード)に有る温泉で売られていた焼菓子を元にして作られたと言う説(カルルス煎餅)が有り、群馬県の磯部温泉(磯部煎餅)、長崎県の雲仙温泉(湯せんぺい)、愛媛県の道後温泉(温泉煎餅)等全国の温泉地で同様の品を見受けられる事が多い。』(引用終わり)

Pb240010_2 ・・・げげっ げげげっ 私は炭酸煎餅や鉱泉煎餅、カルルス煎餅といったものを知らなかったのですが、幾つか検索してみてナットク。こういったお菓子はよく売っていますよね。近所のコンビニにもあっていたので買ってしまいました(右の写真)。だあれ?カールスバート(昔はよく「カール」を「カルル」と表記しました。よって、「カルルス」。)のオブラーテンを日本人に紹介したのは。ベルツ博士かしら。それとも、ドイツへ留学していた日本人かしら。

いてもたってもいられなくなり、検索してみましたら、次のサイトを発見。風月堂の社史です。

風月堂 社史

一部引用いたします。『明治22年(1889)に帰国した恒次郎は、留学中に日本人にしてはじめての本場の本格的フランス料理を修め、菓子についてはウエハース、マシュマロ、サブレ、ワッフル、英国式の重厚なフルーツケーキ、カルルス煎餅(今日、日本の温泉地で売られている炭酸煎餅のようなもの)など、まだ日本に紹介されていなかったものを含めた数々の最新技術を持ち帰った。
 カルルス煎餅については、恒次郎が帰国する以前の明治20年(1887)、医科大学学長の三宅秀がヨーロッパより持ち帰ったカルルス煎餅を模倣して、米津松造が試作している。これを食べた三宅秀はヨーロッパの本物にも劣らぬ程の上出来と賞賛したという。』(引用終わり)

 すごっ。これを見ると、やっぱり「カルルス煎餅」って「カールスバートのオブラーテン」だと思えますよね。なお、いわゆる「ゴーフル」については、フランスのお菓子をまねて作った、と別項にありましたので、カルルス煎餅がルーツではないようです。(実はゴーフルはオブラーテンを参考にしたのではないかと思っていました・・・)

 そうこうするうちに、「おそるべきアマチュア」様からさらにサイトをご紹介いただきました。国立民族博物館の先生が書かれたサイトのようで、信頼できそうです。

温泉せんべいについて 

一部引用いたします。『そういえば、昔は温泉せんべいを「カルルスせんべい」といっていました 。『菓子の事典』で調べてみますと、砂糖に白玉子(小麦粉)、バター、卵を入れてよくまぜるのは、他のせんべいとあまりかわりませんが、大事なことは炭酸と「カルルス塩」をひとつまみ加えることです。これが温泉(鉱泉)せんべいの特徴なのです。カルルス塩はカルルス泉塩ともいって、さきのカルロヴィ・ヴァリーの温泉からつくられた塩の結晶でした。つまりカルルスというのはカルロヴィのドイツ語「カルルスバード」からきた名前です。
 カルルス塩はカルロヴィ・ヴァリーの温泉がひどく塩からかったように、温泉から精製された塩で、便秘にも消化にもよいという薬品で、のちには化学的に合成されたようです。』(引用終わり)

 カルロヴィ・ヴァリの温泉が塩辛いという記憶はないのですが(あそこのお湯は特製のコップで飲むようになっています)、きっと湯の花みたいな成分が体にいいんでしょうね。その他、チェコのコロナーダという保養地で売られていた温泉煎餅「コロナーダ」が日本の温泉煎餅のルーツだ、とするサイトもあったのですが、真偽のほどは分からない・・・ カールスバートのオブラーテンについてもドイツ語のサイトをいくつか検索してみましたが、中に「カルルス塩」が入っているとの記述がないのです・・・。まさか日本人の思い込みってことはないでしょうけど、こちらも真偽のほどは不明です。カールスバートのオブラーテン、昔は間にクリームははさまれておらず、お煎餅だけだったんだそうです。消化がいいので、療養中の人でも美味しく食べられた、という説明は見かけましたが。いずれにしましても、チェコのオブラーテンが日本の温泉煎餅のルーツなのでしょうね。ちゃん、ちゃん♪

おまけ:KARLSBAD と書かれたカルルス煎餅まであるんですね。

カルルス煎餅

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コメント

またまた!目からうろこがポロリ!です。懐かしい磯部煎餅、有馬の温泉煎餅等々、てっきり日本古来の温泉土産と思い込んでおりました。なんとカルルス煎餅が起源とはっっ!しかも昔はカルルス煎餅と言ってたなんて!なんか博学になった気分デス。あ~!なんか食べたくなってきた~!

投稿: ろこちゃん | 2007年11月28日 (水) 17時43分

★ろこちゃんさん

こんにちは~。コメントありがとうございます。磯部煎餅とか有馬のお煎餅ってご存知でした?私は知らなかったんです…。温泉といえば、ソク温泉まんじゅうでして…。でも、画像を見てみたら、「ああ、これか~」と思いました。よく見かけますよね。私もてっきり日本古来のものかと思っていました。でも、小麦粉を使うというのは、やはり西洋の影響ですよね。日本のお煎餅はお米ですから。

コンビニで買った「鉱泉煎餅」は、別に温泉成分などは入っていないものですが、何となく素朴で温かい味がしました(^0^)/

投稿: ありちゅん | 2007年11月28日 (水) 18時07分

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