カテゴリー「ドイツ映画」の記事

2009年7月 1日 (水)

「バーダー・マインホフ 理想の果てに」観てきました

 こちらのブログを更新するのは久しぶりです。1年間更新が滞るとブログが消えてしまうという話。なのでこちらにも記事をUPいたしました。

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 先日、『Der Baader-Meinhof Komplex』 の試写があり、一足先に見てまいりました。面白かったです!なんと2時間30分の長尺なのですが、長さを全く感じさせず、最後まであっという間でした。映画は1967年のパーレビ国王ベルリン訪問に反対するデモから始まり、1977年のルフトハンザハイジャック事件や実業家シュライヤー氏誘拐・殺害事件までの10年間を描いております。この10年間を2時間半に凝縮するのは、確かに大変だったと思います。が、ストーリーの展開に無理がなく、激動の時代がコンパクトにまとめられており、非常に分かりやすく仕上がっていた印象を受けました。テロリストのドンパチが多いため、派手なアクション映画と思われがちなのですが、さにあらず。監督の話では、実際に撃たれた弾の数を調べ、忠実に再現したとのこと。観客をひきつけるための大げさな演出ではなく、あくまでも史実に基づいたものと知り、むしろドキュメンタリーに近いという印象を受けました。
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バーダー・マインホフ 理想の果てに」東京ではシネマ・ライズさんで7月25日から公開だそうです。

(ムービーアイ様より画像の掲載の許可をいただきました。ありがとうございます)

 試写を見た感想を書くって難しいですね。映画ライターの方々の文章を読むといつも感心します。その作品が持つエッセンスをうまく感じ取り、文章にする難しさ。しかもネタバレ厳禁だし。以下、拙い文章ですが簡単なあらすじと感想を載せちゃいます。

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<簡単なあらすじ>

 時は1967年。イランのパーレビ国王のベルリン訪問に反対する若者たちがベルリンでデモを起こします。そこで悲劇が起きました。学生が警官に撃たれたのです(この警官が実は東ドイツ秘密警察の密偵だったということは、先日ちょこっと日記で書きました)。これをきっかけにデモは過激になります。折りしもベトナム戦争が泥沼化し、反米感情も高まっていたころ。のちにドイツ赤軍派(RAF)の初期メンバーとなるアンドレアス・バーダーがベトナム戦争に抗議し、仲間とともに百貨店に放火。そしてその後、逮捕されます。一方、ジャーナリストだったウルリケ・マインホフも左傾化し、激しい論調の手記を雑誌に投稿するようになります。

 やがてバーダーは仲間の手引きにより脱獄。そしてウルリケ・マインホフと出会うことにより、ドイツ赤軍派が誕生します。彼らは銀行強盗や爆弾テロを繰り返し、世間を震撼させます。そんなとき、ホルスト・ヘロルトがBKA(連邦刑事庁)長官に就任。コンピューターを駆使する最新技術を投入し、断固テロリストたちと戦う姿勢を見せるのでした。やがて初期のメンバーが次々と逮捕され、投獄されていきますが、RAFでは第二世代と呼ばれるメンバーが育っていました。

 投獄されたメンバーたちはハンガーストライキを決行。1名が死亡します。精神的に追い詰められた(・・・ように映画では描かれていました)ウルリケ・マインホフは独房の中で首を吊って自殺。その自殺をRAFメンバーは国家権力によって処刑されたと世論に訴え、獄中の仲間を釈放させるべく、さらにテロ行為を激化させるのでした。

 追い詰められたメンバーはパレスチナゲリラと組み、ルフトハンザ機181便「ランツフート号」のハイジャックを企てます。目的は仲間の釈放でした。しかし時のシュミット首相は断固たる態度で臨み、テロリストとの交渉や妥協を一切拒みます。そしてミュンヘンオリンピックのテロ事件での苦い経験を元に結成された警察の特殊部隊GSG-9投入を決定。そして突入の末、人質の救出に成功します。その知らせに落胆するメンバーたち。そしてその結末は・・・

<キャスト>
アンドレアス・バーダー(RAFのリーダー格です):モーリッツ・ブライプトロイ
ウルリケ・マインホフ(元ジャーナリスト。同じく、RAFの中心的存在):マルティナ・ゲデック
グドルン・エンスリン(RAFのメンバーで、バーダーの恋人):ヨハンナ・ヴォカレク
ブリギッテ・モーンハウプト(RAFのメンバー。2007年に釈放されています):ナディア・ウール
ホルスト・ヘロルト(BKA,連邦刑事庁長官):ブルーノ・ガンツ

 モーリッツ・ブライプトロイはすんごい存在感。彼が出てきただけで、画面の空気が変わったような気がしました。オーラ出てまっせ。彼を見ていると「演技をしている」という感じがまったくしません。役作りがうまいのか、それとも天性のカンで役になりきってしまうのか。とにかく難しい役を次々と完璧にこなす役者だな~と改めて感心。マルティナ・ゲデックも相変わらずの存在感。ノーメークに近いメークとボサボサ髪。独房で次第に精神のバランスを崩していく様を見事に表していました。見ていて感心したのがヨハンナ・ヴォカレク。この女優さんは昨年ドイツ映画祭で上映された「ノースフェース アイガー北壁」でも出ていたのですが、そのときは垢抜けない素朴な女優さんだな~という印象だったのでした。その印象が一変。ハマり役だったように思います。

 そのほかにも、アレクサンドラ・マリア・ララ(めちゃくちゃキレイ!以前より華やかさが増したような・・・)、ハイノ・フェルヒ(映画「トンネル」でトンネル掘った人。「ヒトラー最期の12日間」ではシュペーア軍需相を演じた俳優さん)、ハンナ・ヘルツシュプルング(初主演映画「4分間のピアニスト」でブレイクした女優さん)、トム・シリング(「エリート養成機関ナポラ」などで出てきた美少年)など、華やかな顔ぶれが見られました。

 この作品はテロリストたちを美化して描くこともなければ「巨悪」として描くスタンスでもなく、淡々と史実を追っているように思います。あの時代をどう判断するかは観客に委ねられているのでしょう。

 ドイツの戦後史のキーワードRAF。今まで、本などで読んだりはしたのですが、いまいちピンと来ませんでした。今回、この映画を観てRAFのことが少し分かったような気がします。彼らの主張には正直な話、共感できませんし、彼らが自分たちのイデオロギーを正当化して起こしたテロ行為にも嫌悪感を覚えます。それでも驚いたのは、彼らが放つすさまじいエネルギー。デモで学生に発砲した警官が実はシュタージの手先だったことが最近明らかになりましたが、仮にその事実が当時明らかになったとしても、別のきっかけでRAFは生まれていたんではないか、と思えました。そのくらい、彼らのエネルギーは激しかったのではないかと。地下にたまったマグマが吹き出るような印象を受けました。なぜ彼らはあのような行為に走ったのか。何が彼らをそうさせたのか。世間は彼らをどう見ていたのか。疑問は尽きないのですが、RAFを知るきっかけになったと思います。ドイツにご興味がある方は必見♪

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2007年12月 9日 (日)

ナチスの偽札

 今朝、日経の朝刊を読んでいましたら、「ナチスの偽札 加担を証言」という記事が目に飛び込んできたんです。先日、少しだけご紹介したドイツ映画「ヒトラーの贋札」を見たいと思っていたこともあり、興味を持って読みました。

以下、日本経済新聞2007年12月9日の記事の要約です:

 スロバキア生まれのユダヤ人アドルフ・ブルガー氏は印刷工でした。第二次世界大戦で妻ととも拘束され、アウシュヴィッツに送られてしまいます。捕らえられたユダヤ人たちが貨物列車で輸送され、到着したその駅でガス室送りと強制労働送りに選別されたことはよく知られていますが、ブルガー氏もその光景を目の当たりにしたそうです。印刷工だったブルガー氏は1年半後にザクセンハウゼン収容所に移され、紙幣の偽造を命じられたとのこと。「ベルンハルト作戦」のためです。終戦とともにブルガー氏は解放されますが、収容所で妻が殺されたのは自分のせいだとの自責の念にかられ、心の整理に40年を要したとのこと。その後、ブルガー氏は語り部として当時の経験を人々に語る活動を始めたそうです。敗戦直前にナチスがオーストリアの湖に大量の偽ポンド札を沈めたそうですが、それは1959年に発見され、2000年に引き揚げ作業が行われたそうです。日経のこの記事によりますと(引用させていただきます)『湖底にあった偽札には、「終わらない戦後」を物語るかのように、鮮明な印刷が残っていた』

●ベルンハルト作戦

(以下、日経の記事から引用させていただきます)
『ナチス・ドイツが敵国だった英国や米国経済に打撃を与えるため実行した紙幣の偽造作戦。指揮を執ったナチス親衛隊(SS)少佐、ベルンハルト・クリューガーの名からこう呼ばれた。ベルリン郊外のザクセンハウゼン収容所が舞台となり、総額1億3000万ポンド(現在の価値で推定6千億円以上に相当)を印刷したとされる。偽造作戦に従事させられたブルガーさんの体験は映画「ヒトラーの贋札」になった。』(以上、引用終わり)

映画「ヒトラーの贋札」公式HP

以前もご紹介しましたが、コチラ↑が公式HP。監督は「アナトミー」「アナトミー2」のシュテファン・ルツォヴィツキー。アドルフ・ブルガー役を演じるのは、日本でも隠れた人気者のアウグスト・ディール。見たい、見たいわ、見たすぎる~~

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2007年11月30日 (金)

Hänschen Klein ~ Steiner - Das Eiserne Kreuz (蝶々 ~ 戦争のはらわた)

 もう1カ月以上前になりますが、「蝶々(ちょうちょ、ちょうちょ、菜の葉にとまれ~♪)」の元歌がドイツの Hänschen klein (←過去の記事です)だった、という記事を書きました。そうしましたら、いつも遊びに来てくださる方がコメント欄で教えてくださいました。映画「Cross of Iron (邦題「戦争のはらわた」、ドイツ語吹き替え版タイトル「Steiner - Das Eiserne Kreuz」)」にこの歌が使われているんだそうです。その後、spatz さんがその部分の映像が載っているサイトを見つけて教えてくださったのですが、今探しても URLが見つからない・・・ spatzさん、せっかく教えてくださったのにごめんね。しょ~がないので、YouTube で探してきました。

YouTube  ← クリックしてみてくださいね。冒頭の部分です。

「戦争のはらわた」をご覧になったことがある方はよくご存じだと思うのですが、私は初めて見たので「おぉ~」と思ってしまいました。 悲惨な映像をバックに無邪気な子供の歌声が流れると、確かに戦争のむなしさが伝わってまいります・・・。トモコさん、教えてくださいましてありがとうございました。

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 しかしこの邦題・・・もうこれで定着しちゃっているから今さら変えられないんでしょうが、何とかならなかったんでしょか~。当時はオカルトが流行ったから、こういう邦題になったと聞いたことがありましたが・・・。ウィキに詳しいことが載っています → 「戦争のはらわた」(ウィキペディア)

 12月1日追記:今、ドイツ語タイトルで検索したところ、FSK ab 16(FSK:ドイツの映倫。レイティング組織です)、つまりR-16 指定になっていました・・・。もしかして、かなりリアルなシーンもあるのでしょうか?

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2007年11月15日 (木)

Vier Minuten (4分間のピアニスト)

 昨日、友人と2人で映画を観に行きました。今年のドイツ映画祭で先行上映された作品なのですが、そのときは行けなかったので、一般公開を待っての鑑賞となりました♪

4分間のピアニスト (公式HP) ← クリックするとピアノが鳴りだしますので、職場で見てくださっている方はご注意を♪

<簡単なあらすじ>
 トラウデ・クリューガーは老いたピアノ教師。刑務所で受刑囚にピアノを教えています。ジェニー・フォン・レーベンも教え子の一人。類まれなる才能の持ち主ではあるものの、殺人罪で服役中の身でした。忌まわしい過去がトラウマとなり、極度の人間不信に陥ったジェニーは、固く心を閉ざしています。クリューガーはそんな彼女の才能を見抜き、周囲の反対を押し切って彼女をコンクールに出場させようとします。クリューガーもまた、戦時中に最愛の人を失い、ピアノの才能に恵まれながらもそれを生かすすべもなく、心に傷を負って孤独に生きている一人だったのです。

 ジェニーにピアノの王道を進ませるべく正統派の演奏法を教え込もうとするクリューガー。愛を知らずに育ったジェニーはクリューガーの教えを素直に受けることができません。たびたび癇癪を起こしては人を傷つけ、問題を起こします。それでも根気強くピアノを指導するクリューガーに、ジェニーは少しずつ心を開いていくのでした。

 しかし、ジェニーに手を焼く刑務官たちはコンクールの決勝を目前にした彼女にピアノを禁止してしまいます。ジェニーの才能を信じるクリューガーは、オペラ座で4分間の演奏をさせるべく、驚くべき行動に出るのでした…

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 ジェニーを演じたハンナ・ヘルツシュプルングは、これが映画デビューなんだそうです。それまでもテレビなどには端役で出ていたそうですが、あまり目立った存在ではなかったとのこと。でも、その話が信じられないほど卓越した演技力を見せています。童顔なだけに、突然「ブチ切れる」エキセントリックさがよく出ていたと思いました。本国HPによると、役作りのために数か月にわたってピアノのレッスンを受け、ボクシングのトレーニングも3ヶ月間続けたそうです。確かに演奏中、背中の筋肉が際立っていました。あれはトレーニングの賜物なんですね。

 老いたピアノ教師を演じたのは、モニカ・ブライプトロイ。あのモーリッツ・ブライプトロイのママなのでありました。まだ63歳のはずですが、80歳くらいの老女を見事に演じていました。顔に深く刻まれたしわと丸まった背中が老教師の悲しく過酷な人生を物語っているようです。本国のHPによると、非常に手間のかかる特殊メイクを施したんだそうな。でも、あのオーラはメイクの効果だけではなく、演技力のなせる業なのだと思います。普段の写真とは全く違う姿に、女優とはかくあるべきだと思いました。

 ジェニーと同じ刑務所に収容されている受刑囚を演じたのはヤスミン・タバタバイ。イラン人とドイツ人の両親を持ち、「バンディッツ」で一躍有名になりました。美人というわけではないのですが、荒んだ少女を演じさせるとピカ一という気がするのは私の偏見かなぁ。そういえば「バンディッツ」でも受刑囚役でした。

 ドイツ映画らしい、重いテーマではありますが、随所に「クスッ」と笑える演出も織り交ぜてあります。クリューガーが着るハメになるTシャツの柄に、それが「日独共通の下ネタ」であることを確認。一人で感動してしまいました~。刑務官の娘が登場しますが、その女の子がとっても可愛い。昨年、とあるドラマに出演していました。その愛らしい女の子にクリューガーが厳しく言い放つ言葉「Kannst du knicksen?(←このままのセリフじゃなかったかもしれませんが、これに近かったと思います。knicksen は、膝をかがめてお辞儀することですよね。欧米の淑女がよくやるような。「あなた、お辞儀はきちんとできるの?」といった意味です)が、様々な意味を持っております。

 公式HPのトレーラーにも映っていますが、ジェニーがピアノを弾くシーンが圧巻。ジェニーの人並み外れた才能が伝わってきます。テーマが重いだけに、後味は「あ~面白かった♪スッキリ♪♪」といったものではないのですが、私は個人的にはこういう重い映画が好きです。ジェニーはクリューガー教師に心を少しずつ開いていくわけですが、「あなたに対し、個人的な関心はありません、私が愛しているのは音楽だけ」と言い切るクリューガーにも明らかに感情の変化が芽生えています。その経過が様々な形で表現されていて、好感が持てる映画だと思いました。字幕はベテランの松岡葉子さん。

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2007年6月11日 (月)

実は・・・

…水曜日の深夜(6月13日から14日にかけての深夜0時55分より)、NHK BS2にて「U・ボート」が放映される予定です。もしご興味がありましたら、ご覧になってみてくださいませ。

 実はこの映画翻訳にあたり、U99さんに監修をお願いし、専門用語のみならず船の仕組みや独特の言い回しに至るまで、連日懇切丁寧に教えていただきました。難しい箇所は全部U99さんに丸投げ状態という、とんでもない翻訳者でした、私ってば。

 そのようなわけでして、もしよろしければ・・・

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2007年6月 4日 (月)

ODE AN DIE FREUDE (バルトの楽園)映画評 + つぶやき(ぼやき)

 「バルトの楽園」が先日ドイツで公開されましたが、その映画評が載っているサイトを教えていただきました。おそるべきアマチュア様、いつもご親切にありがとうございます。本当は簡単にでも訳したいところですが、時間がなくてご紹介だけですみません。

Filmkritik その1 Filmkritik その2 Filmkritik その3

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以下、つぶやき(というか、ぼやき)です。ダラダラと書いちゃってすみません。

つぶやき その1:
ドイツ映画祭が始まるので、ちょこっと作品についてもご紹介したいところなのですが、何だかも~バタバタしちゃって、書きかけのまま放置・・・。

つぶやき その2:
遅まきながら「パフューム ある人殺しの物語」を観ました。圧巻・・・!まいりました、トム・ティクヴァ監督。いつぞやは「変人」だなんて悪口言ってしまってごめんなさい。この映画は評価が真っ二つに割れると聞いておりましたが、私は星をたくさんつけてあげたいです。原作も『言葉で「におい」(「匂い」も「臭い」も)を伝えることに成功した小説』でしたが、映画も同じ。画と音とセリフと音楽で見事に「匂い」と「臭い」を伝えています。主役の男の子の演技も見事。目と鼻だけで演技できる数少ない若手なのでは…。ただし、公開前に話題になった750人のエキストラによる愛のシーン・・・あれはもう少しボカしてもよかったような気がします。男性の監督だからああいったストレートな映像になったのかなぁ。それまでの「目が釘付けになるような」映像から、「思わず目を伏せちゃうような映像」になってしまったような・・・(男性が観る場合は逆かな(^m^))。

 主人公が何かに憑かれたかのように女性を追うのですが、その一人の女の子は青春映画「ビター・スウィート」や「クレイジー」に出ていた子でした。当時はあまり素敵だとは思わなかったのですが、いつの間にか「雰囲気」を身につけて女優さんとして成長していました。もう一人の少女(パンフレットやポスターに出ている少女)は15歳なんだとか!赤毛ってこんなにも美しいのか、と思いました。

つぶやき その3:
コメント欄にも書いたのですが、ここ2、3日、我が家のそばにシジュウカラが3羽で遊びに来ています。最初は「わーい♪ いながらにして「野鳥の会ごっこ」ができるわ~♪」と無邪気に喜んでいたのですが、よくよく見ると常にイモムシをくわえているのです・・・ってことは、どこかにケムシが大発生しているのかいな?ちなみにシジュウカラはドイツ語でKohlmeise というんだそうですね。日本のシジュウカラはお腹が白いけど、ヨーロッパのものは黄色っぽいのだそうです。彼らは Wandervogel (渡り鳥)ではなく、Standvogel (留鳥)。これからも遊びに来てね♪

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2007年5月17日 (木)

ODE AN DIE FREUDE (バルトの楽園) その2 訳を追加♪

 またまた「バルトの楽園」の話題で失礼いたします。昨日、ハンブルクの日本映画祭で上映されたはずですが反応はどうだったのかしら。検索したところ、このあと7月12日から一般公開されるようですね。どのくらいの規模で公開されるのかは不明なのですが、多くの方が観てくださるといいな、と期待しています。ところで日本語のセリフは吹き替えかしら?それとも字幕?ドイツの方々は吹き替えを好みますよね。そのあたり、どうなっているのかしら・・・

映画 Info (ドイツ語ですが)

上映 Info

同サイトの内容紹介より引用 『1914, inmitten des Ersten Weltkrieges. Rund 4.700 Deutsche werden von den japanischen Heertruppen im chinesisches Qingdao gefangen genommen und als Kriegsgefangene ins japanische Bando Camp nahe Naruto City gebracht. Lagerführer Toyohisa Matsue (Ken Matsudaira), ein Gerechtigkeit liebender Militär, will für Ruhe und Frieden zwischen den Einheimischen und den fremden Europäern sorgen und gewährt den Kriegsgefangenen deshalb viele Freiheiten wie die Herstellung einer eigenen Zeitung oder das Musizieren auf Instrumenten. Das Camp galt daher als das „Paradies für Kriegsgefangene“. Als im Jahre 1918 der erste Weltkrieg für die Deutschen verloren und ihr Heimatland zerstört war, verlieren die deutschen Kriegsgefangenen fernab in Japan jede Hoffnung auf eine Rückkehr. Generalmajor Kurt Heinrich (Bruno Ganz) kennt nur einen Ausweg: Selbstmord. Doch Lagerführer Toyohisa Matsue gelingt es, den gebrochenen Mann davon zu überzeugen, dass nur er seine Leute sicher in ihr Heimatland zurückbringen kann... Basierend auf wahren Begebenheiten erzählt der japanische Meisterregisseur Masanobu Deme in "Ode an die Freude" eine aufwühlende Geschichte, die beweist, dass Menschlichkeit, Respekt und Hilfsbereitschaft unter Kriegsgegnern auch in Zeiten höchster Anspannung möglich sind - mit dem Bando Camp als Symbol dafür. Höhepunkt war der Gesang der deutschen Gefangenen beim Abschied von Lagerleiter Toyohisa Matsue, zu dessen Ehren erstmals "Freude schöner Götterfunken" aus Beethovens Neunter Symphonie auf japanischem Boden zu hören war. Neben Japans Superstar Ken Matsudaira als Lagerführer Toyohisa Matsue und Actrice Reiko Takashima als Utako sind der schweizer Schauspieler Bruno Ganz als Generalmajor Kurt Heinrich und seine deutschen Kollegen Oliver Bootz als Soldat Carl Baum und Kostja Ullmann als Soldat Hermann Lake zu sehen. 』(引用終わり/出典:Buena Vista)

ざざっと訳したいところですが、時間がなくて引用だけですみません・・・。そのうち映画評なども出てくると思います。見つけましたらご紹介いたしますね。

…と書きましたら、おそるべきアマチュア様がお忙しい中、上の解説文を訳してくださいました。僭越ながら私も加筆させていただき、下に貼り付けました。おそるべきアマチュア様、いつもご親切にありがとうございます。

『第一次世界大戦真っ只中の1914 年。およそ4,700 人のドイツ人が中国・青島の日本軍によって囚われ、捕虜として鳴門市近郊の板東収容所に連行される。収容所長松江豊寿 (松平健) は、正義感の強い軍人であり、土地の日本人とよそ者のヨーロッパ人の間に安寧と平和を取り計ろうとする。そのため、捕虜に多くの自由、例えば彼ら自身の新聞の発行や器楽の演奏といったことを許したのである。こうして同収容所は"捕虜の天国" と見られるようになった。

1918年、第一次大戦はドイツの敗北に終わり、彼らの故国は崩壊した。はるか日本で囚われの身となっていたドイツ人たちにとって、帰国は絶望的なものとなる。クルト・ハインリッヒ少将 (ブルーノ・ガンツ)に残された道はただ一つ。それは自殺であった。しかし松江豊寿所長の説得が功を奏し、失意にあったこの少将も、部下を確実に彼らの故郷に帰還させることが出来るのは自分だけだと確信する。

この”Ode an die Freude (バルトの楽園)の中で、日本の名監督出目昌伸が伝えているのは史実である。掘り起こされた歴史、それは敵対する者同士が人間性、尊敬、そして扶助を持つことが、もっとも緊張の高い時であっても可能であることを証明している。板東収容所は、その象徴なのだ。

クライマックスは、収容所長松江豊寿との別れに際し、その栄誉を称えて歌われるドイツ捕虜の合唱だった。ベートーヴェンの第九交響曲から「うるわしき神々の火花よ」が初めて日本の地で響いたのである。

松江豊寿所長に扮する日本のスーパースター松平健、妻うた子の女優高島礼子と並んで、スイスの俳優ブルーノ・ガンツがクルト・ハインリッヒ少将、ドイツ人俳優オリヴァー・ブーツが兵士カルル・バウム、それにコスティア・ウルマンが兵士ヘルマン・ラーケ役で登場する。』

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2007年5月15日 (火)

ODE AN DIE FREUDE (バルトの楽園)

 いつも大変お世話になっている「おそるべきアマチュア」様から教えていただきました。映画「バルトの楽園」がドイツで上映されることになったそうです。いつもいろいろ教えてくださり、ありがとうございます。

ODE AN DIE FREUDE (結局、ドイツ語のタイトルはそのまま「歓喜の歌」になったんですね・・・)

Ⅷ. Japanisches Filmfestival Hamburg (第8回ハンブルク日本映画祭)

同 HP より引用:『Zur Eröffnung des 8. japanischen Filmfestes am 16. Mai 2007 im Streits Kino wird nicht nur Bruno Ganz (u.a. bekannt aus „Der Untergang“) persönlich erscheinen, sondern auch eine hochrangige Delegation der Produktionsfirma Toei bestehend aus dem Präsidenten Herrn Okada, dem Regiesseur Masanobu Deme, der Produzentin Riuko Tominaga sowie der sehr berühmten Schauspielerin Reiko Takashima.』(引用終わり)

この作品が映画祭のオープニングを飾るみたいですね。上映日は5月16日。ブルーノ・ガンツさんがいらっしゃるみたいですよ。さらに監督や東映の社長さん、プロデューサーさん、それに高島礼子さんも。豪華な顔ぶれだな~

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2007年4月16日 (月)

Lili Marleen リリ~・マルレ~ン (YouTube)

検索していて偶然見つけてしまいました。YouTube の「リリー・マルレーン」。既にご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。特に1番目の画像はちょっと辛いものが・・・。この歌を聴きながら見ていますと後半部分では胸が詰まります。(初めてこのブログに来てくださいました方・・・コチラに過去の記事が→リリー・マルレーン (その1)

見ていて胸が痛みます

ラーレ・アンダーゼン版(画像はありません)

マレーネ・ディートリッヒ版

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2007年4月 4日 (水)

Lili Marleen (リリ~・マルレ~ン) その4

先月、「リリ~・マルレ~ン その4」を書いていて困ってしまいました。サイトによって違う箇所が出てきてしまいまして。どうするべ~と思い、図書館でラーレ・アンダーゼンの自伝を借りて、その部分を見てみることにしました。彼女の自伝だけでは、史実までは分からなかったのですが、本人がそう言っているということでご了承くださいまし。図書館は歩いて5分のところにあります。便利なのだ~。

今日はじめてこちらに遊びに来てくださいました方:
よろしければ、その1その2その3 をご覧になってみてくださいね。

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「リリ~・マルレ~ン」の大ヒットで、歌手ラーレ・アンダーゼンは忙しい日々を送っていました。前線へ慰問に行ったり、各地のコンサートで歌ったり。どこへ行っても兵士たちから熱烈に歓迎されるのでした。でも絶頂の時期は長く続きませんでした。歌詞の内容が問題視されるようになります。ゲッベルスは『前線の兵士たちに里心がつく』として嫌ったとのこと。ラーレ・アンダーゼンはとうとう、イタリアツアーから移動中の列車内でゲシュタポに身柄を拘束されてしまいました。1942年9月のことです。チューリヒでユダヤ系の音楽家たちと親しく交流していたことや、夫がユダヤ人であったことも問題視されたそうです。そのままベルリンへ強制的に送還され、自宅待機を命じられました。

拷問や強制収容所(KZ) 送りを恐れたラーレは夜、睡眠薬(バイエル社が開発した『ベロナール』)を大量に服用。意識不明のところをゲシュタポに発見されます。クアフュルスデンダム (Kurfürstendam)92番地の自宅に救急車が呼ばれました。

ラーレの意識が戻らないうちに、イギリスBBCがニュースを流しました。「『リリー・マルレーン』を歌った歌手が強制収容所内で死亡した」と。この誤報が彼女を救うこととなったようです。ナチスの非道さをアピールするための報道であったわけですが、ドイツ軍兵士の士気低下を恐れたナチスはその報道を否定し、彼女を家に帰しました。

ファスビンダー監督の映画「リリー・マルレーン」ではその後、本人が生存していることを国民に示すために無理やり舞台に登場させます。でも実際は、人前で歌うことは禁じられたままだったようですね。

一方、この歌はマレーネ・ディートリヒが歌ったこともあり、その後も各地で歌い継がれました。48の言語に翻訳され、替え歌やマーチ風にアレンジしたものも登場したそうです(その中でもUボート版の替え歌が有名なんだそうです)。

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サイトによって何が違ったかといいますと、BBCの放送の中身。「ラーレ・アンダーゼンは強制収容所に送られ、そこで死亡した」という内容が流れた、という説と、「ラーレ・アンダーゼンは強制収容所へ送られることを恐れ、それを避けるために自殺した」と報道された、とする説。似ているようでビミョ~に違うので、困ってしまったわけです。史実がどうだったかは分からなかったのですが、自伝によると前者になっていました。

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