カテゴリー「ドイツ語」の記事

2007年10月 2日 (火)

Toi, toi, toi♪

 ドイツ人がよく口にする言葉「トイ、トイ、トイ♪」。「しっかり頑張ってね~」といった意味ですよね。Viel Glück! とか、Good luck! のように、相手の幸運を祈る言葉です。初めて聞いたときは「面白いな~」と思いました。これって何の言葉から派生したんでしょ?

 昔の人は、おめでたい話や幸運に関係する話をダイレクトに言うと、悪魔が嫉妬して災いをもたらすと信じていたんだそうです。思わずそういった内容を口にしてしまったら、Unberufen!(=やべっ、つい口にしちゃった)と言いながら、「ぺっぺっぺっ」とつばを3回吐いて(!)木材などでできたものをコンコンコンと3回叩くのが慣わしだったとか。「ぺっ」は魔よけになるんだそうです。それでもさすがにお行儀が悪いということで、つばを吐く代わりに Toi, toi, toi.と唱えるようになったとWiki やその他のサイトにはありました。「トイ、トイ、トイ」って「ぺっ」という音の代わりなんですって。わたしゃ知らなんだ・・・。

小学館の独和大辞典に載っていた例:
Ich habe noch keinen Unfall gehabt, unberufen toi, toi, toi!
(私はこれまで事故を起こしたことがない。あっ 言わなきゃよかった、くわばらくわばら。)

 Wikiでもう一つの可能性として挙げられていたのが、Teufel(悪魔)を3回唱えたことから来たとする説。シュヴァーベン地方の辞書に、次の言葉が載っているそうです。方言なので意味はよく分からないのであります。でも、「あ、あ、悪魔のケーキ」みたいな感じで確かに3回繰り返してる・・・。„No kommt mer in ’s Teu- Teu-Teufelskuchen bey ihm“.

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 以上が Toi, toi, toi. の元々の意味。「やべっ くわばらくわばら」というシチュエーション以外にも、最初に挙げましたように「しっかりね」の意味でも使われますよね。別れ際に Toi, toi, toi. と言うシーンは映画などでもよく出てきます。言いながら扉を3回叩くシーンも確か出てきたような・・・。ドイツ語って、やっぱり面白いのだ。やめられないのだ~。

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2007年9月25日 (火)

Kakerlak, Schabe, ごきかぶり (ゴキブリちゃん)

 す、すみません・・・最初にお詫び申し上げます。ゴキブリの話なんて持ち出しちゃって、苦手な方には大変申し訳なく…。このトシで「いや~ん、こわ~い♪」などとやるつもりは毛頭ないのですが、それでもやっぱりゴキブリって苦手。実は昨夜、ゴキちゃんと格闘するハメになったのでありました。納期前で、いつものように焦って真夜中まで起きていたのです。ワンコが急に「うーーーがるるるるるる・・・」とやるので、何だろうと思って居間に行ったら近年まれにみるデカさのアレが壁に・・・!すっかり眠気も吹っ飛び、右手に殺虫スプレー、左手にワンコを抱え、縦横無尽に飛びまわる敵を相手にわたしゃ戦いました。ええ、戦いましたとも!(あ、すみません。縦横無尽というのは大げさ。)

   

・・・すみません、前置きが長くなりました。ゴキブリのドイツ語は、ご存じ Kakerlakカーカラクって嫌な響き。でもね、Küchenschabe とか、Schabe といった呼び名もあるんですよね。どう違うの?と素朴な疑問を抱き、ついつい調べてしまいました。

Schabe:ゴキブリ目(網翅目)のことみたいですね。ゴキブリやその仲間の総称のようです。
Küchenschabe:キッチンに出没するゴキブリの類を指すようです。中央ヨーロッパには3種類しかいないんですって。
Kakerlak:Küchenschabe の通称だとのこと。生物学上の名称ではないんですね。

なお、この言葉を明治時代の独和辞典獨和新辭林で調べてしまいましたら:
Schabe:(漢字が判読不能なのでルビだけで失礼します)ゴキカブリ
Kakerlak:滑蟲、油蟲

滑蟲や油蟲は分かるとして、「ゴキカブリ」って何?検索したらビックリ。もともとは「ゴキカブリ」と呼ばれていたのに、誤植で「ゴキブリ」となったのが定着しちゃったんですね。私の手元の辞書は初版が明治29年に出ていますが、ここではまだ「ゴキカブリ」だったんだ~

ウィキペディア「誤植」

<以下、ウィキペディアより引用>
ゴキブリは、かつては「御器囓り(ゴキカブリ)」等と呼ばれていた。しかし、1884年(明治17年)に岩川友太郎が書いた日本初の生物学用語集『生物學語彙』では、最初の記述には「ゴキカブリ」とルビが振られていたものの、2ヵ所目には「ゴキブリ」と書かれ、一文字抜けていた。この本は初版しか発行されず、間違いを訂正することができなかった。その後1889年(明治22年)に作られた『中等教育動物学教科書』にも「ゴキブリ」と記述されてしまい、この間違いは以降の教科書や図鑑にも引き継がれてほとんど全ての文献に「ゴキブリ」と書かれ、和名として定着してしまった。(引用終わり)

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 余談ですが、上にご紹介したウィキペディアの「誤植」記事、面白いです。聖書の誤植が不謹慎ながら笑える・・・。ドイツ語聖書の誤植について、またあらためて調べてみたいと思ってしまいました。

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2007年9月21日 (金)

Rätsel (なぞなぞ) その2

 なぞなぞ第2弾でございます。ヒトラー・ジョークと抱き合わせにしちゃう。検索したら出てきたなぞなぞです:

Wer es macht, der sagt es nicht.
Wer es nimmt, der weiss es nicht.
Wer es kennt, der nimmt es nicht.

(それを作る人は、そのことを言わない。それを受け取る人は、そのことを知らない。それが何であるか知っている人は、それを受け取らない。)

この es (それ) とはなあに? というのが問いです。
答は・・・ Falschgeld (偽造通貨)

ナルホド。日本語で読むより、ドイツ語で読んだほうが分かりやすいですよね。wissen と kennen の違いも分かって勉強になりますな。

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Hitler-Witz (ヒトラー・ジョーク) その2

 先日、ちょこっとだけご紹介したヒトラー・ジョーク。これはとっても有名なので、おそらく皆さんご存じとは思います。日本語で読んだことが何度かあったので、見当つけてドイツ語で検索したらすぐ出てきました:

So soll der Arier sein : blond wie Hitler, groß wie Goebbels und schlank wie Göring.

(アーリア人とはかくあるべき。ヒトラーのように金髪で、ゲッベルスのように長身で、ゲーリングのようにスマート。)

 当時の状況からすると、決して笑ってはいけないのですが、でも思わず「うまいっ」と言いたくなるような。ヒトラーは金髪じゃないし、ゲッベルスは小柄だし、ゲーリングは太っちょだし。

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2007年9月20日 (木)

Rätsel (なぞなぞ)

 夕方、ドイツから電話がかかってきました。大昔ホームステイしたときにお世話になったドイツ人の老夫婦からでした。私はドイツのお父さん、お母さんと呼んでいます。このお父さん、昔からダジャレやオヤジギャグ、なぞなぞの類が大好き。「先日、和ろうそくを見つけたから、ろうそく好きのお母さんに送るね~」と言ったところ・・・

Welche Kerze brennt länger, eine dicke oder eine dünne?
(太いろうそくと細いろうそくでは、どっちが長く燃える?)

・・・と聞かれました。うーん、芯の長さが一緒だから同じかな~。いや、ろうの量が関係するから太いほうが長く燃えるかな・・・などと一応言いましたところ、お父さんは嬉しそうに、

Beide brennen kürzer, nicht länger!
(両方とも燃えれば短くなる。長くなることはな~い!)

・・・脱力しました、ハイ。ドイツ語ネタですが、分かりやすいですよね。お父さんと話していると、この類のなぞなぞやらオヤジギャグやらがたくさん出てくるのです・・・。ご存じの方も多いとは思いますが、また思い出したら紹介いたしますね。

9月21日追記:
このお父さん、本当にお茶目なおじいさんです(瞳は緑色ですが)。敬虔なクリスチャンで、年金生活に入ってからはボランティアや寄付などもたくさん行っていて感心します。本当は牧師さんになりたかったんだそうですが、本人いわく「成績が悪く、Abi(大学入学資格)が取れなかったから、牧師になれなかった」 そっかー 成績がよくないと牧師さんにはなれないんですね。「牧師にはなれなかったけど、一市民として協力したい」と言って、老人ホームなどを回っては得意のなぞなぞやギャグを披露しているようです・・・。憎めないおじいさん。

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2007年9月18日 (火)

Hitler-Witz (ヒトラー・ジョーク)

 第三帝国については私ったら全くの無知。仕事で出てくるたびに詳しい方に泣きついています(皆様、いつもすみません)。ちゃんと日頃から本などを読んでいればいいものを、本を買い込んでも本棚に入れっぱなし。少しずつでも読まなくちゃ。岩波新書の「ナチ・ドイツと言語 -ヒトラー演説から民衆の悪夢まで-」は面白く読めました。一応ほにゃく者なので、「言葉」は大好きです。この本の中に、「地下の言語」としてヒトラー・ジョークが紹介されていました。第三帝国当時のジョークはとっても有名だということで、ご存じの方も多いと思います。Hitler‐Witz の検索ワードで検索してみました↓この本にも載っているジョークです。

Hitler-Witz (ワーグナー礼賛者として知られるヒトラーが「ニーベルンゲンリング」ならぬ「ニーゲルンゲンリング」を発表することになった、とのジョーク)

Die vier Teile des neuen "Niegelungenringes" werden heißen:
Keingold, Willkür, Niefried und Gettodämmerung.
  
タイトル:
Niebelungenring (ニーベルングの指輪) → Niegelungenring (一度も成功しなかった指輪)
  
4部作の内訳:
Das Rheingold (ラインの黄金) → Keingold (黄金ナシ)
Die Walküre (ワルキューレ) → Willkür (横暴、恣意)
Siegfried (ジークフリート) → Niefried (平和にあらず)
Götterdämmerung (神々の黄昏) → Gettodämmerung (ゲットーの黄昏)
 
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 なかなかキツいジョークですね。思わず唸ってしまいました。既にご存じの方、すみません。人は抑圧されればされるほど、風刺のセンスに磨きがかかるんですね。

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2007年8月31日 (金)

Hamster の語源はスラブ系言語だったらしい・・・!

 毎度ハムスターの話題ばかりで失礼いたします。初めて当ブログに来てくださいました方、よろしければハムスター記事 その1ハムスター記事 その2をご覧になってみてくださいね。「ほお袋を持つげっ歯類」が先か、「買いだめ/買い出し」が先かを調べているうちに、ハマってしまいました・・・アホな奴だと思われそう。

 いつもお世話になっている「おそるべきアマチュア」様が検索してくださいました。Etymologie (語源学)のサイト
これによりますと、Hamster はスラブ系言語(ロシア語)由来だとのこと。むむっ スラブ?そう来たか!確かにハムスターってロボロフスキーにしてもしかり、ジャンガリアンにしてもしかり、あっち出身が多いのです。カザフスタンとかシベリアとかモンゴルとか。ナルホド。

 某所でグリム兄弟が編纂した辞書を調べていらした方がいたので、「おお、その手があったか!」と思い、私もネットで検索してみたところ・・・(Nさん、ありがとうございます)

Deutsches Woerterbuch von Jacob und Wilhelm Grimm =Hamster=

 長いので一部だけ。19世紀末から編纂が始まった有名な辞書です。これによると、古いスラブ系の言語 chomĕstar からの借用じゃないか、とありました。やっぱりスラブ系の言葉であったか・・・!なお、この辞典には“borstig wie ein hamster (ハムスターのように怒りっぽい)” “gierig, gefräszig wie ein hamster sein(ハムスターのように欲張りで食いしん坊)”というように使う、という説明も。だけど「買い出し」とか「買いだめ」といった意味は見当たりませんでした。

そして20世紀。1935年に出版されたBrockhaus の独独辞典では、Hamster も hamstern も載っています。ご参考までに:
Hamster:1) ein Nagetier mit Backentaschen: Sinnbild fuer Zusammentragen, Sammeln und Vielfresserei 2) Kornwurm
hamstern:ich hamstere → speichere auf, suche (Lebensmittel oder Geld) einzuheimsen
(Hamster:1)ほお袋を持つげっ歯類。収集したり、ため込んだりする行為や大食いを象徴する言葉 2)穀物につく虫
hamstern:ため込む、(食糧や金を)手に入れようとする

 私の勝手な想像ですが、グリムの辞書が編纂され始めた19世紀の末から1935年までの間に hamstern という言葉が Hamster から派生したんだろうな~と思います。第一次大戦後のインフレの頃かしら・・・?値上がりする前に買っとけ!ということで買いだめしたでしょうから。

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  話は前後しますが、スラブの言葉 chomĕstar がドイツで Hamster になり、この形で英語圏にも伝わったのではないかと思って検索してみたら・・・あった、あった。

Etymology Dictionary =Hamster= 

これ↑によると、1607年に、中高ドイツ語の hamstra から来たとのこと。そしてこのhamstra はロシア語のchomiak とリトアニア語の staras が合わさった chomestoru から来たのかも、と。

コチラのサイトによりますと、1607年に「ドイツのネズミ」ということで、このHamster という言葉が初めて登場したとあります。引用させていただきますね。
Hamster turns up first in English in 1607 as a new name for what had been called the German rat. The name comes from German Hamster, in Middle High German hamastra, which probably was borrowed from Old Church Slavonic chomestoru "hamster" -- the animal is native to southeastern Europe. The Slavic word is perhaps a blend of Russian chomiak and Lithuanian staras, both meaning "hamster."

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 たかがハムスター、されどハムスター。私ったら一人で何やってるんでしょう・・・。アホな奴だと思われてしまいますよね、きっと。昨日今日と仕事もなく、のんびりしながら過ごしました。mit Nickerchen♪ 明日からまたお仕事に入ります。秋は映画祭シーズンでワクワクドキドキ♪

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2007年8月 2日 (木)

間違えました、Föhnでした m(_ _)m

 すみません、またウソ書いてしまいました~。先ほどの記事(ethnische Säuberung) のところで、フェーンをFön(ドライヤー)と書いてしまいましたが、私の勘違いでした~すみません!!!

フェーン現象のフェーンはFöhn で、「h」が入ります。でもって、ドライヤーのフェーンはFön。大変失礼いたしました。こうしてよくウソを書いてしまいます、すみませんm(_ _)m

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 今日は忙しいので、夜はドイツソーセージとジャガイモだけ。茹でるだけだから簡単なのだ。で、この記事を書きながらジャガイモを茹でていたのですが、うっかりして放置してしまいました・・・。今、あわててお鍋を覗いてみたら・・・ぐにょぐにょ、溶け溶け。Salzkartoffeln (粉ふきイモ)にしようと思ったのですが、急遽変更してKartoffelpüree(マッシュポテト)にします。ま、いっか。

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2007年7月 4日 (水)

明治時代の辞書 その4 音楽関係&キリスト教関係

 お立ち寄りくださいました方、ありがとうございます。掘り出し物の辞書からいくつか言葉をピックアップしました。私ったらしつこくてすみません。

Oper:演曲(音曲又謠曲ヲ主トスル芝居ニシテ景色所作ヲ加ヘタル浄瑠璃ノ如キモノ、稍(や)ヤ我国ノ能ニ類ス)。浄瑠璃。(オペラのことで~す)

Geige:胡弓、提琴 (バイオリン)

Geiger:提琴ヲ彈ズル人、提琴ノ師匠、彈琴手 (バイオリニスト。「彈琴手」ってすごい)

Viola:大提琴  (Bratsche は「提琴」でした。Viola と Bratsche ってドイツ語ではどう違うんでしょう?>Hitoshi さん

Trompete:喇叭 (この漢字は今でも見かけますね)

Clavier:翼琴(有鍵楽器ノ名) (Flügel (翼、グランドピアノ)からの直訳でしょうか。)

Querflöte:横笛 (クラリネットなどは載っていませんでした)

Orgel:風琴 (オルガンって「風琴」と書いたんですね。感動~。そういえばアコーディオンのことを昔は「手風琴」と呼んだと父親が言っておりました)

Orchester:雛壇(?字が判読できないのです・・・)ト桟敷トノ間ノ所(囃方ノ居ル所ニ充)、奏楽者、囃方 (前者はオーケストラボックスのことでしょうね)

Engel:天童、神使 

Marienbild:聖母馬里ノ像 (マリア様は「馬里」だったとは・・・)

evangelisch:福音ノ、耶蘇新教ノ (形容詞だから「ノ」がつきます)

katholisch:加特力教ノ (「加特力」で「カトリック」と読むんですね。)

Osten :耶蘇復活祭(三月二十一日後最近満月後ノ第一日曜日ニ行フ故ニ三月二十二日ノ如ク早キコトアリ又四月二十五日ノ如く晩(オソ)キコトアリ)(イースターです)

Osterei:彩色シタル鶏卵、砂糖等ニテ鶏卵ノ形ニ作リタル物。共ニ耶蘇復活祭ノ贈リ物ニ用フ (イースターエッグ)

Pfingsten:耶蘇復活祭後第七次ノ日曜日ニ行フ祭 (ペンテコステ、聖霊降臨祭ですね)

Weihnachten:耶蘇降誕節会(12月25日)(クリスマスに関する言葉はこれと、Weihnachtsmarkt 「耶蘇降誕節会ノ市」のみ。ツリーやクリスマスプレゼントは載っていませんでした。)

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ご参考までに・・・こんなサイトを見つけてしまいました。昔の方々、苦労したんですね。

外来語の当て字

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2007年7月 2日 (月)

明治時代の辞書 その3 食べ物関係

 掘り出し物の辞書で色々な言葉を引いて遊んでしまいました。下にご紹介しますね。解説が極めて正確で感心しました。この辞書を編纂するにあたり、何かの辞書を参考にしたはずなのですが、何だったのでしょうね。英和辞典?獨獨辞典?パンや乳製品などは既に一般的となった日本語訳があったでしょうが、ドイツ特有のものでは編者さんも苦労したでしょうね。

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Brod:①麵包(パン) ②塊(麵包、砂糖、菓子等ノ) ③食物、糧食 ④活計 (Brot のところに、Brod ヲ見ヨ とありました。昔はこう書いたのかな?
日本洋菓子協会のサイト ← 「麵包」などの表記について書いてあります。

Brödchen:小巻麵包 (小さなパンをこう説明してありました。小巻ってカワイイ。)

Butter:牛酪、乳脂 (バターです。バターのことを昔は「酪」と言った、と聞いたことが。)

Butterbämme、Butterbemme、Butterschnitte、Butterbrod:牛酪ヲ塗リタル麺包ノ薄片 (スライスした黒パンにバターを塗ったものですね)

Buttermilch:酪漿、乳脂渣(牛酪ヲ分チ取リシ後ニ残ル乳汁)(バターを取ったあとの牛乳ですよね。漢字だけでも内容が分かる気がします)

Cognac:葡萄地酒(ブランデー)ノ一種。佛國(こんやつく)ニテ製ス故ニ名ヅク (コニャックの説明。正確ですよね。すごい!)

Eierfladen, Eierkuchen:鶏卵糕(オムレツ)、鶏卵菓子

Eis:①氷 ②氷乳 ③氷乳(アイスクリーム)、氷菓子

Kartoffel :馬鈴薯(ジャガタライモ) (ジャガタライモって・・・?と思って検索したら、「ジャガイモ」の正式名称(?)だったんですね。「ジャガタラ」はインドネシアのジャカルタの旧名だとか。詳しくはコチラを。)

Käse:乾酪、乳餅 (お乳のお餅ってなかなかいい説明ですよね)

Knödel:餛●(ムシモチ)、團子 (活字がつぶれていて、二つ目の漢字が判読できず)

Kuchen:菓子、餅

Krapfen:小麦粉に鶏卵、砂糖等加へ油煎セシ菓子、油煎餅 (いわゆる揚げパンです)

Lebkuchen:蜜入ノ菓子、●餅 (同じく一部判読できず。でもレープクーヘンを載せているなんてすごい!ちなみに Baumkuchen は載っていませんでした。獨逸では Lebkuchen ほどメジャーではないからでしょうね。)

Marmelade:砂糖煮ノ果物、糖果 (ジャムのことで~す)

Petersilie:旱芹菜(オランダゼリ) (パセリもそれほど一般的ではなかったんでしょうね)

Pfannkuchen:班戟(薄焼菓子ノ名)、薄餅、油煎餅 (パンケーキや、ベルリーナといった揚げパンのことですね。油煎餅って傑作)

Quark:牛乳皮、凝乳 (現代ですら知られていないクヴァルクが訳出されていて感心しました)

Rinderbraten:牛ノ燔肉

Sahne:乳酥(クリーム)、乳脂

Sauerkraut, Sauerkohl:漬菜 (正確ですね!)

Schinken:火腿(ハム)、臘乾(ラカン) (中国のハムを火腿とか臘乾と呼んでいたそうですが・・・)

Schokolate:楂古聿(チヨコレート)(「セヲブロマ、カカヲ」ト称スル植物ノ果實ヲ粉末シ之ニ肉桂砂糖等ヲ加ヘテ製シタル物、熱湯ニ溶カシテ用フ)、甘豆餅 (説明が正確ですよね。本当に感心します。ただ、「セヲブロマ」というのが「?」)

Stollen:菓子ノ名 (載せているだけ、すごいと思います)

Suppe:肉汁(ソップ)、煎汁、羹(アツモノ)

Torte:饅頭 (トルテが饅頭・・・)

Vanille:華尼拉(藥草ノ名) (この漢字は当て字でしょうか)

Wurst:臘腸(チャウヅメ)(細剉シタル食物ヲ腸内ニ充テタル食物) (「臘腸」とは中国の腸詰のことだそうです。本格的なソーセージが日本に入ってくる前の時代ですもんね。
以前もご紹介しましたが、ソーセージの伝来についてはコチラを。)
 

Zuckerplätzchen:糖煎餅 (クッキーのことです)

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